上 下
30 / 32

29話 くたばれ、くそ女!

しおりを挟む
 まさか自分から死にに来るとは。ヘルはそう思った。室井浩二が飛び出した瞬間に放った虚無の黒針は、奴から心臓を抉り出し、床に刺さった。
 心臓を失った浩二は呆けた顔をしたまま倒れ、屍と成り果てた。あの表情ならば、苦しまずに死んだのだろう。冥府の覇者からの、せめてもの情けだ。

「ぁ……ぁぁ……」

 ラーズグリーズは茫然自失となり、声すら上げられていない。水橋琴音に至っては顔を伏せ、ラーズグリーズに寄り添って肩を振るわせるだけだった。
 ヘルは微笑を浮かべ、室井浩二の心臓に歩み寄った。
 念願の瞬間だった。ようやく、グングニルが我が物となる。ヘルの胸は喜びに満ち溢れ、歓喜で打ち震えていた。

「ふふ……やっと、やっとだ。吾が悲願が、やっと叶う」

 オーディンとの戦いで失われた、自分の肉体を取り戻す事ができる。奪われた栄華が、ようやく己が手に戻るのだ。
 すべてを取り戻したら、次はオーディンだ。こんな仕打ちを施した、あの愚か者に復讐をしてくれる。自身の槍で倒されるのは、一体どんな気分だろうか。そしてその後は、この世界を手中に収める。グングニルがあればそれは適う、望み続けた野望が、今適おうとしていた。

 室井浩二の死体を踏み、ヘルは一度ラーズグリーズに目をやった。生徒の死体を踏んでいるにもかかわらず、ラーズグリーズは呆然として動かない。

「弱いな、貴様は」

 ヘルは嘲笑を浮かべ、浩二の遺体をさらに踏みつけた。

「人間の強さがなんだ? それを身に着けたところで、吾に勝てるとでも本気で思っていたのか? 結果はどうだ」

 人なんかに固執するから、心を踏みにじられる。なまじ人なんかと馴れ合うから、こうなる。
ラーズグリーズは教師となった事で、二流の戦士と成り下がったのだ。
 決めた。グングニルを手にしたら、証として奴を亡き者にしてやろう。ヴァルキュリアは不死だが、グングニルならば殺す事が出来る。グングニルは神の理すら覆すのだ。

 さぁ、手に入れようぞ。

 ヘルは室井浩二の心臓に手をかけた。この世の全てが今、吾が手中に収まった!
 特異点の心臓を掲げ、ヘルは滴る血を舐め取った。下等な人間の血が、甘露のように甘く感じた。
 さぁ奉げよう、贄の臓を。己が望みを成すために、今こそ聖槍の封を解くのだ。
 ヘルの口元に大きな笑みが浮かぶ。ところが、その口元が突如崩れた。

「あ?」

 ヘルは目を疑った。何度も瞬きして、目を皿のようにして、心臓を見ていた。
 いきなり、心臓が消え始めたのだ。輪郭が薄ぼけていき、ヘルの手中から蒸発していく。腕に滴っていた血すらなくなり、ヘルの前から、鍵が無くなろうとしていた。

「な、なんだ……なんだこれは……!」

 動揺し、ヘルはうろたえた。自分の知らない所で、何が起こっているというのだ!
 狼狽するヘルの前を、影が通り過ぎた。ほんのわずかな隙を突き、影は、グングニルへと到達する。
 ヘルは目を見開いた。信じがたい光景が、まさにヘルの眼前に広がっていたのだ。

 なぜだ……なぜだ! なぜ貴様が……貴様が生きている!

「お前の……」

 驚愕したヘルを無視し、特異点が、槍を振りかぶった。
 死んだはずの室井浩二が、グングニルを引き抜き、ヘルに飛び掛ってきた!

「負けだぁっ!」

 室井浩二の、至近距離での槍投げが、ヘルに迫る。動揺から立ち直れず、人間ごときの動きにヘルは対応できなかった。
 なぜ? どうして? 数多の言葉が脳裏を駆ける。しかしそれよりも、人間に出し抜かれた事実が、ヘルのプライドを逆撫でた。

「人間が……!」

 逆撫でられたプライドが、かろうじて思考を取り戻した。

「人間ごときがぁ!」

 間一髪の所で動き、ヘルはグングニルの回避に成功した。
 危うき瞬間の回避に、ヘルから緊張が抜けた。原理はわからないが、室井浩二をもう一度殺してしまえばいいだけの事!

「吾はヘル、地獄の覇者! 氷獄を統べる神なるぞ! 人間ごときゴミクズ風情が! 吾に! 触れるでなぁぁぁい!」

 ヘルは炎の剣を浩二に向けた。浩二は静かな眼差しでヘルを見据えている。

「ゴミはお前だ、根暗女。自分の欲のために、関係ない奴を巻き込む奴が、神様なわけないだろ。本物の神様は、そんな事をしない。本物の神様ってのは……弱い者のために全身全霊をかけて立ち向かう奴の事を言うんだ」

 炎の切っ先が、浩二を捉えた。それでも、浩二は続けた。

「思い知れ、馬鹿。守るべき存在を手に入れた神の力を。教師として、人の強さを学んだ神様の強さを。お前が弱いと罵った、人の強さを手に入れたワルキューレの力を!」

 浩二の目と鼻の先で、刃が止まった。それどころか、ヘルは体が何かに引っ張られるのを感じていた。
 なんだこれは、全く抗えない! 炎の剣は消え、ヘルは後ずさった。四つん這いになり、無様な姿で床にかじりつく。吾を引き寄せるのは、一体なんだというのだ。

「終わりだ、ヘル」

 ラーズグリーズが、そう告げてきた。

「もう二度と、私の生徒の前に姿を出すな」

 ヘルは、血走った眼で振り返った。
 そこに居たラーズグリーズは、琴音と共に、一冊の本を掲げて構えていた。本からは黒い腕が伸び、ヘルの体に絡み付いてくる。その腕はあまりにも熱く、骨まで焼けてしまいそうだった。

「その本は……!」

 焦熱地獄、ムスペルヘイムへの封印書! なぜオーディンしか使えないはずの本を、眷属の奴が使えるというのだ!?

「あ……」

 驚愕したヘルは、ラーズグリーズの足元に落ちているグングニルに気付いた。
 それですべて理解した。浩二はヘルを狙ったのではなく、ラーズグリーズを狙ってグングニルを投げていたのだ。奴が持っていた封印書にグングニルを当て、使えるようにしたのだ。
 ヘルは地獄の支配者。だが、地獄は地獄でも極寒地獄ニブルヘイムの覇者、灼熱地獄は管轄外だ。ムスペルヘイムに引きずり込まれたら……地を這い回る、哀れな囚人に成り下がる!

「そ、んな……馬鹿な!」

 こんな、馬鹿な事があるものか。吾は地獄の覇者、それがこんな、木っ端ごときの集まりにやられるはずが!

「わ、私は、神だ……それが、それがこのような……道端の雑魚のようなやられ方など! 屈辱だ、屈辱だ! おんのれぇぇぇぇぇ!」
「……お前みたいな奴は、そのやられ方がお似合いだ」

 浩二は拳を握り、ヘルに歩み寄った。
 天木が受けた苦痛、自分が抱いてきた憎しみ。その全てを、一撃に込める。

「地獄の炎で焼かれて苦しめ、そして天木に仕出かした罪を償え! この、くそ女ぁ!」

 浩二の渾身の右拳が、ヘルの頬に突き刺さった。
 ヘルが飛ばされ、本へと吸い込まれていく。邪神の醜い断末魔が、書庫に響き渡る。

「やだ……いやだ……いやだ! おのれ……むろいこうじぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」

 ヘルは本の中に吸い込まれ、やがて消えていった。

  ◇◇◇

 ヘルが封じ込められるのと同時に本を閉じ、ラーズグリーズは封印をかけた。
 これで二度とヘルが出てくる事はない。奴は焦熱地獄に落ちた、そこでなら、奴であろうとただの獄囚でしかない。奴は、しかるべき報いを受けるべきだ。
 突然めまいがして、ラーズグリーズはたたらを踏んだ。倒れそうになった所で、浩二と琴音が支えてくれた。

「すまんな……少し、疲れた」
「……お疲れ様、ばるきりーさん」

 琴音はラーズグリーズに擦り寄った。琴音が浩二の考えを伝えてくれたおかげで、彼に合わせられた。恐かっただろうに、彼女の勇気には感服するしかない。
 琴音を撫で、本を転移させてから、ラーズグリーズはグングニルを握った。
 主様の槍、ようやく見つけられた。オーディンの僕として、最高の仕事を成す事ができた。

「君に、助けられたな。浩二」
「借りを返しただけだ、気にしないでくれ」

 浩二はそっぽを向き、頬を掻いた。
 しかし、彼の胆力にも驚かされる。まさか、あのようにしてヘルを出し抜くとは。
 ラーズグリーズがグロッティを使って出してもらった物、それは、蘇生の粉だ。これを服用しておけば、一度だけなら、死んでも蘇られるようになる。万一ヘルが襲って来た時の保険として用意してもらったのだ。
 浩二はそれを利用した。自分を囮にしてグングニルを使い、ムスペルヘイムにヘルを封印する。ヘル相手に、捨て身の策を講じたのだ。

「琴音から作戦を聞いた時は、驚かされたよ。よく、思いついたものだ」

 ただし、それは戦士としての講評。教師として講評するのならば。

「だが、もうあんな危険な事はするな」

 生徒が危険な真似をしたのだから、叱らねばならない。

「私がグロッティで蘇生薬を作らせたのは、万が一のための保険だ。先ほどのような一発勝負のために用意した物ではない。そしてたとえ蘇るとしても、命を粗末にしてはならん。そのような真似をして、天木結衣を悲しませたらどうする」
「……ごめん」
「私に謝っても仕方なかろう」

 浩二は肩を落とした。

「忘れるなよ、自分の原点を。君の根底には常に、天木結衣が生きている。これから君が生きていく上で、守らねばならない不文律だ。君がどうして、何をもってここにいるのか。常々、自覚するように」
「……わかった」

 浩二は頷き、顔を上げた。
 彼の目から、迷いが消えている。憎しみもなくなっていた。胸の中に抱え込んでいた感情を昇華させ、浩二は大きく前進していた。

 生徒の成長にラーズグリーズは目を細めた。そしてこれからも彼の成長を見れると思うと、胸が高鳴る。
 彼はこれから、どこまで伸びていくのだろう。見届けよう、彼の進む人生を。支えていこう、彼が苦悩した時は、必ず手を差し伸べていよう。

 教師としてようやく、ラーズグリーズは一つの仕事を成し遂げたのだ。
 二人の肩を叩き、ラーズグリーズは顔を上げた。
 あとはちゃんと、生徒を送り届けねば。

「さぁ、帰ろう。下校の時間だ」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話

釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。 文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。 そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。 工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。 むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。 “特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。 工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。 兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。 工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。 スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。 二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。 零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。 かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。 ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】  最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。  戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。  目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。  ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!  彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!! ※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

エリア51戦線~リカバリー~

島田つき
キャラ文芸
今時のギャル(?)佐藤と、奇妙な特撮オタク鈴木。彼らの日常に迫る異変。本当にあった都市伝説――被害にあう友達――その正体は。 漫画で投稿している「エリア51戦線」の小説版です。 自サイトのものを改稿し、漫画準拠の設定にしてあります。 漫画でまだ投稿していない部分のストーリーが出てくるので、ネタバレ注意です。 また、微妙に漫画版とは流れや台詞が違ったり、心理が掘り下げられていたりするので、これはこれで楽しめる内容となっているかと思います。

ゾンビ発生が台風並みの扱いで報道される中、ニートの俺は普通にゾンビ倒して普通に生活する

黄札
ホラー
朝、何気なくテレビを付けると流れる天気予報。お馴染みの花粉や紫外線情報も流してくれるのはありがたいことだが……ゾンビ発生注意報?……いやいや、それも普通よ。いつものこと。 だが、お気に入りのアニメを見ようとしたところ、母親から買い物に行ってくれという電話がかかってきた。 どうする俺? 今、ゾンビ発生してるんですけど? 注意報、発令されてるんですけど?? ニートである立場上、断れずしぶしぶ重い腰を上げ外へ出る事に── 家でアニメを見ていても、同人誌を売りに行っても、バイトへ出ても、ゾンビに襲われる主人公。 何で俺ばかりこんな目に……嘆きつつもだんだん耐性ができてくる。 しまいには、サバゲーフィールドにゾンビを放って遊んだり、ゾンビ災害ボランティアにまで参加する始末。 友人はゾンビをペットにし、効率よくゾンビを倒すためエアガンを改造する。 ゾンビのいることが日常となった世界で、当たり前のようにゾンビと戦う日常的ゾンビアクション。ノベルアッププラス、ツギクル、小説家になろうでも公開中。 表紙絵は姫嶋ヤシコさんからいただきました、 ©2020黄札

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...