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44、ステップアップ再開……しようか (2) *

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「ふ……ハァ……んっ……」
 
 両手で胸を鷲掴みにして揺らされながら、お尻にグイグイ硬いモノを押し付けられると、奥が疼いてキュンキュンするのが分かった。
 
「楓花、バンザイして」

 腕を上げると下からカットソーを捲り上げられ、ブラジャーと一緒に取り払われる。剥き出しになった肩をジュッと吸われて、一瞬だけ痛みが走った。
 胸に戻った天馬の両手は、親指と人差し指で先端のとがりをクリクリといたぶる。

 右手が下に下りてくると、ジーンズのボタンを外し、ジーッとファスナーを開いていった。
 そこからスルリと手を入れて、ショーツの中の繁みを掻き分ける。

「あ……っ!」

 繁みの奥にひっそりと隠れていた蕾を見つけると、天馬の中指が上からクルクルと回し始めた。
 いきなりのフルスピード。脚を閉じようとしたら、天馬の足がガッと足首に絡んできて阻まれた。

「嫌っ、あっ、あーーーっ!」

 蕾をグッと押さえつけながら絶妙な指遣いで小刻みに弄られると、すぐに波が押し寄せて来て呆気なく達してしまった。

「……イったね」

 脱力した楓花を後ろから天馬が抱き寄せて、首筋にキスをする。

「良かった? 気持ちよくなれたか?」
「………うん…」

 指だけであっという間に達したことを恥ずかしく思いながらも、快感の余韻で頭が働かない。
 蜜口をビクンビクンと痙攣させながら、天馬の腕に身体を預けてダラリとしていた。

「楓花……ステップアップ再開……しようか」

 直後に背中と膝裏に腕が回されて、クルンと身体が横向きにされた……と思ったらフワッと浮き上がる。

「えっ、天にい?」
「せっかく2本入るようになったのに、元に戻ったら意味ないだろ? 今日も解しておこうな」

 天馬はお姫様抱っこで楓花を抱え上げ、マホガニーの役員デスクにヒョイっと下ろした。

 ノートパソコンをパタンと畳んでサイドテーブルに置くと、楓花に後ろ手をつかせジーンズを下ろし、グイッと股を開かせる。

「……凄い眺めだな」

 一歩下がってマジマジと見られると羞恥心でいたたまれない。脚をそっと閉じようとしたら、「駄目だ、閉じないで」

 真剣な口調で言われて動きを止めた。

「このままずっとここに飾っておけたらいいのにな」
「裸で?」

「ああ。仕事で疲れて戻ってきたら、ここに裸の楓花がいる。疲れが吹っ飛ぶしヤル気が出る。最高だろ?」
「なんだか変態っぽい」

「ハハッ……俺も自分がこんな変態だったなんて、最近知った。……まあ、実際お前を閉じ込めておくのは無理だから、ここでの乱れた姿を脳裏に刻み付けておくよ。この机を見るたびに思い出せるように」

 言うが早いか楓花の股に顔を埋め、ジュルっと蜜を啜り上げた。

「ああっ!」

 花弁を捲り、その下に舌を這わせると、下から上にベロンと舐め上げる。蕾を剥き出しにして甘噛みされると、「いやあっ!」と叫び声を上げて仰け反った。奥からトロトロと蜜が溢れて来る。

 蕾を唇ではむっと喰み、吸い上げて、舌で転がす。ソコを執拗に攻めながら、右手の中指がそろりと入口を撫で始める。
 指にたっぷりの愛液を纏わせると、つぷっと奥へと沈んでいった。

「まだ1本……大丈夫?」
「ん……だいじょ……ぶ…」
 
 内壁をぐるりと掻き回してからゆっくり抽送を開始すると、隘路がキュッと窄まるのが分かった。

「うわっ……凄い締め付けだな。……もう少し解してから2本に増やすから」

 天馬の指はソコだけが独立した生き物のように、中を縦横無尽に動き回った。
 浅いところで細かく擦られたと思うと、奥まで突いて、グルっと拡げながら戻って来る。合間にGスポットをグリグリされると、痺れが全身を駆け巡って大きな声が出た。

「2本目……」

 既に解れてグチョグチョになっていたソコは、2本目も難なく呑み込んでいく。前の日よりも苦しくは無かった。
 2本の指は粘着質な音を立てながら、ゆっくりと抽送を繰り返す。同時に親指で蕾を弄られると、子宮がキュンキュンして快感が迫り上がって来た。

「天にい……もうっ……イきそう」
「そうか……3本目……」
「えっ!」

 蜜壺がグイッと引き伸ばされる感覚があって、続いて今までにない圧迫感が襲って来た。

「う……あっ……」
「大丈夫だからな……ゆっくり動かすから」

 内襞を撫でてクイッと回転させながら、天馬の3本指は奥へと進んで行く。奥を拡げて入口近くに戻って来ると、天井をザラッと擦り、抽送を開始した。楓花のイい所を通過するのは忘れない。

 楓花の腰がガクガク震えるのを待って、天馬は最後の追い上げに入る。
 楓花の背中を支えて唇を重ね、激しく舌を動かしながら、3本指の抽送を速めた。
 指の腹でGスポットを擦ってやると、重ねたままの口からくぐもった嬌声が漏れ出し、腰がビクンと大きく跳ねた。
 直後にビシャーッと生暖かい飛沫が飛び、楓花の背中が弓のように仰け反る。

「イヤァ! 駄目ーー!」

 絶叫と共に楓花が脱力し、天馬の胸に倒れ込んで来た。
 天馬は楓花を抱き寄せると机から下ろし、床で横抱きにして額に口づける。

「頑張ったな。3本入ったからな」
「恥ずかしい……私、お漏らししちゃったの?」

「違う。しおを吹いたんだ」
「……潮?」

「女性が最高にオーガズムを感じると、今みたいに水が噴き出す」
「私……凄く…感じちゃったんだ……」

「ああ、3本の指で、痛みじゃなくてちゃんと気持ちよくなれたんだ。もうちょっとだからな」
「……うん」

 目を閉じてグッタリすると、

「それじゃ悪いけど、股だけ貸してくれ」
「えっ?」

「俺がまだイってない。潮吹きとか見せられて、もう我慢の限界!」
「ええっ!」

 そのままうつ伏せにされて、楓花の太腿で天馬が果てた。


「ああ……早く楓花の中に入りたい……」

 ぼそっと呟くのが聞こえて来た。

ーー私は天にいにならもう挿れられたって構わないのに……。

 そう思ったけれど、必死に我慢している天馬にその言葉は酷だと分かっていたから……口に出す事は出来なかった。
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