死神になった日

いとま

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25日目

白い洋服の

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放心状態の目に光を無くした人。
この世界にも闇が訪れ光を待つ時間。
何時間経っただろうか、ずっと自分の子供の墓に見立てた土の前で座っている。

俺の持っているスコップを手に取り
奪い取ろうとした。その込められた力は
女のものとは思えないほど込められていた。
何をしようとしている。そう尋ねると。
【復讐と報復。全員の首を突き刺してやるのよ。】まさに妖怪のように怨念と殺意が
篭っていた。俺には関係ない事だが
何故か口走っていたのは。

一緒に行かないか。

その一言だった。骸を埋めることを
一緒にしようと提案した。
白い洋服のその人は驚いた顔をして
スコップを持つ手の力を緩め土をはらい
立ち上がった。答えはもちろんとのことだった。

この2人がいつか何処かの未来で
何かをするという事は
この時誰も知らなかった。
すっかり日が差して朝焼けが見えた。

これは死神と呼ばれる日までの記録。
死を慈しむカミサマのお話。
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