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第33話 タラザ反抗作戦
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5月6日午後1時55分。
平和大橋の崩落がタラザ地域で戦う全軍への耳に入った。しかしその伝え方は両軍で大きく異なったのである。
〈スカリー帝国軍〉
進軍中の各部隊では、司令部から”進撃中止”という命令が送られてきた。
「総員、直ちに停止せよとの命令が来た。進撃中止!」
「何故です中尉?我が軍の優勢なのに」
「俺に言われても分からん。とにかく待機だ」
「「「???」」」
この様に前線指揮官すら状況を飲み込めず、ほぼ全ての部隊は進軍を停止した。
〈ルンテシュタット王国軍〉
翻って王国軍ではザンザス少将自らが激励の意を込めて平和大橋の攻略を発表した。
「全軍へ通達する。平和大橋が崩落した。諸君らの奮戦の最中に、橋は我が軍の爆撃隊が落としたのだ。もう帝国軍に援軍も補給もない。今こそ逆襲の時だ。進め!進め!!王国に栄光あれ!!!」
この放送は全兵士に伝えられ、彼らは泥まみれ、血まみれのまま大声で咆哮した。
「うぉおおおお!!!」
「王国万歳!!!」
「帝国軍をぶっ潰してやる!戦友の仇だ!!」
さらにようやく到着した騎兵師団や機甲師団総勢3万も加わり、一気に戦局が傾いた。
僅か20キロ先にいる帝国軍に、これまでの辛酸の報復攻撃をすべく全軍が反撃を開始した。
まず戦車や装甲車を中心とした機甲師団は南の海岸方面から、騎兵師団は北部の山岳地帯から。
そして全戦線において歩兵師団が進撃する。
総勢約10万に膨れ上がった王国軍は各戦線において勢いよく塹壕から飛び出し、土を蹴って突撃した。
〈タラザ地域南部〉
待機命令が発令されてから20分経った午後2時15分。
日差しが眩しくなってくる頃、放棄された塹壕内や地べたで休息をとっていた帝国軍は地響きの様な音を聴いた。
「なんだ?地震か?」
そんな呑気なことを言っているとすぐそこの丘から戦車がその重厚な車体を晒して出現した。
地響きの正体はまさにこれだったのだ。
「ッ?!…総員戦闘配置!」
「誰か対戦車兵器は!?」
「この距離じゃこっちはいい的だぞ!」
慌てふためく帝国軍に、王国軍の戦車ー4号中戦車の35ミリ砲が容赦なく火を吹いた。
着弾による爆発で巻き上げられた近くの土砂を浴びながら帝国軍は必死に抵抗した。
つい先ほどまでは自分たちが追う側ではなかったのか!?という心情に、現実は非情だった。
さらに追加の4号中戦車が丘から顔を出して陣地を砲撃し、中心部に居たであろう指揮官の首が後方へ飛んでいった。
「戦車だ!戦車を呼べ!通信兵ー!!!」
戦死した指揮官に代わって軍曹の階級章を付けた男が、一度燃料や給弾作業の為に補給場へ向かった友軍の戦車を要請すべく通信兵を呼んだ。
しかしその通信兵は既に跡形もなく消えていた。
しっかりと通信器を握りしめた手を残して。
〈タラザ地域北部〉
タラザ地域南部でスカリー帝国軍が蹂躙されたとほぼ同時刻、今度は山岳地帯特有の硬い地を駆ける蹄鉄の音が響いていた。
アーカル・マイル中将率いる第1騎兵師団と第3歩兵師団がスカリー帝国軍第22歩兵師団と第17機甲旅団、そして第55砲兵連隊の臨時防御陣地を強襲した。
山々を駆け続けたマイル中将以下騎兵師団は疲れを見せずに一気に襲いかかる。
帝国軍は戦車隊や後方の砲兵による砲撃で対抗したが、近距離まで近づかれてしまったら機動力において遥かに上回る騎兵に翻弄されるしかなかった。
「ボフマン准将、右翼から後方の敵砲兵を叩くように命令してくれ!」
「承知!第2大隊、右方より敵対戦車砲を撃破せよ!」
本来第1騎兵師団を含む全ての騎兵師団を束ねる立場であるマイルは軍司令でありながら最前線に身を置いていた。
彼は35歳で既に全騎兵を従える長であったが、のうのうと司令部内で座っているような武人ではなかった。
かと言って部下の指揮権に乱入する様な男ではなく、指揮はするが直接の命令は決して行わなかった。
義手である左腕を振りかざしながら的確に指示を送る彼の姿は王国軍兵士の士気を底上げした。
戦車目掛けて対戦車グレネードを投げつけたり、ハッチをこじ開けて手榴弾を放り込む彼らの姿は決して騎兵らしい優美な姿ではなかったが着実に敵を屠り、むしろ先祖返りしたかの如き働きぶりを示した。
臨時防御陣地を駆け回る騎兵に対して帝国軍の兵士達は各所に塹壕の跡や設置されていた砲を駆使してなんとか奮戦していた。
塹壕で戦友と共に戦っていたブルーノ・ヘーベルトゥス1等兵は思わず悪態を吐きながら自由自在に馬を操る騎手を狙っていた。
「クソッ!騎兵なんて前時代的な部隊で来やがって…」
言い終わると同時に引き金を引いてその騎手の胸を撃ち抜いたが、次から次へと押し寄せてくる騎兵には流石に文字通り首を引っ込めてやり過ごした。
「おいヘーベルトゥス!後ろに手榴弾!」
「ッ!?」
振り返った先にはどうやら先程の騎兵が落としていったと思われる手榴弾が1つ転がっていた。もちろん安全ピンは抜かれている。
ヘーベルトゥスは近くに倒れ込んでいる戦友の死骸の影に隠れて爆風と破片をやり過ごした。
しかし顔を上げると、肝心の注意喚起をしてくれた戦友が騎兵の銃剣に胸を刺されているではないか。
「貴様ァアアア!!!」
手に持ったライフルを構え、目にも止まらぬ連射を騎手目掛けて行った。
「ぐわッ!」
そう言って騎手はズルリと鞍から落ち、刺された戦友の上へと重なった。
反応がない両者をへたり込みながら見つめていると撤退命令を意味する笛が吹かれた。
それを聴いたヘーベルトゥスは、周りに転がっている死体の間を縫って走り、主人を失った馬に跨って戦場から他の仲間と共に姿を消した。
こうして南部・北部部隊が前進し、中央に突出した状態となってしまったスカリー帝国軍を包囲した。
これらは丸1週間かけて掃討され、残った僅かな兵と司令部はサーバ港へと撤退した。
タラザ会戦は9日間行われ、最終的には王国軍2万・帝国軍4万の死者を出すことになった。
帝国軍の侵攻作戦は阻まれたが、サーバ港を確保しているのでタラザ反抗作戦は王国軍の完全勝利とは言い難かった。
しかし平和大橋を落としたことでこれからは強襲上陸だけ備えればよくなったので、これらの戦闘結果は王国軍の辛勝と言っていいだろう。
平和大橋の崩落がタラザ地域で戦う全軍への耳に入った。しかしその伝え方は両軍で大きく異なったのである。
〈スカリー帝国軍〉
進軍中の各部隊では、司令部から”進撃中止”という命令が送られてきた。
「総員、直ちに停止せよとの命令が来た。進撃中止!」
「何故です中尉?我が軍の優勢なのに」
「俺に言われても分からん。とにかく待機だ」
「「「???」」」
この様に前線指揮官すら状況を飲み込めず、ほぼ全ての部隊は進軍を停止した。
〈ルンテシュタット王国軍〉
翻って王国軍ではザンザス少将自らが激励の意を込めて平和大橋の攻略を発表した。
「全軍へ通達する。平和大橋が崩落した。諸君らの奮戦の最中に、橋は我が軍の爆撃隊が落としたのだ。もう帝国軍に援軍も補給もない。今こそ逆襲の時だ。進め!進め!!王国に栄光あれ!!!」
この放送は全兵士に伝えられ、彼らは泥まみれ、血まみれのまま大声で咆哮した。
「うぉおおおお!!!」
「王国万歳!!!」
「帝国軍をぶっ潰してやる!戦友の仇だ!!」
さらにようやく到着した騎兵師団や機甲師団総勢3万も加わり、一気に戦局が傾いた。
僅か20キロ先にいる帝国軍に、これまでの辛酸の報復攻撃をすべく全軍が反撃を開始した。
まず戦車や装甲車を中心とした機甲師団は南の海岸方面から、騎兵師団は北部の山岳地帯から。
そして全戦線において歩兵師団が進撃する。
総勢約10万に膨れ上がった王国軍は各戦線において勢いよく塹壕から飛び出し、土を蹴って突撃した。
〈タラザ地域南部〉
待機命令が発令されてから20分経った午後2時15分。
日差しが眩しくなってくる頃、放棄された塹壕内や地べたで休息をとっていた帝国軍は地響きの様な音を聴いた。
「なんだ?地震か?」
そんな呑気なことを言っているとすぐそこの丘から戦車がその重厚な車体を晒して出現した。
地響きの正体はまさにこれだったのだ。
「ッ?!…総員戦闘配置!」
「誰か対戦車兵器は!?」
「この距離じゃこっちはいい的だぞ!」
慌てふためく帝国軍に、王国軍の戦車ー4号中戦車の35ミリ砲が容赦なく火を吹いた。
着弾による爆発で巻き上げられた近くの土砂を浴びながら帝国軍は必死に抵抗した。
つい先ほどまでは自分たちが追う側ではなかったのか!?という心情に、現実は非情だった。
さらに追加の4号中戦車が丘から顔を出して陣地を砲撃し、中心部に居たであろう指揮官の首が後方へ飛んでいった。
「戦車だ!戦車を呼べ!通信兵ー!!!」
戦死した指揮官に代わって軍曹の階級章を付けた男が、一度燃料や給弾作業の為に補給場へ向かった友軍の戦車を要請すべく通信兵を呼んだ。
しかしその通信兵は既に跡形もなく消えていた。
しっかりと通信器を握りしめた手を残して。
〈タラザ地域北部〉
タラザ地域南部でスカリー帝国軍が蹂躙されたとほぼ同時刻、今度は山岳地帯特有の硬い地を駆ける蹄鉄の音が響いていた。
アーカル・マイル中将率いる第1騎兵師団と第3歩兵師団がスカリー帝国軍第22歩兵師団と第17機甲旅団、そして第55砲兵連隊の臨時防御陣地を強襲した。
山々を駆け続けたマイル中将以下騎兵師団は疲れを見せずに一気に襲いかかる。
帝国軍は戦車隊や後方の砲兵による砲撃で対抗したが、近距離まで近づかれてしまったら機動力において遥かに上回る騎兵に翻弄されるしかなかった。
「ボフマン准将、右翼から後方の敵砲兵を叩くように命令してくれ!」
「承知!第2大隊、右方より敵対戦車砲を撃破せよ!」
本来第1騎兵師団を含む全ての騎兵師団を束ねる立場であるマイルは軍司令でありながら最前線に身を置いていた。
彼は35歳で既に全騎兵を従える長であったが、のうのうと司令部内で座っているような武人ではなかった。
かと言って部下の指揮権に乱入する様な男ではなく、指揮はするが直接の命令は決して行わなかった。
義手である左腕を振りかざしながら的確に指示を送る彼の姿は王国軍兵士の士気を底上げした。
戦車目掛けて対戦車グレネードを投げつけたり、ハッチをこじ開けて手榴弾を放り込む彼らの姿は決して騎兵らしい優美な姿ではなかったが着実に敵を屠り、むしろ先祖返りしたかの如き働きぶりを示した。
臨時防御陣地を駆け回る騎兵に対して帝国軍の兵士達は各所に塹壕の跡や設置されていた砲を駆使してなんとか奮戦していた。
塹壕で戦友と共に戦っていたブルーノ・ヘーベルトゥス1等兵は思わず悪態を吐きながら自由自在に馬を操る騎手を狙っていた。
「クソッ!騎兵なんて前時代的な部隊で来やがって…」
言い終わると同時に引き金を引いてその騎手の胸を撃ち抜いたが、次から次へと押し寄せてくる騎兵には流石に文字通り首を引っ込めてやり過ごした。
「おいヘーベルトゥス!後ろに手榴弾!」
「ッ!?」
振り返った先にはどうやら先程の騎兵が落としていったと思われる手榴弾が1つ転がっていた。もちろん安全ピンは抜かれている。
ヘーベルトゥスは近くに倒れ込んでいる戦友の死骸の影に隠れて爆風と破片をやり過ごした。
しかし顔を上げると、肝心の注意喚起をしてくれた戦友が騎兵の銃剣に胸を刺されているではないか。
「貴様ァアアア!!!」
手に持ったライフルを構え、目にも止まらぬ連射を騎手目掛けて行った。
「ぐわッ!」
そう言って騎手はズルリと鞍から落ち、刺された戦友の上へと重なった。
反応がない両者をへたり込みながら見つめていると撤退命令を意味する笛が吹かれた。
それを聴いたヘーベルトゥスは、周りに転がっている死体の間を縫って走り、主人を失った馬に跨って戦場から他の仲間と共に姿を消した。
こうして南部・北部部隊が前進し、中央に突出した状態となってしまったスカリー帝国軍を包囲した。
これらは丸1週間かけて掃討され、残った僅かな兵と司令部はサーバ港へと撤退した。
タラザ会戦は9日間行われ、最終的には王国軍2万・帝国軍4万の死者を出すことになった。
帝国軍の侵攻作戦は阻まれたが、サーバ港を確保しているのでタラザ反抗作戦は王国軍の完全勝利とは言い難かった。
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