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1500℃に染まる
しおりを挟むもうすぐで夜へ向かう準備をする空。
雪も深くなってきたこの日に、
1500度のぬるい温度を優しく
雲を染め上げていた。
炎の温度はその高さによって
色を変えていく。赤いのが高いだなんて
絵本や漫画で影響されているのかも。
本当は青白い色が強いらしい。
でも強い炎は全てを焼き
焦がしてしまう。早く出来るかもしれないけど、なんだか呆気ない。だから強いのは
そんなに好きじゃない。だから優しい赤が
好きなんだ。
この空も一緒だ。ギラギラした
パワフルな赤ではなく、
どこかぼんやりしてて、柔らかい
そんな包容力がある空。
ぬるくてもちゃんと灯っている
笑顔のような空。
1500℃に熱しられた今日も
幕を閉じる。明日が3500~10000℃でも
この日見た1500℃を忘れない。
魂に炎が灯ったそんな空だったから。
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