63 / 271
第3章 出会い イナリ編 (60〜97話)
キツネっ娘イナリ④
しおりを挟む「ぜぇぇったいに、ご主人様を振り向かせてみせますからぁあああっ!!!」
イナリが泣きべそをかきながらそう宣言して一週間。
本当に毎日ストーカーのごとく俺の前に立ち塞がり、猛烈なアピールを繰り返す残念キツネの姿がそこにあった。
たとえ何度断られてもめげることなく、いつも底なしの元気と陽だまりのような明るい笑顔で突撃してくる。
心底ウザそうなクロのあしらいもなんのその。
"恋は闘争!"を地で行くイナリは、たぶん試練のようなものとして捉えているのだろう。
むしろ一層の闘争心を芽生えさせ、求婚が激しくなる一方である。
そして、そんな傍から見れば健気で真っ直ぐなイナリの存在は、すぐに村中で話題になり始めた。
普段の残念な様子から忘れがちだが、イナリは人間離れしたとてつもない美貌の持ち主。
当然、村の宿屋に滞在してすぐの頃はモテにモテたと言う。
しかし彼女にとって俺以外の男に興味はないのか、揃って玉砕。
「タイプじゃないですぅ」、というたった一言によって動かなくなった死体の山を背に、たまたま近くを通った俺を目ざとく見つけ、好意全開のダイブ。
ほわほわとハートが浮かんできそうな満面の笑顔を前に、玉砕した男達が涙の雄叫びをあげたのは言うまでもない。
主婦層からは"あらあらまぁまぁ"と生暖かい視線を頂戴。
ついにはイナリの恋を応援する者、イナリの美貌故に嫉妬で血涙を流す者、何やら複雑そうな顔色の者の三派閥に別れ、村は混沌を極めていた。
ちなみにノエル達はというと、初対面の印象がちょっとアレだったと言うだけで、イナリの気持ち自体をどうこう言うつもりは無いよう。
もちろん、なんの理由もなく肯定することもないのだが………。
この一週間で普通に仲良くなっていた。
少なくとも友達と呼べるくらいに。
────────そして今日も今日とて、噂の残念キツネは俺の前に立ち塞がる!
「ご主人様、おはようございますですぅ!」
「何気ない挨拶のついでに唇を奪おうとするとは、成長したな」
とある用事で村を歩いていたら、野生の残念キツネに襲われかけた。
向こうから元気よく手を振って現れたと思ったら、朝っぱらから村のど真ん中でキスを試みるキツネが一匹。
抱きつき、頬を染め「ん~!」と唇を突き出すイナリを片腕で制しながら苦笑い。
もはや慣れたものである。
さすがにキスは諦めたのか、残念そうに離れるイナリ。
しかし、俺の顔を見るなり「ふへへ~………」とニマニマした幸せそうな笑みを浮かべる。
どうした急に。
「いえいえ、ご主人様も抵抗が少なくなってきたなぁ、と。これは陥落も間近ですかね~!」
「それはない。………でもまぁ……………努力する方向はともかく、その諦めない根性は嫌いじゃないよ」
「んぐっ、そこは好きって言ってくださいよぉ」
「はいはい好き好き」
「雑すぎですぅ!」
荒ぶるしっぽが怒りを訴えるように俺の腕をべしべし。
キツネ耳がピクピク。
ぷっくり膨らんだ頬とジト目もセット。
いかにも"私、機嫌悪いですよ~"と言いたげな様子だ。
それでも一度頭を撫でれば、すぐさま幸せそうな笑顔に戻ってしまうのだから、こちらとしては困ったものである。
「…………これから村の外れにある森に行くけど、イナリも来る?」
「!はいっ、もちろんです!」
珍しく俺からの誘いだったからだろう。
しっぽはブンブン、耳はパタパタ。
全身から隠しきれない喜びが溢れるかのように、あっという間にほわほわした雰囲気がイナリを包む。
すっかり上機嫌だ。
よほど嬉しかったのか、緩みっぱなしの頬に両手を当ててクネクネしている。
一体何を想像しているのか…………。
残念さは健在だった。
さて。
そんな残念キツネことイナリを連れて、俺は村の外れにある森林にやってきた。
木々の間を歩きながら少し経つと、やがて目的地の洞窟らしきものが草木の間から姿を現した。
「ご主人様、ここって………」
「そう、ホムラの住処だよ。今日は上手くやってるかの様子見」
焔狐のホムラ。
少し前に、野菜農家の農場で育てた野菜などを盗んでいたところ、俺と農家の息子アレクによって捕獲された野生のキツネである。
その際、話をして彼女の事情を知った俺とアレクはある提案をし、その対価として廃棄予定の野菜や肉を分け与えることを契約した。
今日ここを訪れたのは、そのギブアンドテイクのサイクルが上手くいっているかを確かめるためだ。
そんな風にイナリに説明していると、どこからともなくチリンチリン………、と聞き覚えのある鈴の音が響いてきた。
「ホムラ!」
「ホムラさん!」
『コンッ!』
洞窟の上から飛び出した黒い影が、一切の躊躇いなく勢いよく俺にのしかかる。
くるりとうねった体毛のおかげで衝撃はほとんど吸収されており、受け止めるのはさして難しくもなかった。
モフモフの体を抱き抱えたまま、襲撃者ことホムラをわしゃわしゃ撫でてやる。
「久しぶりだなぁ。元気にしてた?」
『コンッ!』
「よしよし、いい返事だ」
ぱっと見た感じ、肉付きも良くなっている。
十分に栄養価のある食事ができている証拠だろう。
遅れて巣から出てきた子供達も、最初見た時に比べてすっかり元気いっぱいだ。
二匹の小狐はイナリの足元でぴょんぴょん跳ね、かまってかまって!と大はしゃぎ。
その元気っぷりはあのイナリもあわあわする程である。
『クルゥ…………』
「やっぱホムラのしっぽはふさふさだなぁ」
「うぅ………。ご主人様、ここにも立派なキツネのしっぽがありますよ?モフり放題ですよ?」
こちらにも構って欲しそうなキツネさんがしっぽをフリフリ。
先程まで「ご主人様がNTRれました………」とか言っていたが、どうやらさすがに我慢できなくなったらしい。
…………しょうがないなぁ。
「ほら、こっち来な」
「………!えへへ~」
まぁ、ここならクロも見てないし、嫉妬されることもないだろう。
なぜだか知らないが、クロはイナリに対して異様に警戒心を持っている。
イナリがうちに突撃してきた時にキャットファイトするのもいつもクロだし。
同じケモ耳属性ゆえってやつか………。
クロにも色々とあるのだろう。
ともかく、今回は俺の気まぐれ。
何気にイナリのキツネ耳としっぽに触れるのは初めてかもしれない。
いそいそと正面に座ったイナリの、まず耳から触らせてもらう。
「んっ、あぁ~…………。ご主人様、モフるの上手いですねぇ。これはクロさんが独占したくなるのも分かる気持ちよさですぅ~」
「そう?特に意識したことはなかったんだけどな」
とろんと気持ちよさそうに目を細め、そんな感想を漏らすイナリ。
若干、最初の方に艶やかな声が聞こえたのは気になるが、今は聞かなかったことにしよう。
「えへへ、うへへへ~」と奇怪な笑い声を発しながら頬を緩ませまくっている姿は何とも言えないが、誰から見ても幸せの絶頂!と言った感じだった。
その後、もう少しモフってからホムラ達に別れを告げ、村に戻って今度はアレクにも調子はどうか聞きに行った。
「動物や虫の被害が減りました!ホムラさんのおかげです!」とホクホク顔だったので、どうやら心配していたような事は一切なかったようだ。
うむ、良かった良かった。
「お、真白ぉ!」
「あれ、皆一緒?どうしたの?」
「時間があったので、一緒にお買い物をしてたんです。ご主人様、どうですか?」
「おお………。いいね、アイリスによく似合ってる」
「えへへ」
帰りに、たまたまノエル達に会った。
三人で食材や生活必需品の買い物に出かけていたらしく、今はその帰り。
ついでに寄った雑貨屋さんで買ったという新しい花柄のハンカチは、アイリスの瞳の色と同じで綺麗だった。
「ご主人様のお気に入りは私のしっぽですぅ!」
「ん、クロの耳に決まってる」
「こらこら、喧嘩しないの」
暇あればすぐキャットファイトしてるんだからこの二人はもう…………。
喧嘩するほど仲が良いのか?
あ、こら、足でちょんちょんしない!
アイリスにも手伝ってもらって二人を引き剥がす。
まったく………最近、イナリの力が強すぎて取り押さえるのも一苦労だ。
一体どんなステータスをしてるんだか。
今度見せてもらおうかな………………………………ん?
今、なんか変な気配が…………。
「少々、よろしいでしょうか」
「ひゃうっ!?」
突如として聞こえてきた全く新しい人の声。
可愛らしい悲鳴を上げ振り返ったイナリの向こうには、片膝をついて頭を垂れる一人の女性が居た。
ピタリと張り付いた黒装束が体のラインをハッキリさせてて非常にえっちい。
が、今それを言うほど俺は空気が読めない男ではない。
目に焼き付けてそっと心に閉まっておこう。
さっき感じたおかしな気配はこの人か………。
俺と違い、まったく気が付いていなかったらしいイナリが、しっぽと耳をピーンッ!と立てて口をパクパクさせながら驚愕している。
そりゃそんな反応もしたくなる。
とにかく凄い隠密だったな…………。
気配を完全に消し去ってた。
「し、シルファ………。どうしてここに?」
どうやら黒装束の女性と知り合いらしいイナリが唖然としながらもそう問う。
「どうしてって、そんなのあなたを連れ戻すために決まってるじゃない」
「っ!」
予想通りの答えにイナリがばばっ!と俺の背後に逃げ込み、う~!と威嚇しながらシルファさんを睨む。
「私はご主人様と番になるまで絶対に帰りません!ええ、絶対に帰りませんからぁ!」
「まったくこの子は……………あ、うちのイナリが大変お世話になっております」
「いえいえそんな」
頭痛に耐えるように額を押えたシルファさんが、俺の方を向いてぺこりと頭を下げた。
こちらも頭を下げ返す。
この人はイナリの護衛的存在なのだろうか。
見るからに暗部かそこら辺のような格好で、イナリとも親しい間柄。
さらにはイナリと同じくキツネの獣人である事を考えると、わざわざここまでお迎えに来てくれた護衛の方と考えるのが妥当だ。
「ほれ、護衛がつくような存在ならお仲間さんも心配してるだろ。一旦でも良いから帰った方が良いんじゃないか?」
「いーーーやぁーーーーっ!絶対に嫌ですぅ!もう離れないって決めたんですぅーー!」
「こらっ、足にしがみつくな…………!」
なんとか後ろから引きずり出したは良いが、今度はがっしり俺の足をホールドして動かないイナリ。
な、なんて往生際の悪い…………。
ほら、シルファさんが頭痛に耐えかねて頭抱えてるぞ!?
もうなんか可哀想になってきた!
そりゃ自分の護衛すべき人が、男の足にしがみついて必死に泣き喚いてるんだもんな。
きっと残念キツネの護衛をするシルファさんには、いくつ頭痛薬があっても足りないことだろう。
「イナリ、今は本当にそんな事をしている場合じゃないの。こうしている間にも、皆は酒呑童子様の軍勢と戦っているのよ?」
「えっ!?ま、待ってよ、なんで酒呑童子様が!?」
んん?
酒呑童子だって?
突然知ってるやつが話題に出てきたな。
シルファさんが発した一言にピクリと反応し、彼女の話の続きに耳を傾ける。
「数日前………急に酒呑童子様の配下の鬼人達が村を攻めてきたの。理由は分からないわ。今はなんとか拮抗した状態を保っているけれど、いずれ押し切られてしまうのは目に見えてる。皆にはあなたの力が必要よ」
「そ、そんな…………」
唇を噛み締めたイナリが、チラチラと俺とシルファさんの間で視線を行き来させる。
村や家族が危機に陥っている事を知り、それでも尚、俺への未練は断ち切れないらしい。
俺は今のシルファさんの話を聞いてとある思考に耽っていた。
酒呑童子が自身に関係のあると思われる村を襲ってる…………?
そんな事ありえるのか?
彼女が気だるげに話していたのを聞いた限りでは、到底そんな人物には思えない。
酒呑童子の身に何かあったのだろうか…………。
引っかかるな。
…………………よし、いっちょ確かめに行くとするか。
「すまんがシルファさん、俺達も一緒について行ってもいいかな。酒呑童子について少し確認したい事があってさ」
「えっ、ご主人様も一緒に来てくれるんですか!?もぉ~、やっとデレてくれましたね!そんなに私と一緒に居たいなら素直にあべし!?」
「ちがわい。確認したい事があるって言ったでしょ、残念キツネ」
「うぅ…………ご主人様の愛が痛い………」
調子に乗って俺に抱きつこうとしたイナリの額にチョップを喰らわす。
隙あらば抱きつこうとするんだからイナリは……………。
「良いのですか?あなたがとてつもない腕の持ち主だと言う事は方々から聞いています。そんな方が援軍に来て下さるのは、こちらとしては願ったり叶ったりですが……………」
「まぁ、もののついでにね。前からジパングには一度行ってみたかったし、確認したい事もできたから」
「…………そう言えば、先程も仰っていましたね。あなたは酒呑童子様とお知り合いなのですか?」
「いや、そういう訳じゃない。友達の友達………的な?」
「なるほど………。分かりました、それではご一緒に参りましょう」
一つ頷いたシルファさんが微笑みながら手を差し出し、俺との間で握手を交わした。
「という訳で、これからジパングに行こうと思う。勝手に決めてごめん」
「いえ、ご主人様なら最初からそうすると思っていましたから」
「うむ!真白は困ってる人を放っておけないタイプだからな!」
「ん。たとえ主がどんな選択をしても、クロ達は主について行く」
えぇ…………いい子達過ぎない?
俺が勝手に決めたもんだから、てっきり少しは文句があると思ってた。
いつも俺のわがままに付き合わせて本当に申し訳ない…………。
謝罪と感謝を込めて皆を抱きしめる。
体の力を抜いて、穏やかな笑顔で俺に身を預ける皆。
「うぅ…………もはや完全に私の事を忘れて自分達の空間を作ってますぅ………。酷すぎませんか?ここは優しく私の手を取って"もう大丈夫、俺がついてるよ"とか言うべきでは?そしたらコロッと堕ちちゃいますよ?チョロインですよ?もう堕ちてますけど」
「よしよし。まぁ、まだイナリには早かったのよ。これからちゃんと仲を深めていけば、きっとマシロさんも扱いを改めてくれるわ」
「シルファ~………!」
113
お気に入りに追加
566
あなたにおすすめの小説
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
俺だけ異世界行ける件〜会社をクビになった俺は異世界で最強となり、現実世界で気ままにスローライフを送る〜
平山和人
ファンタジー
平凡なサラリーマンである新城直人は不況の煽りで会社をクビになってしまう。
都会での暮らしに疲れた直人は、田舎の実家へと戻ることにした。
ある日、祖父の物置を掃除したら変わった鏡を見つける。その鏡は異世界へと繋がっていた。
さらに祖父が異世界を救った勇者であることが判明し、物置にあった武器やアイテムで直人はドラゴンをも一撃で倒す力を手に入れる。
こうして直人は異世界で魔物を倒して金を稼ぎ、現実では働かずにのんびり生きるスローライフ生活を始めるのであった。
幼馴染み達が寝取られたが,別にどうでもいい。
みっちゃん
ファンタジー
私達は勇者様と結婚するわ!
そう言われたのが1年後に再会した幼馴染みと義姉と義妹だった。
「.....そうか,じゃあ婚約破棄は俺から両親達にいってくるよ。」
そう言って俺は彼女達と別れた。
しかし彼女達は知らない自分達が魅了にかかっていることを、主人公がそれに気づいていることも,そして,最初っから主人公は自分達をあまり好いていないことも。
女神様から同情された結果こうなった
回復師
ファンタジー
どうやら女神の大ミスで学園ごと異世界に召喚されたらしい。本来は勇者になる人物を一人召喚するはずだったのを女神がミスったのだ。しかも召喚した場所がオークの巣の近く、年頃の少女が目の前にいきなり大量に現れ色めき立つオーク達。俺は妹を守る為に、女神様から貰ったスキルで生き残るべく思考した。
~僕の異世界冒険記~異世界冒険始めました。
破滅の女神
ファンタジー
18歳の誕生日…先月死んだ、おじぃちゃんから1冊の本が届いた。
小さい頃の思い出で1ページ目に『この本は異世界冒険記、あなたの物語です。』と書かれてるだけで後は真っ白だった本だと思い出す。
本の表紙にはドラゴンが描かれており、指輪が付属されていた。
お遊び気分で指輪をはめて本を開くと、そこには2ページ目に短い文章が書き加えられていた。
その文章とは『さぁ、あなたの物語の始まりです。』と…。
次の瞬間、僕は気を失い、異世界冒険の旅が始まったのだった…。
本作品は『カクヨム』で掲載している物を『アルファポリス』用に少しだけ修正した物となります。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる