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軽い気持ち
また……
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歩くこと15分。お互いに少し距離を取って歩いていた。山の中にあるらしく、少し道が細いので、1列になってあるいていた。しばらく優姫も黙っていた。すると、
「着いたよ。ここで少し話す。」
古い小屋がひとつあり、中は少しきしんだり傷んだりした所があったが整頓されていた。中に入ると、古いテーブルとイスだが、あまりホコリが付いてない。
「私が幼い頃に見つけた場所で、ときどき来ては掃除して落ち着くようにしてる。」
「俺も知らない場所だから最初は驚いたけど、優姫が気に入ってる場所なら良いよ。それで話というのは?」
気になる内容。記憶の事かそれとも部活の事とか?いろいろ気になるので優姫から答えるのを待った。
「今の私の本当の気持ちを言うね。いきなりだけど。」
「ちょっと待って!どういうこと?気持ちって?俺たち幼馴染で親友だよな?」
「そう。だけど、弘人はまだ思い出してないんでしょ?」
「それは!……。」
「今はいい。思い出したら私の所に来て。そして、本題に入るけど、今の私の気持ち。それは、弘人の事が好き。でも今はダメ。理由は分かるよね?」
「記憶思い出してないからだろ?」
「うん。で、今少しヒントみたいなの話すと、その人と、弘人は昔は近かったのに今は遠いような関係になってる。それはその人にとって、忘れられてるとかじゃなくて、『思ってくれてない』と、思い込んでるかもしれない。」
優姫は悲しげに話した。とても重い空気の中、優姫は言った。
「弘人は自分の失った記憶は、取り戻したいって思ってる。手伝ってるし私も。だから、早く思い出して!今日は本当はデートしたい!気持ちはわかるし私もそうしたいけど、気持ちの整理が出来てないようだからまた今度ね。」
「ちょっと、そんないきなり……」
「弘人は!そんな中途半端な気持ちのままでいいの?私は嫌だから。」
優姫の一言が重く、そして辛いものだった。友美は優しいからそのままデートをしてくれた。それに、最後にはちゃんとアドバイスまでしてくれた。なのに俺は何もできないままだった。
「ごめん。もう今日は帰る。早くここから出ようか。」
頷く他何もできなかった。そのまま優姫と一緒に出たが、お互いに距離を取って帰路を辿った。さっき乗った、電車の待ち時間を駅で過ごしているが、相変わらず距離は遠いままだった。そのまま俺の家の途中までの帰路で、
「ごめん。今日は、もうここで帰るね。家まで行けずにごめん。バイバイ。」
「俺こそ本当にごめん。悲しませたりして。」
そのまま優姫と別れ、家に帰った。お昼前であった。家に着いたのは。お昼を取って部屋でゴロンとしていて、優姫のことを思い出していた。
(優姫は自分のことのように昔から俺を支えてくれていたのかな。だとしたら後悔することばかり。もしかして俺はずっと優姫に嫌な事ばっかりしていたのか。)そうとしか思えない。決意したのにまた悲しませて、本当に情けなかった。そう思っている時に誰か家に来た。
「着いたよ。ここで少し話す。」
古い小屋がひとつあり、中は少しきしんだり傷んだりした所があったが整頓されていた。中に入ると、古いテーブルとイスだが、あまりホコリが付いてない。
「私が幼い頃に見つけた場所で、ときどき来ては掃除して落ち着くようにしてる。」
「俺も知らない場所だから最初は驚いたけど、優姫が気に入ってる場所なら良いよ。それで話というのは?」
気になる内容。記憶の事かそれとも部活の事とか?いろいろ気になるので優姫から答えるのを待った。
「今の私の本当の気持ちを言うね。いきなりだけど。」
「ちょっと待って!どういうこと?気持ちって?俺たち幼馴染で親友だよな?」
「そう。だけど、弘人はまだ思い出してないんでしょ?」
「それは!……。」
「今はいい。思い出したら私の所に来て。そして、本題に入るけど、今の私の気持ち。それは、弘人の事が好き。でも今はダメ。理由は分かるよね?」
「記憶思い出してないからだろ?」
「うん。で、今少しヒントみたいなの話すと、その人と、弘人は昔は近かったのに今は遠いような関係になってる。それはその人にとって、忘れられてるとかじゃなくて、『思ってくれてない』と、思い込んでるかもしれない。」
優姫は悲しげに話した。とても重い空気の中、優姫は言った。
「弘人は自分の失った記憶は、取り戻したいって思ってる。手伝ってるし私も。だから、早く思い出して!今日は本当はデートしたい!気持ちはわかるし私もそうしたいけど、気持ちの整理が出来てないようだからまた今度ね。」
「ちょっと、そんないきなり……」
「弘人は!そんな中途半端な気持ちのままでいいの?私は嫌だから。」
優姫の一言が重く、そして辛いものだった。友美は優しいからそのままデートをしてくれた。それに、最後にはちゃんとアドバイスまでしてくれた。なのに俺は何もできないままだった。
「ごめん。もう今日は帰る。早くここから出ようか。」
頷く他何もできなかった。そのまま優姫と一緒に出たが、お互いに距離を取って帰路を辿った。さっき乗った、電車の待ち時間を駅で過ごしているが、相変わらず距離は遠いままだった。そのまま俺の家の途中までの帰路で、
「ごめん。今日は、もうここで帰るね。家まで行けずにごめん。バイバイ。」
「俺こそ本当にごめん。悲しませたりして。」
そのまま優姫と別れ、家に帰った。お昼前であった。家に着いたのは。お昼を取って部屋でゴロンとしていて、優姫のことを思い出していた。
(優姫は自分のことのように昔から俺を支えてくれていたのかな。だとしたら後悔することばかり。もしかして俺はずっと優姫に嫌な事ばっかりしていたのか。)そうとしか思えない。決意したのにまた悲しませて、本当に情けなかった。そう思っている時に誰か家に来た。
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