4 / 7
ヤンデレ
しおりを挟む
「た、橘さん! ここは一体どこなんですか!? はやく僕を家に帰して下さい!」
「えへへ……大丈夫だよ、リュウ君。だって今日からはココが、リュウ君と私のおうちなんだから」
「な、なにを言っているんです!? 冗談にしても、この拘束は笑えませんよ!」
「冗談なんかじゃないもん。そもそも、リュウ君が悪いんだよ? 私はこんなにリュウ君の事が好きで、好きで好きで好きで、どうしようもないのに、なのに……なのにリュウ君、私の誘いは忙しいって断ったくせにッ、他の女の子とお出かけなんか……!」
「ッ!? な、なぜそれを!?」
「……あは、驚いた? 私ね、リュウ君の事ならなんでも知ってるんだよ?」
「なんッ!? なんでもッ……!? 今なんでもと仰ったんですかッ!?」
「え? そうだよ。私はリュウ君のことならなんでも――――」
「どこまでッ!!」
「ひっ!? リュ、リュウ君? ど、どうしてそんなおっきな声」
「どこまで知っている、と聞いているッ!!」
「ひぃっ!? ど、どこまでって……ス、スマホのパスワードとかっ、よくLINEしてる相手とかっ」
「LINEを見たのかッ!?」
「ひぃ!!」
「答えろッ!! 見たんだなッ!?」
「み、みたぁ! みましたぁ!」
「~~~~ッ!! クソッ!! 時間が無い!!」
「リュ、リュウ君……?」
「橘さん!!」
「うぇっ!? はっ、はい!!」
「今すぐ僕にキスしてください!!」
「ゔぇぇッ!? ヴぇッ、ぶえぇ~~ッ!?!?」
「早くッ!!」
「まっ、むっ、むりッ!! そんな急にっ、むりですゥッ!!」
「無理じゃないッ!! やるしかないんだッ!! 今ッ!!」
「や、やだぁ!! こんなッ、わけわかんないうちになんてっ、いやぁ!!」
「そんなことを言っている場合じゃないんですッ!! 早くッ!! 可及的速やかにッ、キスを!!」
「ううううぅ~~ッ!? ヤぁッ!! ヤだぁ!! こんなのっ、絶対イヤぁッ!!」
「くッ……こんなことになってしまってッ、本当に申し訳ないと思っていますッ!! 事が済んだら全てお話しますッ!! だから今はッ!! どうか僕にキスをッ!!」
「どっ、どうしてぇ!? わかんない!! わかんないわかんないわかんない!! 私わかんないよぉ!!」
「好きだからッ!!!!」
「ッ!?」
「あなたがッ、世界で一番好きだからッ!!!!」
「うぇっ、うぇえ~~ッ!?!?」
「だから今ッ……!! お願いですッ……!!」
「うぅ~~ッ!! んううううううっ!! んううぅうぅううーーーーーッ!!」
おわり
「えへへ……大丈夫だよ、リュウ君。だって今日からはココが、リュウ君と私のおうちなんだから」
「な、なにを言っているんです!? 冗談にしても、この拘束は笑えませんよ!」
「冗談なんかじゃないもん。そもそも、リュウ君が悪いんだよ? 私はこんなにリュウ君の事が好きで、好きで好きで好きで、どうしようもないのに、なのに……なのにリュウ君、私の誘いは忙しいって断ったくせにッ、他の女の子とお出かけなんか……!」
「ッ!? な、なぜそれを!?」
「……あは、驚いた? 私ね、リュウ君の事ならなんでも知ってるんだよ?」
「なんッ!? なんでもッ……!? 今なんでもと仰ったんですかッ!?」
「え? そうだよ。私はリュウ君のことならなんでも――――」
「どこまでッ!!」
「ひっ!? リュ、リュウ君? ど、どうしてそんなおっきな声」
「どこまで知っている、と聞いているッ!!」
「ひぃっ!? ど、どこまでって……ス、スマホのパスワードとかっ、よくLINEしてる相手とかっ」
「LINEを見たのかッ!?」
「ひぃ!!」
「答えろッ!! 見たんだなッ!?」
「み、みたぁ! みましたぁ!」
「~~~~ッ!! クソッ!! 時間が無い!!」
「リュ、リュウ君……?」
「橘さん!!」
「うぇっ!? はっ、はい!!」
「今すぐ僕にキスしてください!!」
「ゔぇぇッ!? ヴぇッ、ぶえぇ~~ッ!?!?」
「早くッ!!」
「まっ、むっ、むりッ!! そんな急にっ、むりですゥッ!!」
「無理じゃないッ!! やるしかないんだッ!! 今ッ!!」
「や、やだぁ!! こんなッ、わけわかんないうちになんてっ、いやぁ!!」
「そんなことを言っている場合じゃないんですッ!! 早くッ!! 可及的速やかにッ、キスを!!」
「ううううぅ~~ッ!? ヤぁッ!! ヤだぁ!! こんなのっ、絶対イヤぁッ!!」
「くッ……こんなことになってしまってッ、本当に申し訳ないと思っていますッ!! 事が済んだら全てお話しますッ!! だから今はッ!! どうか僕にキスをッ!!」
「どっ、どうしてぇ!? わかんない!! わかんないわかんないわかんない!! 私わかんないよぉ!!」
「好きだからッ!!!!」
「ッ!?」
「あなたがッ、世界で一番好きだからッ!!!!」
「うぇっ、うぇえ~~ッ!?!?」
「だから今ッ……!! お願いですッ……!!」
「うぅ~~ッ!! んううううううっ!! んううぅうぅううーーーーーッ!!」
おわり
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
お漏らし・おしがま短編小説集 ~私立朝原女学園の日常~
赤髪命
大衆娯楽
小学校から高校までの一貫校、私立朝原女学園。この学校に集う女の子たちの中にはいろいろな個性を持った女の子がいます。そして、そんな中にはトイレの悩みを持った子たちも多いのです。そんな女の子たちの学校生活を覗いてみましょう。
庭木を切った隣人が刑事訴訟を恐れて小学生の娘を謝罪に来させたアホな実話
フルーツパフェ
大衆娯楽
祝!! 慰謝料30万円獲得記念の知人の体験談!
隣人宅の植木を許可なく切ることは紛れもない犯罪です。
30万円以下の罰金・過料、もしくは3年以下の懲役に処される可能性があります。
そうとは知らずに短気を起こして家の庭木を切った隣人(40代職業不詳・男)。
刑事訴訟になることを恐れた彼が取った行動は、まだ小学生の娘達を謝りに行かせることだった!?
子供ならば許してくれるとでも思ったのか。
「ごめんなさい、お尻ぺんぺんで許してくれますか?」
大人達の事情も知らず、健気に罪滅ぼしをしようとする少女を、あなたは許せるだろうか。
余りに情けない親子の末路を描く実話。
※一部、演出を含んでいます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる