18 / 97
18_舞踏会の報せ
しおりを挟む
「ぶひょうふぁい??」
「…」
「舞踏会だよ、リトル。ふふっ、口ついてる」
「な…//」
セルトは俺の口についていた生クリームを指ですくって食べた。
「リトル、甘いね」
「あ、甘いのは生クリームだ!//」
「おい、食堂でいちゃつくんじゃなねぇよ。セルトは見た目が良い分いいが、お前は見れたもんじゃないぜ」
「ヒルエに言われんでも分かってるっつうの!」
俺は口いっぱいにパフェをほう張った。やけ食いだ。
「リトルは可愛いよ」
「セルトさん…眼科にいくことをオススメします」
「俺は視力いいよ。リトルがよく見える」
イケメンなセルトの顔が俺に近づいてくる。やばい…。イケメンだけあって雰囲気が…。
「…イケメン滅べ//」
「ふふっ」
「平凡ー」
ヒルエに抱きついて、平凡を補充。ヒルエは抱きつかれても無視してるが。
「んで、舞踏会って?」
お、そうだそうだ。その話してたんだ。舞踏会!。でも、何だよ舞踏会って。
「この学校の伝統なんだ」
「この学校って無駄にそういうの多いよなぁ…」
伝統を重んじる魔法世界にある学校なんだから当たり前といえば当たり前なのか…。
「んで、その舞踏会ってのはいつあるんだ?」
「一週間後だよ」
「マジ?俺、ダンスなんて踊れねぇよ。習ったことはあるけど」
フィルさんがワルツを教えてくれたけど、それってもう何年も前のことだし、覚えてねぇよ。
「最悪、踊らなくても良いらしいよ。ちなみにヒルエは踊れるの?」
「全部踊れる。そこのアホと違ってな」
「うぅ…ダンスなんて踊れなくても生きていけんだよ」
「現在進行形で障害になってんじゃねぇか」
「まぁまぁ」
セルトが俺たちの間に入って止める。
「セルトは踊れるのか?って聞くまでもないか…イケメンめ」
「一応だよ」
「これで踊れないのはてめぇだけだな」
「踊らなくても良いんだよ…」
踊らなきゃいんだ!
「えー、僕はリトルと踊りたかったな」
「ヒルエと踊ってくれ」
「えー」
そう言われても、一週間で俺がダンスを覚えられるとは思わない。てか、覚える気はない。
「あ、でも、生徒会の相手に選ばれたら踊らなくちゃならないよ」
「それはない。そういうのはS組の仕事だろ?」
「いや、ランダムらしいよ。リトル、気をつけてね!」
セルトは俺の手を両手で握って言った。え?なんでそんなに心配されてんだよ。俺になる確率がどんだけ少ないと思ってんだよ。
「自覚しろ、トラブルメーカー」
「いやいや、流石にないっしょ!?」
「不可能な事を起こすのがリトルだから俺心配だよ…」
本当に心配そうな目で見ないでよセルトさん!流石にないから!
「生徒会の相手っていつ決まるんだ」
「実は誰も知らないんだ。極秘に通達されて舞踏会の日まで隠し通すんだ」
「うちの学校って変なところに凝るよな」
「エンターテイナーなんだよ」
「まぁ、俺が選ばれることなんてマジでないよ!」
この時の俺は知らなかった。俺のトラブルメーカーぶりには確率なんて関係ないってことを…。
「…」
「舞踏会だよ、リトル。ふふっ、口ついてる」
「な…//」
セルトは俺の口についていた生クリームを指ですくって食べた。
「リトル、甘いね」
「あ、甘いのは生クリームだ!//」
「おい、食堂でいちゃつくんじゃなねぇよ。セルトは見た目が良い分いいが、お前は見れたもんじゃないぜ」
「ヒルエに言われんでも分かってるっつうの!」
俺は口いっぱいにパフェをほう張った。やけ食いだ。
「リトルは可愛いよ」
「セルトさん…眼科にいくことをオススメします」
「俺は視力いいよ。リトルがよく見える」
イケメンなセルトの顔が俺に近づいてくる。やばい…。イケメンだけあって雰囲気が…。
「…イケメン滅べ//」
「ふふっ」
「平凡ー」
ヒルエに抱きついて、平凡を補充。ヒルエは抱きつかれても無視してるが。
「んで、舞踏会って?」
お、そうだそうだ。その話してたんだ。舞踏会!。でも、何だよ舞踏会って。
「この学校の伝統なんだ」
「この学校って無駄にそういうの多いよなぁ…」
伝統を重んじる魔法世界にある学校なんだから当たり前といえば当たり前なのか…。
「んで、その舞踏会ってのはいつあるんだ?」
「一週間後だよ」
「マジ?俺、ダンスなんて踊れねぇよ。習ったことはあるけど」
フィルさんがワルツを教えてくれたけど、それってもう何年も前のことだし、覚えてねぇよ。
「最悪、踊らなくても良いらしいよ。ちなみにヒルエは踊れるの?」
「全部踊れる。そこのアホと違ってな」
「うぅ…ダンスなんて踊れなくても生きていけんだよ」
「現在進行形で障害になってんじゃねぇか」
「まぁまぁ」
セルトが俺たちの間に入って止める。
「セルトは踊れるのか?って聞くまでもないか…イケメンめ」
「一応だよ」
「これで踊れないのはてめぇだけだな」
「踊らなくても良いんだよ…」
踊らなきゃいんだ!
「えー、僕はリトルと踊りたかったな」
「ヒルエと踊ってくれ」
「えー」
そう言われても、一週間で俺がダンスを覚えられるとは思わない。てか、覚える気はない。
「あ、でも、生徒会の相手に選ばれたら踊らなくちゃならないよ」
「それはない。そういうのはS組の仕事だろ?」
「いや、ランダムらしいよ。リトル、気をつけてね!」
セルトは俺の手を両手で握って言った。え?なんでそんなに心配されてんだよ。俺になる確率がどんだけ少ないと思ってんだよ。
「自覚しろ、トラブルメーカー」
「いやいや、流石にないっしょ!?」
「不可能な事を起こすのがリトルだから俺心配だよ…」
本当に心配そうな目で見ないでよセルトさん!流石にないから!
「生徒会の相手っていつ決まるんだ」
「実は誰も知らないんだ。極秘に通達されて舞踏会の日まで隠し通すんだ」
「うちの学校って変なところに凝るよな」
「エンターテイナーなんだよ」
「まぁ、俺が選ばれることなんてマジでないよ!」
この時の俺は知らなかった。俺のトラブルメーカーぶりには確率なんて関係ないってことを…。
1
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説
勘違いの婚約破棄ってあるんだな・・・
相沢京
BL
男性しかいない異世界で、伯爵令息のロイドは婚約者がいながら真実の愛を見つける。そして間もなく婚約破棄を宣言するが・・・
「婚約破棄…ですか?というか、あなた誰ですか?」
「…は?」
ありがちな話ですが、興味があればよろしくお願いします。
平凡な俺、何故かイケメンヤンキーのお気に入りです?!
彩ノ華
BL
ある事がきっかけでヤンキー(イケメン)に目をつけられた俺。
何をしても平凡な俺は、きっとパシリとして使われるのだろうと思っていたけど…!?
俺どうなっちゃうの~~ッ?!
イケメンヤンキー×平凡
真冬の痛悔
白鳩 唯斗
BL
闇を抱えた王道学園の生徒会長、東雲真冬は、完璧王子と呼ばれ、真面目に日々を送っていた。
ある日、王道転校生が訪れ、真冬の生活は狂っていく。
主人公嫌われでも無ければ、生徒会に裏切られる様な話でもありません。
むしろその逆と言いますか·····逆王道?的な感じです。
どうやら手懐けてしまったようだ...さて、どうしよう。
彩ノ華
BL
ある日BLゲームの中に転生した俺は義弟と主人公(ヒロイン)をくっつけようと決意する。
だが、義弟からも主人公からも…ましてや攻略対象者たちからも気に入れられる始末…。
どうやら手懐けてしまったようだ…さて、どうしよう。
噂の補佐君
さっすん
BL
超王道男子校[私立坂坂学園]に通う「佐野晴」は高校二年生ながらも生徒会の補佐。
[私立坂坂学園]は言わずと知れた同性愛者の溢れる中高一貫校。
個性強過ぎな先輩後輩同級生に囲まれ、なんだかんだ楽しい日々。
そんな折、転校生が来て平和が崩れる___!?
無自覚美少年な補佐が総受け
*
この作品はBのLな作品ですので、閲覧にはご注意ください。
とりあえず、まだそれらしい過激表現はありませんが、もしかしたら今後入るかもしれません。
その場合はもちろん年齢制限をかけますが、もし、これは過激表現では?と思った方はぜひ、教えてください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる