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ちょっと驚かさないでよ
しおりを挟む本に読み耽る千春に溜め息つき、泉は気絶したのであろう生徒の元へ駆け寄る
「あの… 大丈夫で――‥」
途中、泉の言葉が不意に途切れたかと思うと凄い剣幕で泉が走ってきた
「え、なに…」
その迫り来る形相に少し引いた感じの千春に構わず、泉は千春の肩を掴み、揺さぶる
「か……」
「か?」
「た、たた倒れてんのっかかか会長だったよ!?ヤバいよ!!!!」
「別にどーでもいいよ。ほっときゃ勝手に起きるでしょ」
なんだ驚かさないでよ、と再び視線を本に移す千春に泉は呆気にとられている。…まぁ無理もない。
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