5 / 5
好きが溢れるんだけど、どうしたらいい?(馨視点)
しおりを挟む
「和彦ー!!好きー!!」
今日も和彦の逞しい腕にしがみつく。
「俺も好きだよ。おはよう、馨」
和彦はくしゃくしゃと頭を撫でてくれる。
大きくて優しい手。
好き。
「毎日毎日飽きねーなー」
辰巳が呆れたように言ってくる。
「前にも言ったでしょ!昨日の好きと今日の好きは違うもん!毎日毎日更新されるんだもん!!」
「相変わらずうざ…」
「うざくさいもん!!うざいっていう方がうざいんだよ!」
言い争う辰巳と僕を和彦は優しく見守ってくれている。
はあ、好き。
和彦には言ってないけど、和彦のことは高校入学前から知ってた。
学習塾が同じで、カッコいいひとがいるなあ、って遠くから眺めてた。
ある日、学習塾の片隅で、和彦が女子とキスしていて、お盛んですね、と思いながら好奇心から見ていた。
「ねぇ、相性良いし付き合おうよ」
女の子が迫ってる。
「そういうのは無しって言っただろ」
和彦がすげなく断ると、女の子は怒って去って行ってしまった。
和彦は去って行った女の子を冷めた目で見つめていて、このひとなんでこんなに冷めた目をしてるのかな、って思った。
その冷めた目が気になって、印象に残った。
だから、高校に入学して和彦を見た時、運命だと思った。
和彦の目に止まりたくて、速攻で告白した。
案の定、「誰かと付き合う気はないからごめん」と断られた。
でも、一度断られたくらいでは諦めない。
重くならないように、でも熱意は込めて告白し続けた。
最初はよそよそしかった和彦が、「また来たの?」って呆れたように笑ってくれるようになった。
付き合うのは出来ないって言われたけど、「好きって言うのは許してほしい」ってお願いして、和彦もそれは迷惑には思っていない感じ。
なんだかんだで可愛がってくれるし、絆されてくれてそうな感じがしてた。
でも、あと一歩を踏み込ませてくれない。
男相手にも寝てるのは知ってるし、何が和彦のストッパーになってるんだろう、って思ってた。
そんな時、和彦が誰とも付き合わない理由を聞いた。
納得はしたけど、でも諦めたくないと思った。
和彦、僕のこと気に入ってくれてるでしょう?
和彦を心配していた辰巳を巻き込んで、作戦をたてた。
和彦はストッパーをかけてる。
そのストッパーをぶっ壊すくらい、和彦の感情を揺さぶればいいんだ、っていう話になった。
和彦に好きって言えないのは辛かった。
あと、嘘でもバカ辰巳と付き合うって言うのも嫌だった。
でも、和彦と僕の明るい未来のために頑張った!!
結果は大成功!!!
和彦は僕の隣で笑ってくれてる。
ずっと笑顔でいてほしいから、和彦が不安になる隙間がないくらい、僕は今日も和彦に好きって伝える。
今日も和彦の逞しい腕にしがみつく。
「俺も好きだよ。おはよう、馨」
和彦はくしゃくしゃと頭を撫でてくれる。
大きくて優しい手。
好き。
「毎日毎日飽きねーなー」
辰巳が呆れたように言ってくる。
「前にも言ったでしょ!昨日の好きと今日の好きは違うもん!毎日毎日更新されるんだもん!!」
「相変わらずうざ…」
「うざくさいもん!!うざいっていう方がうざいんだよ!」
言い争う辰巳と僕を和彦は優しく見守ってくれている。
はあ、好き。
和彦には言ってないけど、和彦のことは高校入学前から知ってた。
学習塾が同じで、カッコいいひとがいるなあ、って遠くから眺めてた。
ある日、学習塾の片隅で、和彦が女子とキスしていて、お盛んですね、と思いながら好奇心から見ていた。
「ねぇ、相性良いし付き合おうよ」
女の子が迫ってる。
「そういうのは無しって言っただろ」
和彦がすげなく断ると、女の子は怒って去って行ってしまった。
和彦は去って行った女の子を冷めた目で見つめていて、このひとなんでこんなに冷めた目をしてるのかな、って思った。
その冷めた目が気になって、印象に残った。
だから、高校に入学して和彦を見た時、運命だと思った。
和彦の目に止まりたくて、速攻で告白した。
案の定、「誰かと付き合う気はないからごめん」と断られた。
でも、一度断られたくらいでは諦めない。
重くならないように、でも熱意は込めて告白し続けた。
最初はよそよそしかった和彦が、「また来たの?」って呆れたように笑ってくれるようになった。
付き合うのは出来ないって言われたけど、「好きって言うのは許してほしい」ってお願いして、和彦もそれは迷惑には思っていない感じ。
なんだかんだで可愛がってくれるし、絆されてくれてそうな感じがしてた。
でも、あと一歩を踏み込ませてくれない。
男相手にも寝てるのは知ってるし、何が和彦のストッパーになってるんだろう、って思ってた。
そんな時、和彦が誰とも付き合わない理由を聞いた。
納得はしたけど、でも諦めたくないと思った。
和彦、僕のこと気に入ってくれてるでしょう?
和彦を心配していた辰巳を巻き込んで、作戦をたてた。
和彦はストッパーをかけてる。
そのストッパーをぶっ壊すくらい、和彦の感情を揺さぶればいいんだ、っていう話になった。
和彦に好きって言えないのは辛かった。
あと、嘘でもバカ辰巳と付き合うって言うのも嫌だった。
でも、和彦と僕の明るい未来のために頑張った!!
結果は大成功!!!
和彦は僕の隣で笑ってくれてる。
ずっと笑顔でいてほしいから、和彦が不安になる隙間がないくらい、僕は今日も和彦に好きって伝える。
11
お気に入りに追加
8
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
ゆるふわメスお兄さんを寝ている間に俺のチンポに完全屈服させる話
さくた
BL
攻め:浩介(こうすけ)
奏音とは大学の先輩後輩関係
受け:奏音(かなと)
同性と付き合うのは浩介が初めて
いつも以上に孕むだのなんだの言いまくってるし攻めのセリフにも♡がつく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる