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協力はしますよ?
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4話前の『魔法の指南役』についてです。
一部内容を変更させていただきました。
《エフェンに兄がいる》という家族構成でしたが、正確には《エフェンには妹のみがいる》だった為です。
私の見落としによるミスです。
申し訳ないです……。
---------------------
ジエクア・フォン・コルワーヌ皇帝陛下がツィレイル王国を訪問されてから7日目、最終日となった。
現在、国王陛下と皇帝陛下、そしてそれぞれの側近の4人のみで会談をしている。
護衛達は部屋のすぐ外に待機させてある。
私とエフェンは会談が行われている室内にて、不可視化で隠れながら話を聞いていた。
盗み聞き?……何と言われようが構わない。
「それにしても、よくカデリジア殿はかの2人を御せているな。」
「『かの2人』とは、ヴァリフィアとエフェンのことか?」
「そうだ。2人はとても聡明であり、かなりの実力者だろう。」
「そうよのう。しかし、余は御せておらぬよ。」
「ほう?どう見てもそうは言えないと思うが…。」
「実を言うと、余も脅されている立場でな。『余計なことをしてこの国が滅んだとしても、私達は助けない』と言われておる。基本的には貴族として手助けしてくれるとのことだかな。」
「ふむ……つまり、ある意味2人はどの国にも属していないということだろうか。」
「それは少し違いますね。」
「なっ!?」「誰だ!?」
私は不可視化を解き、4人の目の前に現れる。
エフェンは隠れたままだ。
この話になるだろうとエフェンと予想していた為、私が出るタイミングも決めていたのだ。
案の定、私とエフェンの話になった。
「会談中、失礼致します。ヴァリフィアです。」
「ヴァリフィアだったか。それで、先程の言葉の意味は?」
「先ず、私はこの国に属しています。ラーノンス侯爵家の令嬢であることは事実ですから。ただし、私やエフェン様の忠告を無視し、この国がいかなる危機に陥ろうとも手を出しません。言い換えれば、魔物の被害などの自然現象には協力するということです。」
「つまり、余がそなたらの忠告を聞き入れていれば、国が脅威にさらされた際は協力してくれるのだな?」
「無論です。」
仮にツィレイル王国に属していないと言ってしまえば、皇帝が私達を引き入れようと動くだろう。
いかに条約があると言えど、だ。
それは面倒であり、家族にも迷惑がかかってしまうので避けたかった。
「なるほど。……ふっ、流石だな。」
皇帝陛下は私達の真意に気付いたようだ。
おそらく国王陛下も分かっているだろう。
その後、改めて私を含み会談は進んだ。
エフェンは一度も不可視化を解くことなく終了した。
内容はほぼ雑談のようなものだったので、重要なものは何もなかった。
「この7日間、有意義なものになった。感謝する。カデリジア殿。」
「余も同じく思うぞ、ジエクア殿。」
「次はぜひ我が帝国に来てほしい。歓迎しよう。」
「必ず訪ねよう。」
「ああ、待っているよ。では失礼する。」
そうして、緊張の7日間は終わったのだった。
一部内容を変更させていただきました。
《エフェンに兄がいる》という家族構成でしたが、正確には《エフェンには妹のみがいる》だった為です。
私の見落としによるミスです。
申し訳ないです……。
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ジエクア・フォン・コルワーヌ皇帝陛下がツィレイル王国を訪問されてから7日目、最終日となった。
現在、国王陛下と皇帝陛下、そしてそれぞれの側近の4人のみで会談をしている。
護衛達は部屋のすぐ外に待機させてある。
私とエフェンは会談が行われている室内にて、不可視化で隠れながら話を聞いていた。
盗み聞き?……何と言われようが構わない。
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「『かの2人』とは、ヴァリフィアとエフェンのことか?」
「そうだ。2人はとても聡明であり、かなりの実力者だろう。」
「そうよのう。しかし、余は御せておらぬよ。」
「ほう?どう見てもそうは言えないと思うが…。」
「実を言うと、余も脅されている立場でな。『余計なことをしてこの国が滅んだとしても、私達は助けない』と言われておる。基本的には貴族として手助けしてくれるとのことだかな。」
「ふむ……つまり、ある意味2人はどの国にも属していないということだろうか。」
「それは少し違いますね。」
「なっ!?」「誰だ!?」
私は不可視化を解き、4人の目の前に現れる。
エフェンは隠れたままだ。
この話になるだろうとエフェンと予想していた為、私が出るタイミングも決めていたのだ。
案の定、私とエフェンの話になった。
「会談中、失礼致します。ヴァリフィアです。」
「ヴァリフィアだったか。それで、先程の言葉の意味は?」
「先ず、私はこの国に属しています。ラーノンス侯爵家の令嬢であることは事実ですから。ただし、私やエフェン様の忠告を無視し、この国がいかなる危機に陥ろうとも手を出しません。言い換えれば、魔物の被害などの自然現象には協力するということです。」
「つまり、余がそなたらの忠告を聞き入れていれば、国が脅威にさらされた際は協力してくれるのだな?」
「無論です。」
仮にツィレイル王国に属していないと言ってしまえば、皇帝が私達を引き入れようと動くだろう。
いかに条約があると言えど、だ。
それは面倒であり、家族にも迷惑がかかってしまうので避けたかった。
「なるほど。……ふっ、流石だな。」
皇帝陛下は私達の真意に気付いたようだ。
おそらく国王陛下も分かっているだろう。
その後、改めて私を含み会談は進んだ。
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「この7日間、有意義なものになった。感謝する。カデリジア殿。」
「余も同じく思うぞ、ジエクア殿。」
「次はぜひ我が帝国に来てほしい。歓迎しよう。」
「必ず訪ねよう。」
「ああ、待っているよ。では失礼する。」
そうして、緊張の7日間は終わったのだった。
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