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59話 エアロタウンへ

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 という事で超えました国境、バイバイアザレア、こんにちはガーベラ聖国!
『ってちょっと待て! こんなに軽く国外へ出られるのか?』
「あらま、なんでそんなに驚いているのかなフウリちゃん」

『人間が隣国へ向かうには、通行手形を手にした上で関所を通らねばならないのじゃろう。それに通行税も必要じゃ。なのに……どうして汝らは手形も金も無しに通行できるのじゃ』
「俺様を誰だと思っているのかな? 賢者ハワードなんだから顔パスで通れるに決まってんでしょうが」

 魔王を倒した功績で、勇者パーティの俺様達は手形も通行税も免除されているんだ。だから自由に国外旅行を楽しめるってわけなのさ。
 ちなみにフウリちゃんは俺様の右腕に憑依する形で同行している。高位の精霊が外に出てたら騒ぎになっちまうからな。

「にしても、ガーベラ聖国かぁ。私初めて行くけど、どんな場所? 二人は教会の仕事で何度か行った事あるんでしょ?」
「他国よりも自然豊かで素敵な国ですよ。ガーベラにしか居ない動植物も多くて、中には独特な進化を遂げた珍しい種も居るそうです」
「同時に昔ながらの風習が強く残っているようでな、種々様々な儀式や政が行われているそうだ。中には生贄を伴なう物もあるそうだぜ」
―わふぅ……

「おやがるる、そう怯えなさんなって。俺様の傍に居る限り、命の危険なんざ訪れやしないからさ」
「確かに命は守ってくれるでしょうね、命は」
「女体に関しちゃいつも虎視眈々と狙ってるけどね」
「あっれー? なんか俺ちゃんの信用なさすぎじゃない?」

『普段の素行のせいじゃろう。本当にこの賢者が、わらわの故郷を救ってくれるのじゃろうか……不安じゃわい』
「任せときなさいって、君の依頼は俺様の得意分野だ。精霊達の病を治すなんざ朝飯前だぜ」

 フウリちゃんが俺様にした依頼。それは精霊達にかかった奇病を治してくれって内容だった。
 事の起こりは二月前、風の精霊達が次々に病に倒れ、フウリちゃんはそいつを治そうと方々を走り回っていたそうだ。
 そこをヘルゼン組に見つかってしまい、【封印】のスキルで捕まってしまった。これが彼女の経緯だ。

「精霊にかかる病気は大体頭に入っているが、どんな病か分かるかい?」
『それが、わらわも初めて見る奇病なのじゃ。病状は実際に見てもらった方が早い。もうわらわが攫われて、一週間が経ってしまった……きっと故郷は酷い状況になっているはずじゃ……』

 フウリちゃんが落ち込んだのが分かった。こいつはとっとと解決しないとな。

「んじゃあがるる、全速力で向かってくれ。んで、フウリちゃんの故郷があるのは」
『うむ、風車の町、エアロタウン近郊じゃ』
「ダレン山の山頂付近にある場所か、近いな。がるるなら数十分で到着するぜ」
『なんと、ガンダルフの足とはそんなに速いのか?』
「地上に居る生物の中じゃ一番速いもふもふ生物さ。んじゃあがるる、お前の足の速さを知らないお嬢様に見せてやるとするか」
―うぉん!

「遠吠えをして気合十分ってか。よーし、しっかり捕まってろよアマンダたん、リサちゃん!」
『え、ちょと待て、何を……ひゃわあああああああああっ!』

 がるるが出した全速力に、フウリちゃんは目を回して気絶しちまった。

  ◇◇◇

「風の精霊なのに乗り物酔いなんてするんだ」
『ガンダルフが速すぎて目が回ったのじゃ……おええっ……』
「ちょっとー、俺様の腕で吐かないで頂戴よー」

 風の精霊なのに人間臭い所があるじゃない、キュートでたまらんねぇ。
 ともあれ、彼女の故郷に近い町、エアロタウンが見えてきた。
 標高千メートルほどの山間にレンガ造りの家々が並ぶ、こじんまりとした田舎町だ。ただ、名前に反して風が凪いでいて、随分静かだ。

『ふむ、そろそろ姿を見せるとするか』
「人前に出ても大丈夫なのですか?」
『エアロタウンならば問題ない、わらわの懇意にしている場所じゃからの』

 って事でフウリちゃんが出るなり、住民達が集まり始めた。

「フウリ様!? 一体、どちらへ行かれていたのですか?」
「突然姿を消したから、ずっと心配していたのですよ」
『すまぬな、ちょっと事情があっての……』

 へぇ、人間達と交流していたのか。フウリちゃんと住民達は随分親しげだ。

『わらわ達風の精霊とエアロタウンは互いに支え合う仲なのじゃ。故郷に行く前に、少し街の様子を見てもよいか? わらわが居なくなった影響がどれだけ出ているのか、現状を把握したい』
「OK。そんじゃあ、そいつが一発で分かる場所に行こうか」

  ◇◇◇

 目的地に到着するなり、リサちゃんが目を輝かせた。

「ハワード! 見て見て、風車がある!」

 そう、この街には計二十一基の風車が建てられ、街のシンボルになっているのだ。
 魔法具職人のリサちゃんには垂涎物の建物みたいで、がるるから飛び降りて駆け寄っている。確かに色んな技術が使われてるもんなぁ。

「すっごーい、私風車なんて初めて見たよ! でも、動いてないね?」
「風がないと動けませんからね。これでは、町の産業も大きく滞ってしまうでしょう」

 町で聞き込みしてみたが。風車が止まっているせいでメインの産業である小麦粉や、風車を利用しての金属加工が出来ず、ここ暫く収入が無いそうだ。

「生活の殆どが風車で成り立っているんだ。これは困っちゃうね」
「しかし、変ですね。山間部なのに風が凪いでいるなんて」

 アマンダたんが周囲を見渡した。確かに、風が全く吹いていない。これだけ標高が高いのに静かなのは不自然だな。
 なぁんて思っていたらだ。

「風の精霊に異常が起こったからでしょう」

 背後から声をかけられ、振り向くと……怪しい恰好の男が立っていた。
 兜のようなフルフェイスの仮面をかぶり、真っ黒なローブを纏った不審者だ。……ここまで怪しいと逆に怪しくなくなるぜ。

「おっと、突然話しかけて失礼しました。私、怪しい者ではございませんのでご安心を」
「鏡に映る自分の顔を見てみな、怪しい者とにらめっこが出来るぜ」
「これは手厳しい。しかし、こうも風のないエアロタウンを見るのは忍びないですね」
「え、えーっと……貴方はどなたですか?」
「おっと、名乗るのを忘れていましたね。私はエルマー、ガーベラ聖国の冒険者です。人は私を敬愛のエルマーと呼びます」

 エルマーとか名乗ったヤローは、恭しくお辞儀をしてくる。胡散臭い格好に反して、口調や態度は物腰柔らかな奴だぜ。

「先ほど貴方は、風の精霊に異常が起きたとおっしゃいましたが、なぜわかるのですか?」
「おっと、説明不足でしたね。この山はシルフ山脈と言いまして、風の精霊達が住まう場所なのです。彼らの力により山脈に恵みの風が吹き、多くの命を育むのですが……」
「何かしらの原因で精霊が不調に陥ると、風が凪いでしまうというわけですか」
「その通りです、聡明な女性ですね」

 アマンダたんを褒めてから、エルマーはエアロタウンを見渡した。

「この二か月余り、エアロタウンには恵みの風が吹いていません。住民も非常に困っていましてね、私も心苦しく思っているのですが、どうする事も出来なくて」
「そうなんだ……これは早いとこ解決しないとね」
「ええ、是非そうしてください。私も早期の解決を待っています」

 エルマーは沈痛な声色で言うと、ゆっくり去っていく。アマンダたんとリサちゃんは首を傾げ、

「なんだったんだろ、あの人……二つ名付きって事は、有名な人なのかな?」
「不思議な空気を纏っていましたが、身なりはともかく悪人ではなさそう、ですね」
『そうじゃの、わらわは人の感情を読み取れるが、あ奴は心の底からエアロタウンを心配しておった。邪な感情は感じなかったの』
「……ま、それはそれとしておこう。フウリちゃん、君の故郷の場所を教えてくれるかい? とっとと病気を治してやらねぇとな」
『うむ、今から言う場所へ向かってくれ。頼むぞ賢者ハワード、どうか精霊達を助けてくれ』
「お任せあれ」

 フウリちゃんの案内で山頂付近へ向かっていくと、少しずつ霧が濃くなっていく。こいつは自然発生した物じゃない。部外者を同じ場所でループさせ、道に迷わせる結界だ。

『これより先はわらわ達の許可なく進む事は出来ぬ領域じゃ、今道を作るから暫し待て』
「あ、ごめん。俺ちゃんが解除しちゃった☆」
 瞬く間に霧が晴れて、道が出来上がった。あまりの濃霧で鬱陶しくってね、ついやっちゃったんだ♪
『って何精霊の結界をあっさり解除しておるのだ貴様は!? 普通出来ぬのだぞ、人間が精霊の結界を破るなどまずありえないのじゃからな!?』
「ハワードに常識を語っても無駄ですよ、スケベの変態ですが常識外れの賢者ですから」
「何を言う、エロは男の動力源だぜ」
「歯をきらめかせながら何をぬかすかエロ賢者」

 なんてやり取りをしている間に、精霊の住処に到着した。
 切り立った山頂に、開けた草原が広がっていた。空は一面の青空で、優しい陽射しが降り注いでいる。そよぐように吹く風が頬を撫でて、心地よさについ目を閉じちまう。
 草原からはシャボン玉のような七色の玉が浮かんでは弾け、消えていく。触れると体に清らかな魔力が流れるのを感じた。精霊が住んでいるから、この領域一体に魔力があふれているんだな。

「ここが精霊の住処かぁ。体に力が満たされていく感じがする、気持ちいい場所だね」
「ただ、精霊の皆さんは隠れているようですが……」
『汝らに警戒しているのじゃろう、わらわに任せておけ』

 右腕からフウリちゃんが勢い勇んで飛び出してくる。すると周囲から薄緑の光る球体が浮かび上がってきた。

『フウリ様……? フウリ様だ!』
『おおお……よくぞ、よくぞ戻ってくださいました!』
『すまぬの、わらわとした事が不覚を取ってしまった……皆の者、心配させたの』

 フウリちゃんの周囲に球体が集まって、喜びの声を上げ始めた。あの光り輝く球体が精霊だ。リサちゃんは初めて見るのか、興味津々に観察していた。

「へぇ……なんだか蛍みたい。けどなんでみんなあんな形してるの?」
「見ての通り精霊ってのは、実体を持たない存在なんだよ。フウリちゃんのように人型を保てるのは大精霊と呼ばれ、精霊達を束ねるリーダーの役割を持っているんだ」
「人間で言う所の、貴族と同じ立場ですね」
「そんなに偉い精霊なんだ。でもそれならさ、どうしてあんなチンピラに捕まったんだろ」

 リサちゃんの疑問も最もだ。フウリちゃんの力なら、ヘルゼン組如きに捕まるはずがない。戦った感じ、奴らの実力はザナドゥより数段下だった。【封印】なんて高度なスキルを使えるほどのレベルはなかったぞ。

「どーも、腑に落ちないねぇ……」
「疑問は置いて、まずは精霊の病を解決してはどうでしょう」
「それもそーね。んじゃ、さっさと依頼を片付けますか」

  ◇◇◇

『病の者達は、こちらに集めておる。人間に移らないとは思うが、気を付けるのじゃぞ』

 フウリちゃんに住処の端っこへ案内されると、衰弱した精霊が一か所に集められていた。
 見ただけで酷い状態なのが分かるぜ。精霊達は濃い紫の光を出し、酷く痙攣している。症状はかなり重いようで、何体かは真っ黒になって死にかけていた。
「ひ、酷い……何よこれ」
「こいつは俺様も見た事のない病だな。フウリちゃん、心当たりはあるのかい?」
『それが、わらわにも分からぬのじゃ。今までこのような病は見た事がない。あらゆる薬草や回復術を試したが、まるで効果が無くてな……この病のせいで多くの同胞が苦しみ、息絶えてしまったのじゃ』
 フウリちゃんは俯き、ぽろぽろと涙を零してしまった。
『すまぬ賢者ハワード、このような難題を押し付けてしまって。じゃがもう、汝しか頼れる者がおら「ほい治ったぜ」

『……へ?』

 フウリちゃんがきょとんとした。彼女の視線の先には、元気になった精霊達が浮かんでいる。と言うか病気の精霊全員まとめて完治させてやったぜ。

『……え? ええ? えええ!?』
「おいおい、俺様は確かに見た事はないと言ったが、治せないとは言ってないぜ。【ヒール】で病源体をまとめて消し飛ばしたのさ。あとついでに、ちょっとしたマジックを見せてやる」

 精霊は魔力の塊だ、フウリちゃんみたいな大精霊ならいざ知らず、そこらの精霊なら体の構造が至極単純でね。

「精霊達の記憶を魔法で読み取ってから、死んだ精霊の人格と記憶を作り直して……周囲に満ちている魔力を使って体を構築してやれば……ほれ!」

 俺様の周囲に、どばっと精霊が出現する。死んでしまった精霊達を蘇生させたのさ。

『な、なんだと……犠牲になった同胞が、皆蘇って……し、信じられぬ……』
「簡単な事さ、美味いコーヒーを淹れる方がよっぽど手間だぜ」
「軽く言っていますが、それが出来るの貴方とカイン君だけですからね」

 アマンダたんが呆れたように、けど誇らしげにため息を吐いた。
 美女が泣いているなら、どんな無理難題も力尽くで解決するまでさ。女を笑顔にすんのが俺様の使命だからね。

『な、なんたる事じゃ……わらわがどれだけ苦心しても治せなかった病を……こんな一瞬で……み、皆の者!』
『はい!』
『宴じゃあ! 我ら精霊の恩人を、全身全霊を持ってもてなすのじゃあ!』
「おっ! それなら是非とも精霊との一発をご所望したいねぇ! ってわけで前戯にそのエレメンタルブーブスをじっくりしっとりと堪能して、君の貝殻を砂抜きさせて頂戴な♡」
「【ジャイアントスイング】!」

 アマンダたん渾身の投げ技によって、俺様は崖から落とされちゃいましたとさ。
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