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色々と…教えます!

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--翌日--


「今日の予定だが、時間割に変更はない。ただし、5・6限の私の受け持つ実技授業にて、文化祭で使用するパフォーマンス用の魔法を練習する。内容は授業が始まってから教えよう。では1限目の準備をしておくように。」


朝のホームルーム。
スフレはそう告げると、クラスルームを去っていった。
週に2回、2限続きの実技授業がある。
それを文化祭の練習に充ててくれると言うのは、ありがたい話だ。


「ヴァリフィア様!どのような魔法ですの?」

「気になります!」

「私も気になります!」

「ユリ、シア、ミエラ。それは5限になってからのお楽しみよ。言葉で伝えるよりも、見た方が早いわ。」

「ですわよね…。しかし、その魔法を全員が使えるようになるのでしょうか…。」

「それは大丈夫よ。レベルに合わせて魔法も変えるから。」

「なるほど。流石ですわ!」


ユリエルは目を輝かせている。
それほどでもないと思うのだが…。

--昼食休憩をはさみ、5限になった。
全員が演習場に集合していた。


「皆集まっているな。ヴァリフィア令嬢、エフェン令息、ディルジア殿下は前へ。」

「「「はい。」」」

「ヴァリフィア令嬢、あとは任せても大丈夫だろうか。」

「問題ありません。」

「では頼む。」

「今後、文化祭までの実技授業は全て、パフォーマンス用の魔法練習に充てることになりました。そして私達が魔法を教えます。まずは3つの班に分けるので、それぞれ名前を呼ばれたら移動して下さい。」


私は次々にクラスメイト達の名を呼び、『ヴァリフィア班』・『エフェン班』・『ディルジア班』の3つに分けた。
私の班は魔法が得意な者、つまりは上級者。
エフェン班は苦手でもないが、得意でもない者、つまり中級者。
そしてディルジア班は、魔法が苦手な者で初級者だ。
初級者は魔法が苦手なだけで剣技などは秀でている、そういった者達だった。
私の班の皆を集め、実演をする。


「では、よく見ていて下さい。」


私は水魔法で霧状の水を作り、それを斜め上へと飛ばした。
ホースから出た水のようにアーチを描いて消滅……ではなく、その霧状の長い水を操り、様々な方向に空中で移動させる。


「「「わあぁぁあ!」」」

「霧状の水を移動させています。水魔法で放つだけなら簡単ですが、霧状にしてさらに操るとなると、難易度は跳ね上がります。霧状にする理由は、今の魔法を見れば分かると思いますが…。」

「「「???」」」

「あら?……もしかして、水が虹色になっていたのは魔法だったと、皆さん思っていらしゃるのですか…?」

「「「……。」」」

「これは…1から説明する必要があるみたいですね…。」


前世での理科の知識を使い、光の屈折により水が虹色に輝いて見えることを利用した魔法だったのだが、皆は魔法で水に色をつけていると思っていた様子。
私は水が虹色に輝く理由の説明を始めたのだった。
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