7 / 30
【第1話】初めてづくしのエトセトラ
05
しおりを挟む
最中に他のことを考えていたからか、
「こら、泉。集中しろ」
壱人はそう言うと、俺の乳首に口を寄せた。
「……えっ。あ、うおっ?!」
指とはまた違う感覚に思わずそんな声を上げてしまい、
「色気ねえな」
壱人は苦笑った。
「あっ……、ばっ。やめっ」
確かに色気ないなって、自分でも思うけどさ。けど、とっさには色っぽく(性的な意味で)泣くことはできないらしい。
女の子みたいな高い声を出すことに抵抗もあるし……、でも、そんな余裕があったのも最初だけ。
「あっ……、ううんっっ」
うそっ?! 今の、俺の声?!
無意識に自分が出した声に驚いた。無意識に出したというよりは、無意識に漏れたと言った方がいいようなその声は、自分で言うのも恥ずかしいけど女の子の感じてる声そのものだ。
「……あっ、やっ」
わざとくちゅりと音をたてて、壱人は俺のそこに吸い付いてくる。
自分の口から漏れる声も壱人がたてるその水音も、DVDやアダルトチャンネルでしか聞いたことのないものだった。しかも、やられているのが俺のほうで、俺はまるでAV女優ばりに甘く喘いでいる。
最高級に気持ち良くしてやると宣言した壱人は、有言実行とばかり全力で気持ち良くしてくれる。壱人が触れた部分、全てが気持ち良くて、自然と漏れる声と吐息を抑えきれない。
「気持ちいいか?」
そう聞かれるよりも、
「泉」
耳元で名前を呼ばれるのがたまらなくて、
「あっ……、んんっ」
俺は必死で声を殺して、俺の胸に顔を埋めている壱人の頭をしっかりと抱え込んだ。
いつの間に壱人も自分の上着を脱いだのか、直接、壱人の熱い肌が俺の体に触れる。最初、俺に触れる壱人の手が冷たく感じたのは壱人も緊張していたからか、今では俺に触れてくる手も焼けるぐらいに熱い。
「……ひぃ、んんっ」
はあはあと熱い吐息が胸元から聞こえ、壱人は乳首を責めることをやめない。最初こそ触れるか触れないかの感覚で肌を這っていたその舌先の動きも、いつしか直接肌を舐め回す大胆なものに変わっていた。
「……あ、はぁっ……、ああんんっっ」
それにしても、この感じ方は尋常じゃない。
「あっ……、あんんっ。ち、乳首噛むなあっっ」
俺って実は、こんなにも乳首が感じるやつだったのか。
「こら、泉。集中しろ」
壱人はそう言うと、俺の乳首に口を寄せた。
「……えっ。あ、うおっ?!」
指とはまた違う感覚に思わずそんな声を上げてしまい、
「色気ねえな」
壱人は苦笑った。
「あっ……、ばっ。やめっ」
確かに色気ないなって、自分でも思うけどさ。けど、とっさには色っぽく(性的な意味で)泣くことはできないらしい。
女の子みたいな高い声を出すことに抵抗もあるし……、でも、そんな余裕があったのも最初だけ。
「あっ……、ううんっっ」
うそっ?! 今の、俺の声?!
無意識に自分が出した声に驚いた。無意識に出したというよりは、無意識に漏れたと言った方がいいようなその声は、自分で言うのも恥ずかしいけど女の子の感じてる声そのものだ。
「……あっ、やっ」
わざとくちゅりと音をたてて、壱人は俺のそこに吸い付いてくる。
自分の口から漏れる声も壱人がたてるその水音も、DVDやアダルトチャンネルでしか聞いたことのないものだった。しかも、やられているのが俺のほうで、俺はまるでAV女優ばりに甘く喘いでいる。
最高級に気持ち良くしてやると宣言した壱人は、有言実行とばかり全力で気持ち良くしてくれる。壱人が触れた部分、全てが気持ち良くて、自然と漏れる声と吐息を抑えきれない。
「気持ちいいか?」
そう聞かれるよりも、
「泉」
耳元で名前を呼ばれるのがたまらなくて、
「あっ……、んんっ」
俺は必死で声を殺して、俺の胸に顔を埋めている壱人の頭をしっかりと抱え込んだ。
いつの間に壱人も自分の上着を脱いだのか、直接、壱人の熱い肌が俺の体に触れる。最初、俺に触れる壱人の手が冷たく感じたのは壱人も緊張していたからか、今では俺に触れてくる手も焼けるぐらいに熱い。
「……ひぃ、んんっ」
はあはあと熱い吐息が胸元から聞こえ、壱人は乳首を責めることをやめない。最初こそ触れるか触れないかの感覚で肌を這っていたその舌先の動きも、いつしか直接肌を舐め回す大胆なものに変わっていた。
「……あ、はぁっ……、ああんんっっ」
それにしても、この感じ方は尋常じゃない。
「あっ……、あんんっ。ち、乳首噛むなあっっ」
俺って実は、こんなにも乳首が感じるやつだったのか。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
男だけど女性Vtuberを演じていたら現実で、メス堕ちしてしまったお話
ボッチなお地蔵さん
BL
中村るいは、今勢いがあるVTuber事務所が2期生を募集しているというツイートを見てすぐに応募をする。無事、合格して気分が上がっている最中に送られてきた自分が使うアバターのイラストを見ると女性のアバターだった。自分は男なのに…
結局、その女性アバターでVTuberを始めるのだが、女性VTuberを演じていたら現実でも影響が出始めて…!?
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
肌が白くて女の子みたいに綺麗な先輩。本当におしっこするのか気になり過ぎて…?
こじらせた処女
BL
槍本シュン(やりもとしゅん)の所属している部活、機器操作部は2つ上の先輩、白井瑞稀(しらいみずき)しか居ない。
自分より身長の高い大男のはずなのに、足の先まで綺麗な先輩。彼が近くに来ると、何故か落ち着かない槍本は、これが何なのか分からないでいた。
ある日の冬、大雪で帰れなくなった槍本は、一人暮らしをしている白井の家に泊まることになる。帰り道、おしっこしたいと呟く白井に、本当にトイレするのかと何故か疑問に思ってしまい…?
部室強制監獄
裕光
BL
夜8時に毎日更新します!
高校2年生サッカー部所属の祐介。
先輩・後輩・同級生みんなから親しく人望がとても厚い。
ある日の夜。
剣道部の同級生 蓮と夜飯に行った所途中からプチッと記憶が途切れてしまう
気づいたら剣道部の部室に拘束されて身動きは取れなくなっていた
現れたのは蓮ともう1人。
1個上の剣道部蓮の先輩の大野だ。
そして大野は裕介に向かって言った。
大野「お前も肉便器に改造してやる」
大野は蓮に裕介のサッカーの練習着を渡すと中を開けて―…
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件
水野七緒
BL
一見チャラそうだけど、根はマジメな男子高校生・星井夏樹。
そんな彼が、ある日、現代とよく似た「別の世界(パラレルワールド)」の夏樹と入れ替わることに。
この世界の夏樹は、浮気性な上に「妹の彼氏」とお付き合いしているようで…?
※終わり方が2種類あります。9話目から分岐します。※続編「目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件」連載中です(2022.8.14)
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる