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Chapter-04
Log-038【一葉落ちて天下の秋を知る-弐】
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「ご無沙汰しております、ハプスブルク卿。ご足労下さりありがとうございます」
「やあ、イングリッド君。いつぶりかな? 参事官としてセプテムに派遣されて以来、だったかな」
大蔵省の庁舎に入って、目の前にある窓口の裏手から階段を昇り、二階の最奥にある応接室。他の部屋はおよそ質素という言葉が似合う設えだが、そこは公人の中でも重役を迎える目的の部屋であるため、特別豪奢な什器や陶器などが設えられていた。
広さは他の部屋と同様、二十八畳ほどで応接室としてはさほど大きくない。部屋の中央には六人ほどが座れる、ウォールナット造りの円卓。出入口の向かい手には、立憲君主国アウラの王ヴァイロンの右腕と称される、宰相ヨーゼフ・ハプスブルク公爵。彼は王城を望む窓際に椅子を置いて座り、足を組んで湯気の立ち昇るレモンティーを嗜んでいた。
彼は全身白い燕尾服を纏い、革地の紳士靴さえも白く塗装されていた。肌も白く、髪は銀髪で長い髪を後ろで束ね、細く削られた銀製の丸縁メガネを掛けている。徹底して白尽くめな装いの中で一際目を引くもの、それは深い彫りと皺が寄った目元に光る、金色の虹彩。
イングリッドは一礼して入室し、続いてアレクシアも彼女に倣って一礼し入室した。
「おや、アレクシア少佐がおいでだったか。寵臣ローエングリン卿の有望株が二人も揃ったね」
「はっ、そいつぁどうも。アンタはいつもながら余裕に構えてらっしゃる。で、予算会議ってことだが……なあ、なんで俺が呼ばれたんだ? イングリッド。俺の階級じゃ、まだ数字にゃ口挟めねえぜ?」
アレクシアは隣のイングリッドに疑問を呈する。そんな姉の態度に、溜息を吐いて応える。
「姉様が大層なことを仰られるからでしょう。形はどうあれ国家の問題ですから、ハプスブルク卿との討議は必須と判断致しましたわ」
「んーまあ、口実があるとはいえ、軍の私的利用みてぇなもんだからなぁ」
彼女らの会話を静かに聞いていたハプスブルクは、一度レモンティーに口をつけると、落ち着いた口調で会話に割って入った。
「事実上の独裁国家セプテムにおける革命運動に関して、だね? 革命軍に加担するか、鎮圧するか。まあ、君の性質を鑑みれば、加担しようと考えるのが妥当だろうね」
「アンタにゃお見通しか。その通りだ、あそこの政府は既に内外に対して目に余るほど威圧的だ。実際、厳格な入国規制を敷いて、資源や情報の流通は滞ってるし、何より勇者の存在意義を否定してやがる。連中はただ不可侵条約に抵触してないってだけで、共通の敵として規定された魔物に対する国家間での相互防衛を事実上無視してるようなもんだぜ」
「うん、君の言い分は概ね正しい、ただ彼らにも言い分はある。魔物という災厄に対し、相互防衛は諸刃にもなる。今は無きパスクの危機に際し、最も兵力を動員した国がセプテムだね? その理由は至極単純、三国の中で最も派兵が容易だったから。地理的に仕方がないとはいえ、物的にも人的にも、あらゆる資源が莫大な損害を被った。国が一時、機能停止するほどにはね。それは君たちも理解していることだろう」
「ああ、わかってる。その後、国の立て直しに数十年を要したわけだ」
アレクシアは後頭部を掻きながら、俯き加減に目を閉じて、申し訳なさそうな表情をした。
多くの遊牧民族が暮らしていたパスクは、かつて肥沃な大地を誇っていた。しかし、国家としては未熟の域を出ず、千年前に突如として現れた魔物の被害に常に晒されてきた。其国の極西よりその勢力を拡大していった魔物は、その千年間で徐々に大陸を侵食していった。
およそ二百年前、兆候を見せていたパスクの崩壊は、一挙に現実のものとなる。歴史を下るごとに力を増していった魔物の勢力は、遂に其国の中枢に至った。各国が対応に本腰を入れ始めた時には、既に滅亡は必至。その上で、崩壊を一国のみで食い止めるには、残る三国が持つほぼ全ての軍事力を費やし、無尽に湧く魔物の軍団と死闘を演じなければならなかった。
これが世に伝え継がれる『三盟邦人魔大戦』と呼ばれる戦い。述べ二千万超の死者数。これは世界人口の約二割に相当する。
「その通り。その艱難辛苦を契機に、自国を守るためには、自国で防衛力を持つことが最善だと考えた。元から排他的なきらいはあったけれどね。そして、勇者という曖昧で実感のない希望に縋るのではなく、国をあげて根本原因を叩こうと本気で考えている。彼らは“真実”を知っているけれど、ただ知っているだけだからね」
真実とは、この世に勇者なる存在が必要とされている真の理由。それを知る者は全世界でも一握りだった。一つは執政者、もう一つは勇者自身、最後に勇者の最近親者。それだけが真実を知る権利を持っている。
アレクシアは腕を組んで「うーん」と唸り、頭を捻る。一頻り唸った後、ハプスブルクに向き直った。彼女が口を開こうとした矢先、横にいたイングリッドが先に口を開いた。
「ハプスブルク卿、革命軍筆頭のレギナ・ドラガノフは、その真実を知っているのでしょうか?」
「いや、知らないだろう。彼女は革命家であり、元々政治家でもあったが、それを知る立場や地位にいなかった。だから、あたかも現執政者のボブロフ君が、無闇に独裁政権を敷いていると捉えてしまった。ゆえに彼女は、それはそれは大層美しい、高潔な義憤に燃えたんだ。それは、盲目の恋心にも似ている。彼女は後先ではなく、今に生きているんだよ。真実を知らなければ、当然だろうけどね」
「では、鎮圧を?」
「最初はそれを考えた。けど、君たちに任せることにしたよ」
「なんだと?」
アレクシアは目を見開き、驚く表情に変わった。ハプスブルクはアレクシアの顔を覗く。
「要するに、君は部下を率いて革命軍に加担したい、ということだね? そして、軍の私的利用を名目上回避するため、勇者の名の下に協力する、という形で革命軍に接触する、と」
「聞いてやがったか、地獄耳め」
ハプスブルクは最後に残ったレモンティーを飲み干し、アレクシアに向き直る。口角がニヤリと上がった。その顔は玩具を見つけた子供のような、悪戯な笑みだった。
「陳腐だが王道だ。やってみなさい」
その間髪を入れない返答に、アレクシアは意表を突かれた。ハプスブルクはその理由を続けて語る。
「現執政者ボブロフという男を評するなら、代わりは幾らでもいる、と言えるね。元々、成り上がりで国防軍を率いる立場にあった彼には、残念ながら国民を引き付けるほどのカリスマ性も、国を豊かにできるだけの知恵もない。唯一評価できるのは、彼の機械的なまでの合理性だね。禁欲で実直、見ていて面白みの欠片もないけれど、国家への献身は他の追随を許さない」
「……ん? だけどよ、それって特段悪いことじゃねえんじゃねえか?」
「彼はね、従属に向いた人間なのさ。考えてみれば見当もつくはずだよ。謹厳実直で合理の怪物、そんな人間が国の頂点に立ったなら、以下国民はそれに否が応でも付き従わなければならない。少なくともボブロフ君はそれを無意識に強いてしまった。合理に徹する、ゆえに非合理。彼は上に立つ人間ではないのさ」
「ふーん、そんなもんなんか」
「セプテムという国の現状をよく見て来なさい。失政の例としては大変参考になると思うよ。ではイングリッド君、予算は余分に国防省へ回しておきなさい。勇者ウルリカ君らには、国防省から後ろ盾するよう、私が根回ししておこう」
「……承知致しました」
「ったく、アンタも遊びが好きだな。遊びを残しておきながら、抜け目がねえや。まあ、こっちとしちゃ好都合だがな」
喜々とするアレクシアと対照的に、イングリッドは無表情だった。
「浮かない顔だね? イングリッド君」
「いえ、本件に関しては問題ございません。我が姉は、剣の腕も部隊を率いる腕も立つ、戦場においては傑物と呼んでよろしいでしょう。そこに懸念はございませんわ」
「おいおい、らしくねえ。買いかぶり過ぎだ」
アレクシアはニヤニヤと口元を綻ばせて鼻頭を掻き、イングリッドの肩をぶっ叩く。
「無論だよ。私は信用に足る力を持つ者にのみ、自己判断を許しているからね。それで?」
「ただ、一つだけ」
「ただ、一つ?」
「――私もこの作戦に参戦させて頂きます」
ハプスブルクは表情を崩さぬまま、一瞬の間、沈黙した。イングリッドの表情や、その素性を鑑みて何かを察したか、微笑を湛えながら、許可を示すため片手を挙げた。
「ふふふ、言い切るのか。君も案外、物好きだね――よろしい、君には長い休暇を出そう。君の席は別の者で補填しておくから、好きにするといい」
イングリッドは静かに、粛々と頭を垂れる。
「優れた者の為に、自ずと舞台がやってくる、ということだね」
ハプスブルクは窓から王の座する城を望みながら、あたかも誰かに語り掛けるかのように呟いた。
「やあ、イングリッド君。いつぶりかな? 参事官としてセプテムに派遣されて以来、だったかな」
大蔵省の庁舎に入って、目の前にある窓口の裏手から階段を昇り、二階の最奥にある応接室。他の部屋はおよそ質素という言葉が似合う設えだが、そこは公人の中でも重役を迎える目的の部屋であるため、特別豪奢な什器や陶器などが設えられていた。
広さは他の部屋と同様、二十八畳ほどで応接室としてはさほど大きくない。部屋の中央には六人ほどが座れる、ウォールナット造りの円卓。出入口の向かい手には、立憲君主国アウラの王ヴァイロンの右腕と称される、宰相ヨーゼフ・ハプスブルク公爵。彼は王城を望む窓際に椅子を置いて座り、足を組んで湯気の立ち昇るレモンティーを嗜んでいた。
彼は全身白い燕尾服を纏い、革地の紳士靴さえも白く塗装されていた。肌も白く、髪は銀髪で長い髪を後ろで束ね、細く削られた銀製の丸縁メガネを掛けている。徹底して白尽くめな装いの中で一際目を引くもの、それは深い彫りと皺が寄った目元に光る、金色の虹彩。
イングリッドは一礼して入室し、続いてアレクシアも彼女に倣って一礼し入室した。
「おや、アレクシア少佐がおいでだったか。寵臣ローエングリン卿の有望株が二人も揃ったね」
「はっ、そいつぁどうも。アンタはいつもながら余裕に構えてらっしゃる。で、予算会議ってことだが……なあ、なんで俺が呼ばれたんだ? イングリッド。俺の階級じゃ、まだ数字にゃ口挟めねえぜ?」
アレクシアは隣のイングリッドに疑問を呈する。そんな姉の態度に、溜息を吐いて応える。
「姉様が大層なことを仰られるからでしょう。形はどうあれ国家の問題ですから、ハプスブルク卿との討議は必須と判断致しましたわ」
「んーまあ、口実があるとはいえ、軍の私的利用みてぇなもんだからなぁ」
彼女らの会話を静かに聞いていたハプスブルクは、一度レモンティーに口をつけると、落ち着いた口調で会話に割って入った。
「事実上の独裁国家セプテムにおける革命運動に関して、だね? 革命軍に加担するか、鎮圧するか。まあ、君の性質を鑑みれば、加担しようと考えるのが妥当だろうね」
「アンタにゃお見通しか。その通りだ、あそこの政府は既に内外に対して目に余るほど威圧的だ。実際、厳格な入国規制を敷いて、資源や情報の流通は滞ってるし、何より勇者の存在意義を否定してやがる。連中はただ不可侵条約に抵触してないってだけで、共通の敵として規定された魔物に対する国家間での相互防衛を事実上無視してるようなもんだぜ」
「うん、君の言い分は概ね正しい、ただ彼らにも言い分はある。魔物という災厄に対し、相互防衛は諸刃にもなる。今は無きパスクの危機に際し、最も兵力を動員した国がセプテムだね? その理由は至極単純、三国の中で最も派兵が容易だったから。地理的に仕方がないとはいえ、物的にも人的にも、あらゆる資源が莫大な損害を被った。国が一時、機能停止するほどにはね。それは君たちも理解していることだろう」
「ああ、わかってる。その後、国の立て直しに数十年を要したわけだ」
アレクシアは後頭部を掻きながら、俯き加減に目を閉じて、申し訳なさそうな表情をした。
多くの遊牧民族が暮らしていたパスクは、かつて肥沃な大地を誇っていた。しかし、国家としては未熟の域を出ず、千年前に突如として現れた魔物の被害に常に晒されてきた。其国の極西よりその勢力を拡大していった魔物は、その千年間で徐々に大陸を侵食していった。
およそ二百年前、兆候を見せていたパスクの崩壊は、一挙に現実のものとなる。歴史を下るごとに力を増していった魔物の勢力は、遂に其国の中枢に至った。各国が対応に本腰を入れ始めた時には、既に滅亡は必至。その上で、崩壊を一国のみで食い止めるには、残る三国が持つほぼ全ての軍事力を費やし、無尽に湧く魔物の軍団と死闘を演じなければならなかった。
これが世に伝え継がれる『三盟邦人魔大戦』と呼ばれる戦い。述べ二千万超の死者数。これは世界人口の約二割に相当する。
「その通り。その艱難辛苦を契機に、自国を守るためには、自国で防衛力を持つことが最善だと考えた。元から排他的なきらいはあったけれどね。そして、勇者という曖昧で実感のない希望に縋るのではなく、国をあげて根本原因を叩こうと本気で考えている。彼らは“真実”を知っているけれど、ただ知っているだけだからね」
真実とは、この世に勇者なる存在が必要とされている真の理由。それを知る者は全世界でも一握りだった。一つは執政者、もう一つは勇者自身、最後に勇者の最近親者。それだけが真実を知る権利を持っている。
アレクシアは腕を組んで「うーん」と唸り、頭を捻る。一頻り唸った後、ハプスブルクに向き直った。彼女が口を開こうとした矢先、横にいたイングリッドが先に口を開いた。
「ハプスブルク卿、革命軍筆頭のレギナ・ドラガノフは、その真実を知っているのでしょうか?」
「いや、知らないだろう。彼女は革命家であり、元々政治家でもあったが、それを知る立場や地位にいなかった。だから、あたかも現執政者のボブロフ君が、無闇に独裁政権を敷いていると捉えてしまった。ゆえに彼女は、それはそれは大層美しい、高潔な義憤に燃えたんだ。それは、盲目の恋心にも似ている。彼女は後先ではなく、今に生きているんだよ。真実を知らなければ、当然だろうけどね」
「では、鎮圧を?」
「最初はそれを考えた。けど、君たちに任せることにしたよ」
「なんだと?」
アレクシアは目を見開き、驚く表情に変わった。ハプスブルクはアレクシアの顔を覗く。
「要するに、君は部下を率いて革命軍に加担したい、ということだね? そして、軍の私的利用を名目上回避するため、勇者の名の下に協力する、という形で革命軍に接触する、と」
「聞いてやがったか、地獄耳め」
ハプスブルクは最後に残ったレモンティーを飲み干し、アレクシアに向き直る。口角がニヤリと上がった。その顔は玩具を見つけた子供のような、悪戯な笑みだった。
「陳腐だが王道だ。やってみなさい」
その間髪を入れない返答に、アレクシアは意表を突かれた。ハプスブルクはその理由を続けて語る。
「現執政者ボブロフという男を評するなら、代わりは幾らでもいる、と言えるね。元々、成り上がりで国防軍を率いる立場にあった彼には、残念ながら国民を引き付けるほどのカリスマ性も、国を豊かにできるだけの知恵もない。唯一評価できるのは、彼の機械的なまでの合理性だね。禁欲で実直、見ていて面白みの欠片もないけれど、国家への献身は他の追随を許さない」
「……ん? だけどよ、それって特段悪いことじゃねえんじゃねえか?」
「彼はね、従属に向いた人間なのさ。考えてみれば見当もつくはずだよ。謹厳実直で合理の怪物、そんな人間が国の頂点に立ったなら、以下国民はそれに否が応でも付き従わなければならない。少なくともボブロフ君はそれを無意識に強いてしまった。合理に徹する、ゆえに非合理。彼は上に立つ人間ではないのさ」
「ふーん、そんなもんなんか」
「セプテムという国の現状をよく見て来なさい。失政の例としては大変参考になると思うよ。ではイングリッド君、予算は余分に国防省へ回しておきなさい。勇者ウルリカ君らには、国防省から後ろ盾するよう、私が根回ししておこう」
「……承知致しました」
「ったく、アンタも遊びが好きだな。遊びを残しておきながら、抜け目がねえや。まあ、こっちとしちゃ好都合だがな」
喜々とするアレクシアと対照的に、イングリッドは無表情だった。
「浮かない顔だね? イングリッド君」
「いえ、本件に関しては問題ございません。我が姉は、剣の腕も部隊を率いる腕も立つ、戦場においては傑物と呼んでよろしいでしょう。そこに懸念はございませんわ」
「おいおい、らしくねえ。買いかぶり過ぎだ」
アレクシアはニヤニヤと口元を綻ばせて鼻頭を掻き、イングリッドの肩をぶっ叩く。
「無論だよ。私は信用に足る力を持つ者にのみ、自己判断を許しているからね。それで?」
「ただ、一つだけ」
「ただ、一つ?」
「――私もこの作戦に参戦させて頂きます」
ハプスブルクは表情を崩さぬまま、一瞬の間、沈黙した。イングリッドの表情や、その素性を鑑みて何かを察したか、微笑を湛えながら、許可を示すため片手を挙げた。
「ふふふ、言い切るのか。君も案外、物好きだね――よろしい、君には長い休暇を出そう。君の席は別の者で補填しておくから、好きにするといい」
イングリッドは静かに、粛々と頭を垂れる。
「優れた者の為に、自ずと舞台がやってくる、ということだね」
ハプスブルクは窓から王の座する城を望みながら、あたかも誰かに語り掛けるかのように呟いた。
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