33 / 255
次の準備に取りかかります
しおりを挟む
--翌日--
~ヴァリフィアの自室~
「創造魔法で《撮影魔道具》を創ったのはいいけど、今度はプリントする魔道具を創らないとね。」
ディルジアに渡した撮影魔道具で撮った後、拡大して紙に写す、つまりはプリントする必要がある。
証拠として残すことも出来るからだ。
1人、部屋に籠って作業をしていた。
「という訳で……創造魔法《魔道具生成》。」
そうして出来上がったのは、写真をプリントアウトする魔道具。
「出来た!プリンター……じゃなくて、《印刷魔道具》!自分用に創っておいたカメラと繋げて、テストしてみようっと。」
撮影魔道具と印刷魔道具をリンクさせ、創造魔法で大量に創った紙をセットする。
リンクが出来ているかは、目に見える魔力の糸が繋がっているかで分かる。
そしてカメラのボタンを押すと、印刷魔道具から撮った写真がプリントされた紙が出てきた。
「成功よ!魔力さえ通せば、前世の時と変わりなく使える!」
前世の機械の内部構造を覚えていた訳では無いが、その機械を使った後のイメージで、魔道具は使えるようになっていた。
「明日には、撮影魔道具を持ってディルジアが来るはず。今日は今後使うであろう魔道具を、創造魔法で創る日にしよう。」
楽しくてつい笑い声が漏れてしまうヴァリフィア。
外にいた使用人達は、驚いていた。
「お、お嬢様が、不気味な笑い声をあげていますよ…。」
「そっ、そうね…。一体何をしていらっしゃるのでしょう。」
「邪魔をしないように気を付けないとっ。」
「で、ですがもうすぐ昼食のお時間ですよ?!持って行かなければ……。」
「誰が行くのです?!」
「そこは勿論、お嬢様付きであるイルナでしょう。」
「はぁ……皆さん何を不気味がっているのです?よくある事でしょう。とりあえず、昼食をお渡ししてきます。」
イルナは何事もないかのように、歩いていく。
1番傍で見ているからこそ、こういったヴァリフィアに慣れていた。
(お嬢様……今度は何をなされているのやら。)
少し呆れているイルナなのだった。
~ヴァリフィアの自室~
「創造魔法で《撮影魔道具》を創ったのはいいけど、今度はプリントする魔道具を創らないとね。」
ディルジアに渡した撮影魔道具で撮った後、拡大して紙に写す、つまりはプリントする必要がある。
証拠として残すことも出来るからだ。
1人、部屋に籠って作業をしていた。
「という訳で……創造魔法《魔道具生成》。」
そうして出来上がったのは、写真をプリントアウトする魔道具。
「出来た!プリンター……じゃなくて、《印刷魔道具》!自分用に創っておいたカメラと繋げて、テストしてみようっと。」
撮影魔道具と印刷魔道具をリンクさせ、創造魔法で大量に創った紙をセットする。
リンクが出来ているかは、目に見える魔力の糸が繋がっているかで分かる。
そしてカメラのボタンを押すと、印刷魔道具から撮った写真がプリントされた紙が出てきた。
「成功よ!魔力さえ通せば、前世の時と変わりなく使える!」
前世の機械の内部構造を覚えていた訳では無いが、その機械を使った後のイメージで、魔道具は使えるようになっていた。
「明日には、撮影魔道具を持ってディルジアが来るはず。今日は今後使うであろう魔道具を、創造魔法で創る日にしよう。」
楽しくてつい笑い声が漏れてしまうヴァリフィア。
外にいた使用人達は、驚いていた。
「お、お嬢様が、不気味な笑い声をあげていますよ…。」
「そっ、そうね…。一体何をしていらっしゃるのでしょう。」
「邪魔をしないように気を付けないとっ。」
「で、ですがもうすぐ昼食のお時間ですよ?!持って行かなければ……。」
「誰が行くのです?!」
「そこは勿論、お嬢様付きであるイルナでしょう。」
「はぁ……皆さん何を不気味がっているのです?よくある事でしょう。とりあえず、昼食をお渡ししてきます。」
イルナは何事もないかのように、歩いていく。
1番傍で見ているからこそ、こういったヴァリフィアに慣れていた。
(お嬢様……今度は何をなされているのやら。)
少し呆れているイルナなのだった。
2
お気に入りに追加
1,108
あなたにおすすめの小説
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
派手好きで高慢な悪役令嬢に転生しましたが、バッドエンドは嫌なので地味に謙虚に生きていきたい。
木山楽斗
恋愛
私は、恋愛シミュレーションゲーム『Magical stories』の悪役令嬢アルフィアに生まれ変わった。
彼女は、派手好きで高慢な公爵令嬢である。その性格故に、ゲームの主人公を虐めて、最終的には罪を暴かれ罰を受けるのが、彼女という人間だ。
当然のことながら、私はそんな悲惨な末路を迎えたくはない。
私は、ゲームの中でアルフィアが取った行動を取らなければ、そういう末路を迎えないのではないかと考えた。
だが、それを実行するには一つ問題がある。それは、私が『Magical stories』の一つのルートしかプレイしていないということだ。
そのため、アルフィアがどういう行動を取って、罰を受けることになるのか、完全に理解している訳ではなかった。プレイしていたルートはわかるが、それ以外はよくわからない。それが、私の今の状態だったのだ。
だが、ただ一つわかっていることはあった。それは、アルフィアの性格だ。
彼女は、派手好きで高慢な公爵令嬢である。それならば、彼女のような性格にならなければいいのではないだろうか。
そう考えた私は、地味に謙虚に生きていくことにした。そうすることで、悲惨な末路が避けられると思ったからだ。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
【完結】【35万pt感謝】転生したらお飾りにもならない王妃のようなので自由にやらせていただきます
宇水涼麻
恋愛
王妃レイジーナは出産を期に入れ替わった。現世の知識と前世の記憶を持ったレイジーナは王子を産む道具である現状の脱却に奮闘する。
さらには息子に殺される運命から逃れられるのか。
中世ヨーロッパ風異世界転生。
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
【完結】公女が死んだ、その後のこと
杜野秋人
恋愛
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
転生者はチートな悪役令嬢になりました〜私を死なせた貴方を許しません〜
みおな
恋愛
私が転生したのは、乙女ゲームの世界でした。何ですか?このライトノベル的な展開は。
しかも、転生先の悪役令嬢は公爵家の婚約者に冤罪をかけられて、処刑されてるじゃないですか。
冗談は顔だけにして下さい。元々、好きでもなかった婚約者に、何で殺されなきゃならないんですか!
わかりました。私が転生したのは、この悪役令嬢を「救う」ためなんですね?
それなら、ついでに公爵家との婚約も回避しましょう。おまけで貴方にも仕返しさせていただきますね?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる