上 下
105 / 169

101、同棲初夜 (2) side天馬 *

しおりを挟む
 
 窮屈そうにしていたソレがブルンと飛び出ると、既に先端が汁でぬらりと光っていて、血管が怒張していた。いきなり臨戦態勢だ。

「挿れるよ」

 ツプッ……と先端を挿し入れると、ソコはもう十分にほぐれて柔らかかった。更に腰を押し付けると、待ち構えていたように中がうごめき呑み込まれていく。
 あっという間に奥に到達すると、温かいもので包み込まれ、ギュウッと締め付けられた。

ーーうわっ……凄い締め付け……!

「楓花、これじゃたない。長く入っていたいから、力を緩めて……」

「そんなの……加減なんて……分からないっ!……ああっ!」

 逆効果だ。更に楓花の締め付けがキツくなって、天馬自身も中でグンと膨らんだ。少しでも動いたら達してしまいそうだ。

「くそっ……!」

ーーもうどうでもいい! こんなに気持ちいいのに、我慢なんて出来るはずがないだろっ!

 天馬は楓花の腰を抱えると、一旦ギリギリまで引き抜いてズンッ!と最深部まで突き上げた。その瞬間に鈴口の先端からピュッと液が漏れたのを感じた。

ーーくそっ、俺は早漏かよ。だけど……

「まだだ……あと少し……」
「イヤぁあーーーっ!もう駄目っ!」

 ズンッ!
 もう一度。
 そして一気にスピードを速め、最後の高みへと昇っていく。

「はっ……ああっ……楓花……気持ちいいよ……最高だ……」

 最後のその瞬間を求めて、ひたすら激しく腰を打ち付ける。パンパンッ!と肌がぶつかり合う音と、2人の荒い息と嬌声が寝室を支配していた。

「ああーーっ!イイっ!天馬、凄い!イっちゃう!天馬っ!」

 ドクン!

「う……っ……」

 不意打ちで名前を呼ばれて、心臓と下半身が同時に跳ねた。動きを止めて快感に身を任せると、先端からビュルッと何度も精が吐き出されるのを感じた。

 腰が痺れるような感覚。全身を軽い電気のような刺激がジワジワと包み込んでいる。

「あ………はぁ……気持ちい……最高」

 暫くしてから漸く肉棒を引き抜くと、ゴムの中にはたっぷりの液が溜まっていた。

「スゲェな……めっちゃ出た」

 今夜からは帰る時間を気にせず一緒にいられる。
 同棲開始の喜びと解放感で、いつも以上に感じたような気がする。
 そしてそれはきっと楓花も同じで……。

 枕にボフッと頭を沈めると、ぐったりしている楓花を片手で抱き寄せた。汗ばんだ小さな身体がぴったりと寄り添ってきて、一体感で胸が熱くなる。

「めちゃくちゃ締め付けてきたな……気持ち良かった?」
「きっ……!……もうっ!……めちゃくちゃ気持ち良かった……ですよ」

 乳首にチュッと口づけて、そのまま胸に頬擦りしてきた。

ズクンッ!

ーーくっそ……コイツは小悪魔かっ!

「えっ?!……ちょっ…キャッ!」

 身体をガバッと起こすと、もう一度楓花にまたがった。ジッと見下ろしながら新しいゴムを装着する。
 だって仕方がない。楓花が悪い。

「自業自得だ。煽る方が悪い」
「えっ?そんな……ああっ!」

 ビンビンに勃ち上がったソレをすぐに挿し入れ突き刺した。
 今さっき達したばかりのナカは大喜びで締め付けてくる。

「うっ……ああ……なんなんだよ、コレ……良すぎだろ」

 動かずともギュンギュンと中で締め付けられ、膣壁で揉み上げられていく。

「くっそ……」

 これじゃあ体液を全部搾り取られてしまう……そう思いながらも、天馬の口角は自然と上がり、頬が緩みまくっていた。

ーー俺のを楓花が搾り取って、楓花の愛液を俺が舐め上げて……汗も唾液も歓喜の涙も全部混ざり合って……俺たちは一つだ!

 ズンッ!

 腰を強く打ち付け、子宮まで突き上げた。
 ギュウッと痛いくらいに締め付けられて、頭が沸騰した。
 何度か分からないくらいひたすら腰を動かし、ほぼ同時に絶頂を迎えると、全身を甘い痺れと疲労感が遅い、抱き合ったままベッドに身を沈めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

溺愛ダーリンと逆シークレットベビー

葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。 立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。 優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?

イケメンドクターは幼馴染み!夜の診察はベッドの上!?

すずなり。
恋愛
仕事帰りにケガをしてしまった私、かざね。 病院で診てくれた医師は幼馴染みだった! 「こんなにかわいくなって・・・。」 10年ぶりに再会した私たち。 お互いに気持ちを伝えられないまま・・・想いだけが加速していく。 かざね「どうしよう・・・私、ちーちゃんが好きだ。」 幼馴染『千秋』。 通称『ちーちゃん』。 きびしい一面もあるけど、優しい『ちーちゃん』。 千秋「かざねの側に・・・俺はいたい。」 自分の気持ちに気がついたあと、距離を詰めてくるのはかざねの仕事仲間の『ユウト』。 ユウト「今・・特定の『誰か』がいないなら・・・俺と付き合ってください。」 かざねは悩む。 かざね(ちーちゃんに振り向いてもらえないなら・・・・・・私がユウトさんを愛しさえすれば・・・・・忘れられる・・?) ※お話の中に出てくる病気や、治療法、職業内容などは全て架空のものです。 想像の中だけでお楽しみください。 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんの関係もありません。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 ただただ楽しんでいただけたら嬉しいです。 すずなり。

『番外編』イケメン彼氏は警察官!初めてのお酒に私の記憶はどこに!?

すずなり。
恋愛
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の身は持たない!?の番外編です。 ある日、美都の元に届いた『同窓会』のご案内。もう目が治ってる美都は参加することに決めた。 要「これ・・・酒が出ると思うけど飲むなよ?」 そう要に言われてたけど、渡されたグラスに口をつける美都。それが『酒』だと気づいたころにはもうだいぶ廻っていて・・・。 要「今日はやたら素直だな・・・。」 美都「早くっ・・入れて欲しいっ・・!あぁっ・・!」 いつもとは違う、乱れた夜に・・・・・。 ※お話は全て想像の世界です。現実世界とはなんら関係ありません。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

【R18】鬼上司は今日も私に甘くない

白波瀬 綾音
恋愛
見た目も中身も怖くて、仕事にストイックなハイスペ上司、高濱暁人(35)の右腕として働く私、鈴木梨沙(28)。接待で終電を逃した日から秘密の関係が始まる───。 逆ハーレムのチームで刺激的な日々を過ごすオフィスラブストーリー 法人営業部メンバー 鈴木梨沙:28歳 高濱暁人:35歳、法人営業部部長 相良くん:25歳、唯一の年下くん 久野さん:29歳、一個上の優しい先輩 藍沢さん:31歳、チーフ 武田さん:36歳、課長 加藤さん:30歳、法人営業部事務

【R18】豹変年下オオカミ君の恋愛包囲網〜策士な後輩から逃げられません!〜

湊未来
恋愛
「ねぇ、本当に陰キャの童貞だって信じてたの?経験豊富なお姉さん………」 30歳の誕生日当日、彼氏に呼び出された先は高級ホテルのレストラン。胸を高鳴らせ向かった先で見たものは、可愛らしいワンピースを着た女と腕を組み、こちらを見据える彼の姿だった。 一方的に別れを告げられ、ヤケ酒目的で向かったBAR。 「ねぇ。酔っちゃったの……… ………ふふふ…貴方に酔っちゃったみたい」 一夜のアバンチュールの筈だった。 運命とは時に残酷で甘い……… 羊の皮を被った年下オオカミ君×三十路崖っぷち女の恋愛攻防戦。 覗いて行きませんか? ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ・R18の話には※をつけます。 ・女性が男性を襲うシーンが初回にあります。苦手な方はご注意を。 ・裏テーマは『クズ男愛に目覚める』です。年上の女性に振り回されながら、愛を自覚し、更生するクズ男をゆるっく書けたらいいなぁ〜と。

お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?

すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。 お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」 その母は・・迎えにくることは無かった。 代わりに迎えに来た『父』と『兄』。 私の引き取り先は『本当の家』だった。 お父さん「鈴の家だよ?」 鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」 新しい家で始まる生活。 でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。 鈴「うぁ・・・・。」 兄「鈴!?」 倒れることが多くなっていく日々・・・。 そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。 『もう・・妹にみれない・・・。』 『お兄ちゃん・・・。』 「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」 「ーーーーっ!」 ※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。 ※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 ※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。 ※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)

一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!

当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。 しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。 彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。 このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。 しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。 好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。 ※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*) ※他のサイトにも重複投稿しています。

処理中です...