115 / 119
93話
しおりを挟む
93話
ノックをした相手は情報収集に向かわせていた娘達だった。
なんとなくソロソロ帰ってきそうな気がしていた。
「「「「ただいまー!!」」」」
長旅で疲れたのか俺のベッドを我が物顔で占領する。
これだけ見れば穏やかな光景かもしれないが、1人1人が簡単にこの世界を滅ぼせそうな力を持っていそうだから恐ろしい。
当然今回の件で報酬を求めてくる事は間違いないだろう。
今度は一体何年監禁されるのか分からないが、どんなに悩んだところで俺に拒否権など無い。
精々腹上死しない様に気をつけたい、
そう思いながら娘達の報告を聞くことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とある寝室
肌を打ち付ける音と、粘液質で卑猥な音、偶にこぼれる甘い雌の声が響く。
男は絶頂が近いのか女の首輪から伸びる鎖を引き腰を密着させる。
「くっ!?」
男は当然の様に女の同意を求める事無く女の奥深くで精液を一滴残らず放出する。
男はペニスを女から抜き去ると興味を失ったかのように無造作に女を打ち捨て水分を摂取しはじめた。
男が一息ついた頃にドアをノックする音が響く。
「なんだ」
「勇者様に火急の御伝言が御座います。」
「入れ」
男は一礼すると足早に”勇者”と呼んだ男の側まで行くと。
伝言を伝えた。
「何!?1000年以上所在不明の聖剣が出現した!?」
「はい。”中央”の人間、しかも複数人が確認しておりますので間違い無いかと。」
「・・・そうか、下がっていいぞ」
報告を聞いた勇者は頭を抱えるように何かを考えている様だったが、
「クソッタレ!よりによって俺の代で魔王が蘇るなんて!!」
と呟くと、急いで部屋を出ていった。
向かった先は宝物庫だった。
そこには初代勇者と同行した際に使用していた装備が格納してある筈だった。
「無い!無い!何も無いじゃないか!?」
1000年という時間は人間に油断しか生まなかったようだ。
平和ボケした先代は子孫の為と装備を売り払い
金銀財宝に換金してしまっていたようだ。
「クソ!!俺はどうやって魔王に立ち向かえばいいんだよ!?
金なんて民衆から徴収すりゃ幾らでも取れるってのによ!!・・・いや、待てよ?必要な奴らを俺の奴隷にしちまえばいいか!丁度あの穴にも飽きてきたところだし丁度いいな。
これから面白くなりそうだな!・・・ククク」
そう言うと勇者は大量の金貨を無造作に掴み、乱雑に袋へ入れ、何処かへ向かった。
ノックをした相手は情報収集に向かわせていた娘達だった。
なんとなくソロソロ帰ってきそうな気がしていた。
「「「「ただいまー!!」」」」
長旅で疲れたのか俺のベッドを我が物顔で占領する。
これだけ見れば穏やかな光景かもしれないが、1人1人が簡単にこの世界を滅ぼせそうな力を持っていそうだから恐ろしい。
当然今回の件で報酬を求めてくる事は間違いないだろう。
今度は一体何年監禁されるのか分からないが、どんなに悩んだところで俺に拒否権など無い。
精々腹上死しない様に気をつけたい、
そう思いながら娘達の報告を聞くことにした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とある寝室
肌を打ち付ける音と、粘液質で卑猥な音、偶にこぼれる甘い雌の声が響く。
男は絶頂が近いのか女の首輪から伸びる鎖を引き腰を密着させる。
「くっ!?」
男は当然の様に女の同意を求める事無く女の奥深くで精液を一滴残らず放出する。
男はペニスを女から抜き去ると興味を失ったかのように無造作に女を打ち捨て水分を摂取しはじめた。
男が一息ついた頃にドアをノックする音が響く。
「なんだ」
「勇者様に火急の御伝言が御座います。」
「入れ」
男は一礼すると足早に”勇者”と呼んだ男の側まで行くと。
伝言を伝えた。
「何!?1000年以上所在不明の聖剣が出現した!?」
「はい。”中央”の人間、しかも複数人が確認しておりますので間違い無いかと。」
「・・・そうか、下がっていいぞ」
報告を聞いた勇者は頭を抱えるように何かを考えている様だったが、
「クソッタレ!よりによって俺の代で魔王が蘇るなんて!!」
と呟くと、急いで部屋を出ていった。
向かった先は宝物庫だった。
そこには初代勇者と同行した際に使用していた装備が格納してある筈だった。
「無い!無い!何も無いじゃないか!?」
1000年という時間は人間に油断しか生まなかったようだ。
平和ボケした先代は子孫の為と装備を売り払い
金銀財宝に換金してしまっていたようだ。
「クソ!!俺はどうやって魔王に立ち向かえばいいんだよ!?
金なんて民衆から徴収すりゃ幾らでも取れるってのによ!!・・・いや、待てよ?必要な奴らを俺の奴隷にしちまえばいいか!丁度あの穴にも飽きてきたところだし丁度いいな。
これから面白くなりそうだな!・・・ククク」
そう言うと勇者は大量の金貨を無造作に掴み、乱雑に袋へ入れ、何処かへ向かった。
1
お気に入りに追加
387
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる