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第25話 大変! 聖女の結界が消え、王国がピンチです!②
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「ララ、よく来た」
自室にいた神官長さまは、やってきた私を見るなり立ち上がり、傍に来るように、と私を手招きした。
「ルチル様がいなくなってから、オズワルドがこの国の結界を張るため、急遽聖女の代わりを立てただろう。あの聖女代理サラのことだ」
「はい」
私は何の話が始まるのかと思いながら、とりあえず素直に返事をしておく。
「昨日、聖女代理サラが張った結界がほころびた。
辺境の村々の中でも最も大きなシエスラにも魔物が侵入し、内密に騎士団が大がかりな討伐に出たそうだ」
「はぁ?
『わたくしには聖女の力があるのです!』とかあんなに自信満々に言ってましたよねあの人」
「あの人ではなく、聖女代理、と言いなさい」
「……あの聖女代理、私から見ても聖女としての力は無いように感じてました。
そもそも、聖女として結界をはるには、数年にわたる修行が必要ですが、それすらもしていない彼女に結界がはれるわけがないのです。
あんなにわかもの貴族がルチル様の代わりになるはずなんてないですもんね!だからこんなことが起きるんですよ!」
はぁはぁ、思わず鼻息が荒くなる私なのであった。
「まぁララ、気持ちはわかった。
それでだ。明朝、今回のことについて、王への御前報告がある。サラ様にお前がつきそうように」
「んな、何でですか!?
私は平民なんで。聖女代理様は平民がお嫌いみたいですし無理です。
聖女代理様がなんていったか覚えてます?『貴族である私に平民出身の巫女が仕えるのにふさわしくありません』ですよ?」
自室にいた神官長さまは、やってきた私を見るなり立ち上がり、傍に来るように、と私を手招きした。
「ルチル様がいなくなってから、オズワルドがこの国の結界を張るため、急遽聖女の代わりを立てただろう。あの聖女代理サラのことだ」
「はい」
私は何の話が始まるのかと思いながら、とりあえず素直に返事をしておく。
「昨日、聖女代理サラが張った結界がほころびた。
辺境の村々の中でも最も大きなシエスラにも魔物が侵入し、内密に騎士団が大がかりな討伐に出たそうだ」
「はぁ?
『わたくしには聖女の力があるのです!』とかあんなに自信満々に言ってましたよねあの人」
「あの人ではなく、聖女代理、と言いなさい」
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そもそも、聖女として結界をはるには、数年にわたる修行が必要ですが、それすらもしていない彼女に結界がはれるわけがないのです。
あんなにわかもの貴族がルチル様の代わりになるはずなんてないですもんね!だからこんなことが起きるんですよ!」
はぁはぁ、思わず鼻息が荒くなる私なのであった。
「まぁララ、気持ちはわかった。
それでだ。明朝、今回のことについて、王への御前報告がある。サラ様にお前がつきそうように」
「んな、何でですか!?
私は平民なんで。聖女代理様は平民がお嫌いみたいですし無理です。
聖女代理様がなんていったか覚えてます?『貴族である私に平民出身の巫女が仕えるのにふさわしくありません』ですよ?」
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