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仇花開花 四
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石床にほとんど上半身をうつぶせにする形で、ひたすら恥辱の時が終わるのを待つしか、今のアベルにはなす術ない。
それを良いことに、背後の宦官はいよいよ調子に乗ってきた。
「はぁっ……!」
ぬむぬめした柔らかいものが、背後の中心を這いまわる驚愕と羞恥に、アベルは呆然としてしまう。
もともと香油を塗りこまれて、潤っている場所である。
柔かい舌の刺激を受けて、困惑した。
「はぁ……」
公開処刑も同然の責めに、アベルの心身がきしむ音を、エンリケは聞いた気がした。
宦官がいよいよ激しく責めたてているのが、彼の背に力が入っていることや、腕や、浅ましくもアベルの臀部に食い込ませている指から感じ取れる緊張感に、察することができてしまうのも辛い。そう、エンリケは辛いのだ。
「ああっ、あああっ!」
アベルが身悶えして身体をゆさぶる。どうにかして己をおさえこむ閹人の手と舌から逃れようと奮闘するのだが、かなわず苦しげな声だけが響く。
死にものぐるいで逃げようとするアベルを責めたてる宦官の方も、死にものぐるいだ。
男の尻に顔をうずめて、命令されたとはいえ、それだけでない情熱と気迫を、エンリケは異国人の奴隷から感じた。
「んんっ、うぐっ、ううう……」
宦官が少し動きをおさえたことが、アベルの表情からくみ取れる。
「うっ、はぁっ……!」
そしてまた激しく責めたてる。
巧妙なやり方であり、根気や体力もいる。
「ううっ……、うっ、……くぅっ……!」
必死に声を押し殺していても、本能が発する叫びは、もはや止めようがない。
他の宦官二人によって上半身をおさえつけられているので、ほぼ四つん這いの姿勢となって、臀部に舌責めを受けるすがたは猥褻のきわみである。
上半身にかろうじてからみついている薄衣は汗でべっとりと肌にはりつき、いっそう淫らな様相となって、裸よりも淫猥に見える。
剝きだしの尻や脚は女以上に色が白いが、それが今はほんのり咲き初めの紅薔薇のように淡く色づいてきている。
それを良いことに、背後の宦官はいよいよ調子に乗ってきた。
「はぁっ……!」
ぬむぬめした柔らかいものが、背後の中心を這いまわる驚愕と羞恥に、アベルは呆然としてしまう。
もともと香油を塗りこまれて、潤っている場所である。
柔かい舌の刺激を受けて、困惑した。
「はぁ……」
公開処刑も同然の責めに、アベルの心身がきしむ音を、エンリケは聞いた気がした。
宦官がいよいよ激しく責めたてているのが、彼の背に力が入っていることや、腕や、浅ましくもアベルの臀部に食い込ませている指から感じ取れる緊張感に、察することができてしまうのも辛い。そう、エンリケは辛いのだ。
「ああっ、あああっ!」
アベルが身悶えして身体をゆさぶる。どうにかして己をおさえこむ閹人の手と舌から逃れようと奮闘するのだが、かなわず苦しげな声だけが響く。
死にものぐるいで逃げようとするアベルを責めたてる宦官の方も、死にものぐるいだ。
男の尻に顔をうずめて、命令されたとはいえ、それだけでない情熱と気迫を、エンリケは異国人の奴隷から感じた。
「んんっ、うぐっ、ううう……」
宦官が少し動きをおさえたことが、アベルの表情からくみ取れる。
「うっ、はぁっ……!」
そしてまた激しく責めたてる。
巧妙なやり方であり、根気や体力もいる。
「ううっ……、うっ、……くぅっ……!」
必死に声を押し殺していても、本能が発する叫びは、もはや止めようがない。
他の宦官二人によって上半身をおさえつけられているので、ほぼ四つん這いの姿勢となって、臀部に舌責めを受けるすがたは猥褻のきわみである。
上半身にかろうじてからみついている薄衣は汗でべっとりと肌にはりつき、いっそう淫らな様相となって、裸よりも淫猥に見える。
剝きだしの尻や脚は女以上に色が白いが、それが今はほんのり咲き初めの紅薔薇のように淡く色づいてきている。
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