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35、次のステップに進んでもいいだろう? (2) *
しおりを挟む絶頂に達して床にへたり込んだまま立てなくなっている楓花を見て、天馬がクスッと笑った。
「そんなに気持ちよかった?」
「もうっ!天にいは本当にイジワル!エッチの時だけドSになる!」
「ハハハッ、悪い悪い。いちいち楓花の反応がツボでさ。怯える小動物みたいでついつい愛でたくなっちゃうんだよな」
ーーそれは『愛でる』じゃなくて、獲物を『いたぶる』猛禽類の間違いでは?!
顔を火照らせたまま唇を尖らせている楓花を尻目に、天馬はスッと立ち上がり、ぽいぽいと自分の服を脱いでいく。
下着一枚になったところで、
「まさか天にい、本当に一緒にお風呂に入るつもり?!」
楓花が驚いて見上げると、
「当然だろ。さっきからそう言ってるのに、今更何言ってんだよ」
そう言いながら下着を下ろした。
途端にブルンと立派な肉棒が飛び出してきて、楓花の目の前で先走りを溢れさせながらピクピク揺れている。
「俺のムスコももう限界。爆発する前に出させてくれよ」
「そっ、それじゃ……とうとう……」
ーーこの太いのを私の中に?!
「アソコが裂けそう……絶対に痛いよね……」
ゴクリと唾を飲み込みながら呟くと、天馬がしゃがみ込んで楓花の頭をくしゃりと撫でる。
「だから言っただろ、次のステップだ。お前の狭い所にいきなりこんなのを入れたら失神するぞ。まずは指からだ。だから……な、一緒に風呂に入ろうぜ」
両手を掴んで立ち上がらせられると、そのまま手を引いて浴室へと連れて行かれた。
指を入れるのとお風呂は関係ないんじゃ?…と思ったけれど、もうこの際余計なことは考えずに、天馬に委ねることにした。
だって楓花はほんの数日前に身体に触れられる喜びを知ったばかり。ここから先も天馬に教えてもらうしかないのだ。
それに、未知の扉を開くのは天馬と一緒がいいし、やっぱり天馬にも喜んでもらいたい……と思うから……。
浴室には既に白い湯気が濛々と立ち込めていて、足を踏み入れた途端ムッとした熱気が肌を覆った。
「あっ、浴槽にお湯が張ってある。いつの間に?!」
「ああ、お前が部屋を覗いて回ってる間にセットしておいたからな。ハハッ、抜かりナシだ。褒めてくれ」
「天にい、なんだか凄く浮かれてるね」
天馬はシャワーのノズルを手にお湯の温度を確認しながら、「えっ?」という表情で楓花を見、それから頬を染めて、少年のようにはにかむ。
「浮かれてるって……浮かれるに決まってるだろ。初恋の相手と両想いになって、付き合うことになってデートして……」
「えっ、初恋って……だって、今までも彼女がいたよね?」
「だからさ……自分がロリコンじゃないって思いたくて適当に付き合ったのはいたけど、全部本気になれなかったって言うか……やっぱりお前がいいって思っちゃったんだから仕方がないだろっ!……っていうか、付き合えて嬉しいのは俺だけかよっ!」
言いながら天馬にシャワーヘッドを向けられ、楓花の顔と身体がびしょ濡れになる。
「うわっ!あっ……ぷ……天にい、奇襲攻撃は酷いよ!」
天馬はシャワーヘッドをフックに固定すると、ポンプからボディーソープを手に取って両手に広げ、楓花を見据えた。
「楓花、お前忘れてないか? 俺がファーストキスを捧げた相手はお前なんだぜ? あの時の唇をオカズに俺が何回ヌいたと思ってるんだよ。本物を手にして浮かれずにいられるかよっ」
一歩前に出ると楓花を抱き寄せ、耳許で低く囁く。
「お前が俺と同じくらい夢中になってくれるまで攻め尽くす」
ーーそんなの、もうとっくに……。
そう言おうとしたけれど、言葉にする前にそれは吐息と喘ぎに変わった。
「あっ……う…ん……あ…っ…」
楓花を抱き締めたまま、天馬の手のひらが背中から下へとボディーソープを塗りつけていく。腰の曲線を辿り、桃のようなお尻をツルリと撫でると、手のひらを回しながらゆっくり揉みしだく。
こめかみに口づけ、次に耳の穴に舌を挿し入れペロリと舐められると、背筋を真っすぐに電気が流れて行った。途端に身体の奥で快感の火種が燻り始めた。
天馬は楓花の耳朶を唇ではむっと喰み、甘噛みし、うなじに口づける。
唇をチュッと重ねると、「舌を出して」。楓花が言われるままに従うと、ジュッと吸い上げてから、そのまま自分の舌で彼女の口内を舐め回した。片手が前に移り、胸を鷲掴む。
「はっ……う……ん…」
既に腰がくだけそう。
浴室で裸で抱き合っているというシチュエーションに加え、ボディーソープの滑りが手の動きをスムーズにさせ、いつも以上に感じてしまう。
天馬の右手は丸い胸の膨らみを抱え込みながら、人差し指と中指で先端の突起を挟み込んでいる。
手のひらをクルクルと動かして胸を揉むのと同時にピンクの突起も捏ねられて、楓花は「ああっ!」と声を発しながら喉を晒し、胸を反らせる。
天馬の手が肌を撫でながらゆっくりと下へと降りて行き、繁みをサワリと一撫でしてから割れ目に到達した。
「楓花、俺に思いっきり抱きついて、右脚を俺に絡ませて」
喉をペロッと舐め上げてからそう言われ、右脚を上げて天馬の左脚に巻き付けた。
「ゆっくり慣らしていくからな」
言われてコクコク頷いたと同時に、天馬の指が花弁の内側を撫で、たっぷりの蜜を纏ってから蜜壺に侵入してきた。
つぷ……と中指の先端が入り、狭い入り口をぐるりと掻き混ぜた。
「やっ……!」
思わず短い悲鳴を上げ、ギュッと太い首にしがみつく。
「まだだ……まだほんの入り口」
言いながら指がゆっくり進められ、そこでヌルヌルと抽送を開始した。
まだ浅い場所なのに、それでも初めて触れられたそこはゾクゾクと痺れを伴い、キュッと窄んだ。
「ふっ……もう締め付けてるな。……指を奥まで入れるぞ」
グッと奥に差し込まれて、『うっ」と声が出た。十分に濡れているためか想像よりは痛くない。
「……大丈夫か?」
「ん……ちょっと苦しいけれど…大丈夫」
「待ってろよ。これからお前のイいところを見つけてやるから。そうしたらもっと楽になる」
ーーイいところ?
天馬がゆっくりと抽送を繰り返しながら、合間に内壁をグルリと撫でる。指の関節を曲げて、何かを探るように指の腹で擦っている。
「ああっ!」
ある一点に触れられて、楓花の腰がビクンと跳ねた。
ーー何、これ……。
その場所から全身に刺激が走った。キュッと子宮が収縮して、下半身が震える。
「見つけた……ココか」
呟くなり、天馬が指の腹でその場所をグリグリと押さえ付ける。
「ひゃっ!嫌っ!……ああっ!」
抽送が速められ、同じ場所をヌルヌルと指が滑る。中指でそれを繰り返しながら、親指で蕾を捏ね始めた。
ゾワゾワと迫り上がってくる何か……。
「嫌っ!イヤッ、もう駄目! おかしくなっちゃう!」
「いいよ、おかしくなれっ!」
快感の波紋がどんどん広がり全身を覆うと、頭が沸騰して何も分からなくなった。
「ああっ!イイッ、気持ちいい!もうイっちゃう!」
全力で天馬にしがみつき、嬌声をあげながら、楓花は片足で立ったままブルッと震えて絶頂を迎えた。
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