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91話 俺様の依頼を受けろ
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「ハワード!? この騒ぎは、てかアイカどうしたのよあれ!?」
「……エルマーですね? コアを暴走させたのでしょう」
騒ぎにハワードガールズが駆けつけてきた。状況を飲み込むのが早くて助かるぜ。
聖剣エーデルワイスを担ぎ、アイカを見やる。とっとと助けねぇとあいつが壊れちまうな。
「二人とも、住民たちの避難誘導を頼む。俺様は、一仕事行ってくらぁ」
「かしこまりました。此度も賢者の活躍、楽しみにしていますね」
「是非とも聖典に記録してくれよ。Come onがるる! 二人を援護しな!」
―ばうっ!
ミトラスの所からがるるが戻ってくる。二人を乗せてサンドヴィレッジへ消えていき、俺様はアイカへ飛び出した。
アイカはやたら滅多に砂漠を攻撃し、あちこちで砂の柱を上げている。暴走したコアが魔力を放出して、衝撃波として辺りを破壊しているんだ。
このままじゃ余波でサンドヴィレッジが壊れかねない……多少手荒だが、やむを得ないか。
「【魔導砲】!」
傷つけないよう、【魔導砲】をアイカの足元にぶっぱなす! 着弾と同時に爆風が吹きすさび、アイカを遠くへ吹っ飛ばした。
追いかけていると、アーサーが疑問を投げかけてきた。
『エルマーの目的はミトラスの魔力を得ることなのだろう? なぜアイカを暴走させた』
「そうしねぇと吸収できないってだけだ。何しろミトラスの魔力保有量は、ガーベラに居る聖獣の中でも一番だ。小さな力じゃ吸引できないんだよ」
『シャチの体躯で、サロメ以上の力だと?』
「シャチじゃねぇ、ありゃあ人間と接するために作った操り人形だ。本体は、とっくに俺達の足元に居るんだよ」
『……? どういう意味だ?』
「この砂漠全てがミトラスなんだよ。ミトラスはシャチの聖獣じゃねぇ、サンドスライムと呼ぶべき、全長数十キロ超の巨大聖獣なんだ。俺達が見てきたのはミトラスのスキルで作られた幻影なんだよ」
『な、なんと……!?』
シャチが死んでも死体が残らないのも、アイカに倒されて何にも思わないのも、それが理由さ。砂漠なのに温泉や水が豊富なのは、ミトラスの体液だからだ。オアシスを造ったのも、人間を誘い込むためなんだ。
「ミトラスは元来人間好きでな、ああやって人を集めて、人間と仲良くなろうとしていたんだ。シャチの操り人形を作ってまで、コミュニケーションをとろうとする程にな」
『中でもアイカは、積極的にミトラスに接していたそうだな……ミトラスが最も好意を抱く者の心を、暴走させたのか』
「いい趣味してるよなぁ、本当、いい趣味をしていらっしゃるよなぁ」
アイカが暴走して、ミトラスが傷つかないわけがねぇ。実際、砂漠を踏みしめると感じるぜ。ミトラスが悲しんでいるのが、わずかな砂の揺らぎで分かるぜ。
……そうだな、大事な奴を目の前で壊されて、お前も許せないよな。悔しいよな。つらいよな。分かるぜ、その気持ち。
「アイカの暴走を止めるには、エーデルワイスの癒しの力を使うのが手っ取り早い。お前さんもサロメの影響で回復スキルがお得意だろう?」
『十八番だよ。マーリンを救ってくれた恩返しに、賢者の手助けをさせてもらおう!』
「OK! たまには野郎とセッションしてみますかぁ! Lets Lock!」
暴走したアイカとぶつかり合う。アイカは俺様の突進を受け止め、砂漠中央で押し合いになった。
一瞬とは言え、俺様を受け止めるとはやるな。勿論、手を抜いた俺様を、だがな。
「おらぁ!」
『あぐうっ!』
アイカを押し返し、砂上に倒した。だけどもすぐに起き上がって、俺様に腕を振り回し反撃してくる。
白目を剥き、奇声を発し、俺様に襲ってくる。いや違う、助けを求めに来ている。
『あが、がが……ぐああああああっ! お、じさ……アイガ……ごわ、いよぉぉっ!』
アイカは俺様に縋り付こうとしているんだ。だが暴走したコアのせいで、俺様にすがる事すらできていない。ただただ、暴走した魔力に溺れて、悲鳴を上げていた。
暴走を止めるにはまず、アイカを止めなきゃならねぇな。腕のいい歯医者でも、暴れる患者の虫歯を治療出来ねぇからよ。
―きゅきゅーっ!
と、俺様とアイカの間に砂の壁が立ちふさがった。
バック転で距離を取ると、俺様の隣にシャチが、ミトラスが現れる。ミトラスは俺様に目配せしてくる。
「なるほど、手伝ってくれるわけか」
―きゅきゅっ!
「頼もしいぜ、勇者と聖獣がアシスタントとして来てくれるとは、盆と正月が一緒に来たようだな」
『お前ほどの男ならば喜んで力を貸すさ、誰であろうと』
―きゅっ!
「当たり前だわなぁ、この賢者ハワード様はカリスマだからな! ミトラス、俺様の腕を取りな。お前の中に滾るパッションを、アイカにぶつけるぞ!」
【魔導砲】を構えるなり、ミトラスが砂になって俺様の右腕に吸収されていく。地の聖獣の力を借りたらどうなるか、答え合わせといこうか。
「そらいけぇ!」
俺様の掌から砂の球体が飛び出した。アイカは真正面から球体に飛び込んで直撃する。
そしたら砂が展開してアイカにまとわりつき、四肢を拘束した。砂の力を利用した封印弾だ、暴走したアイカの馬鹿力だろうと壊すにゃ手間取るだろうよ。
「さてと、手術の時間だ」
コアの暴走を止めるには、エルマーが仕掛けた呪いを断ち切る必要がある。エーデルワイスがあれば、楽に断ち切れるんだなこれが。
『ころ……して……アイガを……ごろ、じでぇぇぇぇ……!』
「残念だが、その依頼は受けられねぇな。代わりにお前が俺様の依頼を受けな―――生きて、ミトラスと共に新たな人生を歩め!」
一瞬でアイカに切り込み、聖剣を振りぬいた。
エーデルワイスの刃はアイカの体を透過し、体内の呪いだけを切り裂く。コアの色が正常な状態に戻って、アイカから力が抜け落ちた。
癒しの力を持つエーデルワイスだからできる芸当だ。解呪を使うより、入り込んだ呪いを直接壊した方がアイカに負担もかからんからな。
砂の拘束も解けて解放される。魔力を全部出し切ったのか、アイカは子供の姿になり、倒れこんだ。
―きゅきゅ、きゅきゅー……!
ミトラスがアイカを心配そうにのぞき込む。大丈夫だ、単に魔力切れしただけで命に別状は……っておい。
―きゅっ!
心配しすぎたんだろう、ミトラスがアイカに魔力を与え始めた。そいつは悪手だぜミトラス。
すぐに止めようとしたが一歩遅い。コアが転移で消えてしまい、アイカが抜け殻になっちまった。あの野郎、ミトラスの魔力が入ったら転移するように仕組んでたな。
と、どっからともなくエルマーの声が聞こえてきた。
『ありがとうございます、ハワード・ロック。貴方のおかげでミトラスの魔力を手にすることができました。これでこの砂漠に用は無くなりましたので、私はここを立とうと思います』
「はっ、自分で作った娘をほっぽり出していい身分だなおい。こうなるのを見越して、裏で手ぐすね引いてたってわけか」
『その通りです。全ては私の思い通りに進んでいる、あとは、炎の聖獣ただ一つ。かの聖獣の魔力を手にすれば私は、ようやく貴方になれる。新たなる、ハワード・ロックになれるのです。だから、私は先に向かいます。貴方になるために、ハワード・ロックになるために!』
意気込みだけを一方的にまくしたて、エルマーの声が消えた。追いかけてもとうに姿を消した後だろう、全く逃げ足の速い奴だぜ。
―きゅきゅ……きゅきゅきゅっ……きゅきゅーっ!
「泣くなよミトラス、お前は悪くねぇんだ。友達を助けたかったんだろ? すぐに行動に移すたぁ、いいガッツだぜ」
―きゅきゅう……きゅ……
『しかしどうするんだハワード、コアが無くなっては、この娘の命は、もう……』
「勇者たる者がこの程度で何諦めてんだ。対策がないわけないだろう? 俺様を誰だと思っているんだ?」
いっやー本当に都合がいいよなぁ。アイカの新しいコアになる物を、事前に手に入れちゃってるんだから。
「ミトラス、お前さんから受けた依頼は必ず果たす。この物語の結末は、始まった時からハッピーエンドが確約されてんだ。理由を教えてやろうか?」
なぜなら、俺がハワード・ロックだからだ。
「……エルマーですね? コアを暴走させたのでしょう」
騒ぎにハワードガールズが駆けつけてきた。状況を飲み込むのが早くて助かるぜ。
聖剣エーデルワイスを担ぎ、アイカを見やる。とっとと助けねぇとあいつが壊れちまうな。
「二人とも、住民たちの避難誘導を頼む。俺様は、一仕事行ってくらぁ」
「かしこまりました。此度も賢者の活躍、楽しみにしていますね」
「是非とも聖典に記録してくれよ。Come onがるる! 二人を援護しな!」
―ばうっ!
ミトラスの所からがるるが戻ってくる。二人を乗せてサンドヴィレッジへ消えていき、俺様はアイカへ飛び出した。
アイカはやたら滅多に砂漠を攻撃し、あちこちで砂の柱を上げている。暴走したコアが魔力を放出して、衝撃波として辺りを破壊しているんだ。
このままじゃ余波でサンドヴィレッジが壊れかねない……多少手荒だが、やむを得ないか。
「【魔導砲】!」
傷つけないよう、【魔導砲】をアイカの足元にぶっぱなす! 着弾と同時に爆風が吹きすさび、アイカを遠くへ吹っ飛ばした。
追いかけていると、アーサーが疑問を投げかけてきた。
『エルマーの目的はミトラスの魔力を得ることなのだろう? なぜアイカを暴走させた』
「そうしねぇと吸収できないってだけだ。何しろミトラスの魔力保有量は、ガーベラに居る聖獣の中でも一番だ。小さな力じゃ吸引できないんだよ」
『シャチの体躯で、サロメ以上の力だと?』
「シャチじゃねぇ、ありゃあ人間と接するために作った操り人形だ。本体は、とっくに俺達の足元に居るんだよ」
『……? どういう意味だ?』
「この砂漠全てがミトラスなんだよ。ミトラスはシャチの聖獣じゃねぇ、サンドスライムと呼ぶべき、全長数十キロ超の巨大聖獣なんだ。俺達が見てきたのはミトラスのスキルで作られた幻影なんだよ」
『な、なんと……!?』
シャチが死んでも死体が残らないのも、アイカに倒されて何にも思わないのも、それが理由さ。砂漠なのに温泉や水が豊富なのは、ミトラスの体液だからだ。オアシスを造ったのも、人間を誘い込むためなんだ。
「ミトラスは元来人間好きでな、ああやって人を集めて、人間と仲良くなろうとしていたんだ。シャチの操り人形を作ってまで、コミュニケーションをとろうとする程にな」
『中でもアイカは、積極的にミトラスに接していたそうだな……ミトラスが最も好意を抱く者の心を、暴走させたのか』
「いい趣味してるよなぁ、本当、いい趣味をしていらっしゃるよなぁ」
アイカが暴走して、ミトラスが傷つかないわけがねぇ。実際、砂漠を踏みしめると感じるぜ。ミトラスが悲しんでいるのが、わずかな砂の揺らぎで分かるぜ。
……そうだな、大事な奴を目の前で壊されて、お前も許せないよな。悔しいよな。つらいよな。分かるぜ、その気持ち。
「アイカの暴走を止めるには、エーデルワイスの癒しの力を使うのが手っ取り早い。お前さんもサロメの影響で回復スキルがお得意だろう?」
『十八番だよ。マーリンを救ってくれた恩返しに、賢者の手助けをさせてもらおう!』
「OK! たまには野郎とセッションしてみますかぁ! Lets Lock!」
暴走したアイカとぶつかり合う。アイカは俺様の突進を受け止め、砂漠中央で押し合いになった。
一瞬とは言え、俺様を受け止めるとはやるな。勿論、手を抜いた俺様を、だがな。
「おらぁ!」
『あぐうっ!』
アイカを押し返し、砂上に倒した。だけどもすぐに起き上がって、俺様に腕を振り回し反撃してくる。
白目を剥き、奇声を発し、俺様に襲ってくる。いや違う、助けを求めに来ている。
『あが、がが……ぐああああああっ! お、じさ……アイガ……ごわ、いよぉぉっ!』
アイカは俺様に縋り付こうとしているんだ。だが暴走したコアのせいで、俺様にすがる事すらできていない。ただただ、暴走した魔力に溺れて、悲鳴を上げていた。
暴走を止めるにはまず、アイカを止めなきゃならねぇな。腕のいい歯医者でも、暴れる患者の虫歯を治療出来ねぇからよ。
―きゅきゅーっ!
と、俺様とアイカの間に砂の壁が立ちふさがった。
バック転で距離を取ると、俺様の隣にシャチが、ミトラスが現れる。ミトラスは俺様に目配せしてくる。
「なるほど、手伝ってくれるわけか」
―きゅきゅっ!
「頼もしいぜ、勇者と聖獣がアシスタントとして来てくれるとは、盆と正月が一緒に来たようだな」
『お前ほどの男ならば喜んで力を貸すさ、誰であろうと』
―きゅっ!
「当たり前だわなぁ、この賢者ハワード様はカリスマだからな! ミトラス、俺様の腕を取りな。お前の中に滾るパッションを、アイカにぶつけるぞ!」
【魔導砲】を構えるなり、ミトラスが砂になって俺様の右腕に吸収されていく。地の聖獣の力を借りたらどうなるか、答え合わせといこうか。
「そらいけぇ!」
俺様の掌から砂の球体が飛び出した。アイカは真正面から球体に飛び込んで直撃する。
そしたら砂が展開してアイカにまとわりつき、四肢を拘束した。砂の力を利用した封印弾だ、暴走したアイカの馬鹿力だろうと壊すにゃ手間取るだろうよ。
「さてと、手術の時間だ」
コアの暴走を止めるには、エルマーが仕掛けた呪いを断ち切る必要がある。エーデルワイスがあれば、楽に断ち切れるんだなこれが。
『ころ……して……アイガを……ごろ、じでぇぇぇぇ……!』
「残念だが、その依頼は受けられねぇな。代わりにお前が俺様の依頼を受けな―――生きて、ミトラスと共に新たな人生を歩め!」
一瞬でアイカに切り込み、聖剣を振りぬいた。
エーデルワイスの刃はアイカの体を透過し、体内の呪いだけを切り裂く。コアの色が正常な状態に戻って、アイカから力が抜け落ちた。
癒しの力を持つエーデルワイスだからできる芸当だ。解呪を使うより、入り込んだ呪いを直接壊した方がアイカに負担もかからんからな。
砂の拘束も解けて解放される。魔力を全部出し切ったのか、アイカは子供の姿になり、倒れこんだ。
―きゅきゅ、きゅきゅー……!
ミトラスがアイカを心配そうにのぞき込む。大丈夫だ、単に魔力切れしただけで命に別状は……っておい。
―きゅっ!
心配しすぎたんだろう、ミトラスがアイカに魔力を与え始めた。そいつは悪手だぜミトラス。
すぐに止めようとしたが一歩遅い。コアが転移で消えてしまい、アイカが抜け殻になっちまった。あの野郎、ミトラスの魔力が入ったら転移するように仕組んでたな。
と、どっからともなくエルマーの声が聞こえてきた。
『ありがとうございます、ハワード・ロック。貴方のおかげでミトラスの魔力を手にすることができました。これでこの砂漠に用は無くなりましたので、私はここを立とうと思います』
「はっ、自分で作った娘をほっぽり出していい身分だなおい。こうなるのを見越して、裏で手ぐすね引いてたってわけか」
『その通りです。全ては私の思い通りに進んでいる、あとは、炎の聖獣ただ一つ。かの聖獣の魔力を手にすれば私は、ようやく貴方になれる。新たなる、ハワード・ロックになれるのです。だから、私は先に向かいます。貴方になるために、ハワード・ロックになるために!』
意気込みだけを一方的にまくしたて、エルマーの声が消えた。追いかけてもとうに姿を消した後だろう、全く逃げ足の速い奴だぜ。
―きゅきゅ……きゅきゅきゅっ……きゅきゅーっ!
「泣くなよミトラス、お前は悪くねぇんだ。友達を助けたかったんだろ? すぐに行動に移すたぁ、いいガッツだぜ」
―きゅきゅう……きゅ……
『しかしどうするんだハワード、コアが無くなっては、この娘の命は、もう……』
「勇者たる者がこの程度で何諦めてんだ。対策がないわけないだろう? 俺様を誰だと思っているんだ?」
いっやー本当に都合がいいよなぁ。アイカの新しいコアになる物を、事前に手に入れちゃってるんだから。
「ミトラス、お前さんから受けた依頼は必ず果たす。この物語の結末は、始まった時からハッピーエンドが確約されてんだ。理由を教えてやろうか?」
なぜなら、俺がハワード・ロックだからだ。
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