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11話 使い魔
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王城を出てギルドに戻る途中、人気の無い場所に移動した私は、自分の影に向かって話しかけた。
「出てきて良いわよ。」
そう言うと、私の影から一人の少女が現れた。真紅の髪に金色の瞳を持ち、赤と黒が入り交じるローブを着ている。フードを被っていれば、少年と間違えそうな雰囲気だ。
「久しぶりね。さっきは助かったわ。」
「丁度ボクが影に戻ったタイミングで良かったよ。あのまま主が魔力を放っていたなら、王子サマは勿論、近くに居た護衛や使用人も間違いなく気絶していただろうね。もしそんなことになれば、さらなる面倒事に発展すると判断したまでだよ。」
「そうよね…。本当にありがとう。」
「どういたしまして。」
彼女の名はヴィーレ。私が闇魔法で召喚した《悪魔族》だ。
ジルファーとの会話中に私の肩に手を置き、平静に戻させたのはヴィーレだ。私がラリエットだった時、護衛兼侍女をしてくれていた。
通常、魔法で召喚される使い魔は魔獣が多く、その殆どが獣の姿をしている。だが私が召喚したのは、《悪魔族》と呼ばれる異界に住む悪魔だった。
この世界に顕現する《悪魔》や《上級悪魔》との違いは、明確な意思や知識の有無、生きた年数の長さなどだ。
《悪魔》は意思がなくただ暴れるだけの存在だ。魔物と然程変わらないだろう。そして《上級悪魔》には、意思はあるが知識が無い。故に挑発をしても低レベルな返答が返ってきたという訳だ。さらに両者は魔力の淀みなどにより、突然この世界に生み出される。
しかし《悪魔族》は、異界に住む一つの種族として扱われている。三柱の最上位悪魔が、三つに分けた異界をそれぞれ支配しているらしい。そして最上位悪魔のみが、悪魔族を生み出すことができるのだ。つまり自然に生まれることはないということになる。
ちなみにヴィーレはその《最上位悪魔》の一柱だ。召喚者より強い彼女なら、召喚の強制力に抵抗できるはずなのだが、何故か嬉々として私に仕えてくれていた。
「それで、公爵家の方はどうなったの?」
「万事オーケーだよ。メイド服での仕事も楽しかったから、名残惜しい気もするけどね。手続きは主の兄君がしてくれたから、今のボクは主を崇拝するただの使い魔に戻ったってワケさ。」
「崇拝って…。」
「それと、ゼンキースア公爵家の内部の様子に、特に変化はないよ。主の部屋が既に無くなっていることくらいかな?部屋にあった物は全て処分されて、まるで初めから主が生まれてこなかったかのような扱いだ。」
「そう…。」
少し寂しい気もしたが、もう公爵家に戻ることがない以上、私の部屋があっても意味は無いだろう。
そして公爵家の現状より気になることがある。ディールト兄様に頼んで、私の侍女だったヴィーレを公爵家に残してもらっていた理由……
「私が頼んだことについては、何か分かったの?」
「勿論!自分達の娘があんな婚約破棄のされ方をしたと言うのに、公爵と夫人は相変わらず王子サマに付いているようだよ。王子サマも、公爵家という後ろ盾は欲しいみたいだから、互いに媚びを売っている感じかな?」
「…それは事実なの?」
「ボクの名に誓って事実だよ。全く、揃いも揃って馬鹿馬鹿しいよね。主の公爵家追放を知った王子サマは、二人に対し謝罪をしに来たんだ。」
詳しく聞くと、婚約破棄を公の場でしたことについて、ジルファーはゼンキースア公爵と公爵夫人に謝罪をしたらしい。私の公爵家追放を知ってからだったのは、公爵の私に対する扱いが分かったからだろう。婚約破棄後、即追放するほどの扱いならば大丈夫と判断した様子。
ジルファーの謝罪に対しては公爵も仕方がないと言って許し、さらに『ジルファーが国王となった暁には願いを一つ叶える』ことを条件に、ゼンキースア公爵家が後ろ盾として付くことを約束していたそう。
「普通、謝罪を受け入れたとしても、後ろ盾の継続はしないと思うんだよね。外聞的にも問題があるだろうし。」
「同感ね。非情人扱いされかねないもの。…でもあの親は己の利益しか考えていないから、別に不思議じゃないわ。」
きっと馬鹿王子と利益しか見えていない両親は、同じ頭をしているのだろう。だからこそ、周囲がやらないようなことも平気でしてしまうのだ。
「あと、主の兄君から伝言を受け取っているよ。」
「ディル兄様から?」
「そうだよ。『私が公爵家当主になった時、帰ってこないか?』、だってさ。」
ディールト兄様は私に帰ってきて欲しいのだろう。…だが帰ったところで、私にメリットはない。『公爵令嬢』という肩書きができるくらいだ。貴族としての生活も退屈かつ面倒で、性に合わない。ならば冒険者としてのみ活動している方が良いのである。
「……帰らないと伝えておいて欲しいわ。その代わり、頻繁に会いに行くともね。」
「主ならそう言うと思った。今夜には伝えに行くよ。」
「ええ、頼むわね。」
そう言うと、ヴィーレは影に消えていった。
ギルドへと戻った私は、エデスラードにジルファーとのやり取りを話した。
「また喧嘩を売るようなマネを…。 ……大丈夫なんだろうな?」
「ギルドへの不利益に繋がらならないかという心配なら、問題は無いと思うわ。喧嘩を売ったのはあくまで私だもの。その辺りはいかに馬鹿と言えどはき違えないはずよ。」
「だが貴族達にギルドへの依頼をするな、などと命令されてしまえば…。」
「あの王子にそこまでの権力はないわ。それに今のところ王子に付いている貴族は少数。殆どの貴族は、次期国王に関する事情に関与しない方針を取っているのよ。だからたとえギルドに関する悪評を流されたとしても、ギルド自体にそれほど影響は出ないと断言できるわね。」
「ならいいんだがな…。」
ギルドは主に人々からの依頼で成り立っている。村や街などに出現した魔物の討伐依頼、商人や貴族からの護衛依頼、必要素材の収集依頼など、依頼の種類は様々だ。それらを冒険者に紹介する際の『仲介料』などで利益を得ているのだ。
そして貴族からの依頼は、半数程度を占めている。主に護衛と討伐依頼だ。上位の冒険者ほど、依頼料が高くなるのは言うまでもない。
「それにしても、何故貴族は関与しない方針なんだ?」
「仕事をしない王太子に、国王を任せたいと思う?」
「…思わないな。」
「そういうことよ。かと言って、現状ジルファーの代わりになり得る人もいない。だからある意味様子見している状況ね。」
「なるほどな。」
私の個人的な考えとしては、第一王女であられるゼーファ殿下が、国王もとい『女王』になられるべきだと思っている。
だが『女王』は王国が始まって以来一度もない。故に、貴族達もゼーファ殿下に付いたところで、王になることが可能なのかと疑問を持っている状態だ。
「お前自身に殿下が何かしてくる可能性はないのか?」
「大いにあるでしょうね。」
「あるのかよ…!…ってまぁ、そうだろうな。」
「暗殺者を向けてくるか、悪評を流すか…。どちらにせよ、全て意味を成さないわ。暗殺者はもとより、私は信頼できる貴族の依頼しか、受けてきていないもの。」
「そうだな。リエラが相手じゃあ、王子と言えど相手にならんだろうな。」
あの馬鹿王子程度では、私に何をしても無意味に終わるだけだ。
──こうして、残るはゼーファ殿下からの招待状のみとなったのだった。
「出てきて良いわよ。」
そう言うと、私の影から一人の少女が現れた。真紅の髪に金色の瞳を持ち、赤と黒が入り交じるローブを着ている。フードを被っていれば、少年と間違えそうな雰囲気だ。
「久しぶりね。さっきは助かったわ。」
「丁度ボクが影に戻ったタイミングで良かったよ。あのまま主が魔力を放っていたなら、王子サマは勿論、近くに居た護衛や使用人も間違いなく気絶していただろうね。もしそんなことになれば、さらなる面倒事に発展すると判断したまでだよ。」
「そうよね…。本当にありがとう。」
「どういたしまして。」
彼女の名はヴィーレ。私が闇魔法で召喚した《悪魔族》だ。
ジルファーとの会話中に私の肩に手を置き、平静に戻させたのはヴィーレだ。私がラリエットだった時、護衛兼侍女をしてくれていた。
通常、魔法で召喚される使い魔は魔獣が多く、その殆どが獣の姿をしている。だが私が召喚したのは、《悪魔族》と呼ばれる異界に住む悪魔だった。
この世界に顕現する《悪魔》や《上級悪魔》との違いは、明確な意思や知識の有無、生きた年数の長さなどだ。
《悪魔》は意思がなくただ暴れるだけの存在だ。魔物と然程変わらないだろう。そして《上級悪魔》には、意思はあるが知識が無い。故に挑発をしても低レベルな返答が返ってきたという訳だ。さらに両者は魔力の淀みなどにより、突然この世界に生み出される。
しかし《悪魔族》は、異界に住む一つの種族として扱われている。三柱の最上位悪魔が、三つに分けた異界をそれぞれ支配しているらしい。そして最上位悪魔のみが、悪魔族を生み出すことができるのだ。つまり自然に生まれることはないということになる。
ちなみにヴィーレはその《最上位悪魔》の一柱だ。召喚者より強い彼女なら、召喚の強制力に抵抗できるはずなのだが、何故か嬉々として私に仕えてくれていた。
「それで、公爵家の方はどうなったの?」
「万事オーケーだよ。メイド服での仕事も楽しかったから、名残惜しい気もするけどね。手続きは主の兄君がしてくれたから、今のボクは主を崇拝するただの使い魔に戻ったってワケさ。」
「崇拝って…。」
「それと、ゼンキースア公爵家の内部の様子に、特に変化はないよ。主の部屋が既に無くなっていることくらいかな?部屋にあった物は全て処分されて、まるで初めから主が生まれてこなかったかのような扱いだ。」
「そう…。」
少し寂しい気もしたが、もう公爵家に戻ることがない以上、私の部屋があっても意味は無いだろう。
そして公爵家の現状より気になることがある。ディールト兄様に頼んで、私の侍女だったヴィーレを公爵家に残してもらっていた理由……
「私が頼んだことについては、何か分かったの?」
「勿論!自分達の娘があんな婚約破棄のされ方をしたと言うのに、公爵と夫人は相変わらず王子サマに付いているようだよ。王子サマも、公爵家という後ろ盾は欲しいみたいだから、互いに媚びを売っている感じかな?」
「…それは事実なの?」
「ボクの名に誓って事実だよ。全く、揃いも揃って馬鹿馬鹿しいよね。主の公爵家追放を知った王子サマは、二人に対し謝罪をしに来たんだ。」
詳しく聞くと、婚約破棄を公の場でしたことについて、ジルファーはゼンキースア公爵と公爵夫人に謝罪をしたらしい。私の公爵家追放を知ってからだったのは、公爵の私に対する扱いが分かったからだろう。婚約破棄後、即追放するほどの扱いならば大丈夫と判断した様子。
ジルファーの謝罪に対しては公爵も仕方がないと言って許し、さらに『ジルファーが国王となった暁には願いを一つ叶える』ことを条件に、ゼンキースア公爵家が後ろ盾として付くことを約束していたそう。
「普通、謝罪を受け入れたとしても、後ろ盾の継続はしないと思うんだよね。外聞的にも問題があるだろうし。」
「同感ね。非情人扱いされかねないもの。…でもあの親は己の利益しか考えていないから、別に不思議じゃないわ。」
きっと馬鹿王子と利益しか見えていない両親は、同じ頭をしているのだろう。だからこそ、周囲がやらないようなことも平気でしてしまうのだ。
「あと、主の兄君から伝言を受け取っているよ。」
「ディル兄様から?」
「そうだよ。『私が公爵家当主になった時、帰ってこないか?』、だってさ。」
ディールト兄様は私に帰ってきて欲しいのだろう。…だが帰ったところで、私にメリットはない。『公爵令嬢』という肩書きができるくらいだ。貴族としての生活も退屈かつ面倒で、性に合わない。ならば冒険者としてのみ活動している方が良いのである。
「……帰らないと伝えておいて欲しいわ。その代わり、頻繁に会いに行くともね。」
「主ならそう言うと思った。今夜には伝えに行くよ。」
「ええ、頼むわね。」
そう言うと、ヴィーレは影に消えていった。
ギルドへと戻った私は、エデスラードにジルファーとのやり取りを話した。
「また喧嘩を売るようなマネを…。 ……大丈夫なんだろうな?」
「ギルドへの不利益に繋がらならないかという心配なら、問題は無いと思うわ。喧嘩を売ったのはあくまで私だもの。その辺りはいかに馬鹿と言えどはき違えないはずよ。」
「だが貴族達にギルドへの依頼をするな、などと命令されてしまえば…。」
「あの王子にそこまでの権力はないわ。それに今のところ王子に付いている貴族は少数。殆どの貴族は、次期国王に関する事情に関与しない方針を取っているのよ。だからたとえギルドに関する悪評を流されたとしても、ギルド自体にそれほど影響は出ないと断言できるわね。」
「ならいいんだがな…。」
ギルドは主に人々からの依頼で成り立っている。村や街などに出現した魔物の討伐依頼、商人や貴族からの護衛依頼、必要素材の収集依頼など、依頼の種類は様々だ。それらを冒険者に紹介する際の『仲介料』などで利益を得ているのだ。
そして貴族からの依頼は、半数程度を占めている。主に護衛と討伐依頼だ。上位の冒険者ほど、依頼料が高くなるのは言うまでもない。
「それにしても、何故貴族は関与しない方針なんだ?」
「仕事をしない王太子に、国王を任せたいと思う?」
「…思わないな。」
「そういうことよ。かと言って、現状ジルファーの代わりになり得る人もいない。だからある意味様子見している状況ね。」
「なるほどな。」
私の個人的な考えとしては、第一王女であられるゼーファ殿下が、国王もとい『女王』になられるべきだと思っている。
だが『女王』は王国が始まって以来一度もない。故に、貴族達もゼーファ殿下に付いたところで、王になることが可能なのかと疑問を持っている状態だ。
「お前自身に殿下が何かしてくる可能性はないのか?」
「大いにあるでしょうね。」
「あるのかよ…!…ってまぁ、そうだろうな。」
「暗殺者を向けてくるか、悪評を流すか…。どちらにせよ、全て意味を成さないわ。暗殺者はもとより、私は信頼できる貴族の依頼しか、受けてきていないもの。」
「そうだな。リエラが相手じゃあ、王子と言えど相手にならんだろうな。」
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、、、ただし責任は取っていただきますわよ?
◆◇◆◇◆◇
誤字・脱字等のご指摘・感想・お気に入り・しおり等をくださると、作者が喜びます。
100話以内で終わらせる予定ですが、分かりません。あくまで予定です。
更新は、夕方から夜、もしくは朝七時ごろが多いと思います。割と忙しいので。
また、更新は亀ではなくカタツムリレベルのトロさですので、ご承知おきください。
更新停止なども長期の期間に渡ってあることもありますが、お許しください。
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