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流されてしまいそうです…!!
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「ヴァリフィア様、着きました。ディルジア殿下の元へご案内致します。」
「お願いします。」
馬車を降りて5分程歩くと、中庭のような場所で殿下は待っていた。
「ディルジア殿下。ラーノンス侯爵令嬢、ヴァリフィア様をお連れ致しました!」
「ご苦労様です。戻って構いませんよ。」
「はっ!失礼致します!」
この場には2人だけとなった。
ドレスの裾を持ち、お辞儀をしながら貴族令嬢としての挨拶をする。
「ご機嫌麗しゅう、ディルジア殿下。本日はお招きいただき、感謝致します。」
「先日のお茶会以来、6日ぶりですね。貴方もお変わりないようで。」
「はい。」
「どうぞ座って下さい。それと、今日は私と貴方しか居ないのですから、気を使う必要はありませんよ。」
「は、はい……?」
(気を使う必要はない、とはどういう事だろう。相手は国の王様の息子だよ?無理があるでしょ、そんなの。)
全く意図が読めず、頭に?が湧いている。
相手のペースに流されないよう、気を付けようと誓った。
私は何故ディルジアに招待されたのか、直球で聞くことにした。
「あの……どうして私を、王城へ招いて下さったのでしょうか?」
「え~と、そうですね…。大した理由はありませんよ。こう言っては失礼ですが、あのお茶会で貴方に興味が湧いたのですよ。」
「そうですか。教えて下さり、ありがとうございます。それと、私に敬語は必要ありません。殿下は私よりも立場が上なのですから。」
「貴方がそう言うなら……。今は大人達も居ないし、好きな様にさせてもらうとするよ。」
「はい。」
「君も好きな様にしてもいいよ?」
「いいえ、それには及びません。」
「そっか。それは残念。」
王族に対し、誰が軽々しく接する事が出来るだろうか。
有り得ない事だが、ディルジアになら、そんな人が居そうな雰囲気だった。
それにしても、だ。
理由を聞いたはいいが、やはり意図が読めなかった。
興味を惹くような事をしただろうか?
私には思い浮かばなかった。
(全く考えが読めない。これじゃあ相手の手のひらの上にいる感覚よ!本当に嫌だわぁ、この王子。)
ヴァリフィアは、心の中で愚痴る事しか出来ないのであった……。
「お願いします。」
馬車を降りて5分程歩くと、中庭のような場所で殿下は待っていた。
「ディルジア殿下。ラーノンス侯爵令嬢、ヴァリフィア様をお連れ致しました!」
「ご苦労様です。戻って構いませんよ。」
「はっ!失礼致します!」
この場には2人だけとなった。
ドレスの裾を持ち、お辞儀をしながら貴族令嬢としての挨拶をする。
「ご機嫌麗しゅう、ディルジア殿下。本日はお招きいただき、感謝致します。」
「先日のお茶会以来、6日ぶりですね。貴方もお変わりないようで。」
「はい。」
「どうぞ座って下さい。それと、今日は私と貴方しか居ないのですから、気を使う必要はありませんよ。」
「は、はい……?」
(気を使う必要はない、とはどういう事だろう。相手は国の王様の息子だよ?無理があるでしょ、そんなの。)
全く意図が読めず、頭に?が湧いている。
相手のペースに流されないよう、気を付けようと誓った。
私は何故ディルジアに招待されたのか、直球で聞くことにした。
「あの……どうして私を、王城へ招いて下さったのでしょうか?」
「え~と、そうですね…。大した理由はありませんよ。こう言っては失礼ですが、あのお茶会で貴方に興味が湧いたのですよ。」
「そうですか。教えて下さり、ありがとうございます。それと、私に敬語は必要ありません。殿下は私よりも立場が上なのですから。」
「貴方がそう言うなら……。今は大人達も居ないし、好きな様にさせてもらうとするよ。」
「はい。」
「君も好きな様にしてもいいよ?」
「いいえ、それには及びません。」
「そっか。それは残念。」
王族に対し、誰が軽々しく接する事が出来るだろうか。
有り得ない事だが、ディルジアになら、そんな人が居そうな雰囲気だった。
それにしても、だ。
理由を聞いたはいいが、やはり意図が読めなかった。
興味を惹くような事をしただろうか?
私には思い浮かばなかった。
(全く考えが読めない。これじゃあ相手の手のひらの上にいる感覚よ!本当に嫌だわぁ、この王子。)
ヴァリフィアは、心の中で愚痴る事しか出来ないのであった……。
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