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しおりを挟む人は、誰もが願いを抱いている。それが小さいか、大きいかの違いだと思う。
叶うか、叶わないか。それも、願いに対する人間次第であると思う。
(私は、どうして生きているのだろう?)
毎日、毎日考える。多種多様な場面で切り取り、見てみれば返ってくる言葉は違うだろう。
健康に生きられることは幸福だ、精一杯生きなさい。そう言われることもあれば、お前などは生きる価値も無いと蔑まれ、暴言を吐かれたり。それか自分の命は自分のものなのだから、死にたいのなら死ねばいい。
色んな立場、様々な環境、生い立ち、性格、その時の感情など、たくさんの要因から言葉は生み出される。
(それでも...)
たった一つの希望、祝福とも言うべき存在が生まれた。その事実に、胸を躍らされる。
(やっと......やっと死ねる)
待ち望んだ結末を、得られることに安堵する。
「早く、来て。もう、ずっと待っているのよ......」
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