- カ ミ ツ キ 御影 -

面倒くさいことになりそうですね

――… 深夜、

寝ていたら近くで声が聞こえた。


「…さて、どうします？ひよこ様」

それはあの少年と――…

ピ！

あのひよこだった。


はじめて逢ったときから不思議な人達だな、とは思っていたけど…

（ホントに会話してるように聞こえるから凄いよ）

俺はタヌキ寝入りしながら耳を彼らに傾けていた。

「え？様子見？それは‥ 構いませんけど」


ピヨ、

「まぁ確かに一人二人死んだところで俺達には関係ないですが… 人間の世界じゃ、人が死ぬと警察を呼ばないといけないらしいですよ？」

（……人間の… 世界・・・？ それに、一人、二人死ぬ…？ 警察を呼ばないといけない…？

どういう意味だ？）

不可解な彼の言葉に俺はタヌキ寝入りしながら眉を寄せる。


ピ！ピヨピ！

「えぇ、まぁ…

村人と例の彼も暴挙に出なければいいんですけど… それは難しいですね。彼は村人達を酷く怨んでますし、一人残らず殺すでしょう。ただ、問題は… 彼が他を巻き込む可能性があるんですよね。

そして、村人達は儀式と称して… 神の社で穢れを知らない子供を強姦。…まったく、いつからそんな風習に変わってしまったのでしょうか」

ピヨ、

「えぇ、俺は止める気はないですよ。この村人達が死のうと何だろうと… 知って知らぬフリをする村人も… 同罪と言えることですから」

――――…
―…
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