大好きなんだけど、どうしたらいい？

繋がるってあったかいよね(R18)

馨とお付き合い、というものを始めてみた。
かといって関係性は大きく変わらない。
友達同士の時との違いは、時折ハグしたり、キスしたりするようになったことだ。
俺自身の変化としては、遊ぶのをやめた。
そんなことをしなくても満たされていた。

「金曜の夜、家族が出かけてて僕ひとりなんだ。和彦、来ない？」

そう誘われた時も特別何も意識していなかった。
デリバリーで夕食をとり、お互い風呂にも入って寝る段取りをしていた時だった。

「和彦、…シない？」

直球の誘いに、さすが馨だなと思う。

「馨、男同士はそんな簡単に繋がれないよ」
「それなら大丈夫！！この日に備えて自主練したから！！」
「…なんて？」
「触ってみて！ふわふわだよ！」

馨は履いていたショーパンを下ろし、お尻を向けてきた。
触るとローションが仕込んである。

「…馨には負けてばっかりだ」

にっこりと、可愛い笑顔で馨は笑う。

馨を引き寄せ、キスをする。
舌を絡めてキスを深くすると、馨は甘い声を漏らした。
お互い服を脱がせ合い、裸になって抱き合う。

「これだけでも気持ち良いね」
「じゃあ、ここまででやめとく？」
「絶対やめない！！」

馨が力強く言うのに笑ってしまう。
馨の身体をベッドに横たえた。
できるだけ丁寧に馨に触れていく。
馨は敏感だった。

「好きなひとに触られるって凄いね。凄く幸せな気持ちになる」

そんな可愛いことを言うから、俺も幸せな気持ちになった。

「馨はなにかしてほしいことあるの？」
「名前、いっぱい呼んでほしい。それで、好きって言ってほしい」

馨は今も毎日好きだと言ってくれる。
俺は俺もだよ、と返すけど、そういえば自分から言ったことはまだない。

馨の耳元で好きだよ、と囁いた。
ぎゅうっと馨がしがみついてくる。
それが可愛かったので、そのまま耳介を喰み、舌を這わした。
ビクビクと馨の身体が跳ねる。

首筋、鎖骨と唇を這わしていき、少し勃っている乳首を口に含んだ。
舌先で先端を刺激し、反対の乳首も指で捏ねる。

「ここも自主練した？」
「和彦に触られるの想像しながら、した…。…あっ」

思わず甘噛みしてしまった。

「気持ちい…。もっとして…」

馨は欲望にも正直だ。
俺の手で、たくさん気持ち良くしてやりたいと思う。
過去の入れて出すだけだと思っていた行為が、特別な意味を持つものなんだと知る。

「気持ち良い？」
「うん、気持ち良い…。和彦も俺で気持ち良くなって、ね…」

ああ、この子は本当に俺のことが好きなんだと実感する。

「馨、俺を好きになってくれてありがとう」
「和彦…、泣いてる…」

馨の指が目元に伸びて、滴を拭う。
自分が誰かを好きになるなんて、一生ないと思っていた。
でも今、こんなに胸を締め付けられる。
自分にもこんな感情があると、馨が教えてくれた。

「和彦、大好きだよ」
「うん、痛いほど知ってる」

俺達は笑い合い、触れ合いを再開させた。

馨のナカに触れると、馨が言った通りふわふわになっていた。

「馨、今度馨が自分ですること見せてよ」
「和彦がえっちだぁ…。和彦にならいいよ」

馨は俺に色んなことを許してくれる。

「ここ、感じる？」

ナカのしこりを押すと、馨は俺の腕を掴み、頷くことで答えた。

馨が解してはいたが、馨を傷つけないように丁寧に解す。
馨は嬌声をあげ、その声に興奮した。

「馨、挿れるよ」

馨のナカは温かく包み込んでくれた。
馴染むのを待って、律動を開始する。
馨がキスを求めてきたのでそれに応えながら腰を揺らした。

「馨、キツくない？」
「大丈夫…、気持ち…」

馨の陰茎にも刺激を与える。
そこは張り詰めていて、今にも達しそうだった。

「あ、だめ…、いっちゃう…」

馨がしがみついてきて、ナカが締まった。
その刺激で俺もイきそうになる。

「馨、俺もいきそ…」
「一緒にいこ…っ」

馨が腹に白濁を飛ばすのと同時に俺も果てた。

幸せだな、と思う。
好きなひとと繋がることは、こんなに心をあたためてくれるものなんだ。

馨は俺にとって初めてのことをたくさん教えてくれる。
馨が言ったように、馨と過ごすこの時間と気持ちを大切にしようと思った。