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第1章 月森ヶ丘自由学園
ちょっと待て!!今、日本の車を初めて運転したって言わなかったか!?
しおりを挟む「お、おお前、スピード出すぎだ!!なに、アクセル全開してんだよ!!?
スピード落とせっ!!!大体、お前免許持ってねぇだろ!!!」
助手席に座っている結城は、ぶつかる恐怖で顔が引き攣っている。しかも、前だけあって、その猛スピードの運転はジェットコースターの一番前に座ったときの恐怖と同じくらい…
「免許ですか?免許ならちゃんと持っていますので安心して下さい」
その岬の言葉に恐怖はまだあるも、一先ず、ほっと安堵する一同…。
――‥ しかし、
「免許と言っても外車の免許ですがね…。
いや、日本の車を初めて運転しましたが、少し構造と速力が違うも、殆ど変わりませんね…。ですが、やはりスピードは劣りますね」
初めて…?
全員の耳に聞き捨てならない言葉が…。
「おい、ちょっと待て!!お前が持っている免許って外車の免許かよ!!?」
光は頭を抱えた。
「は、初めて!?今、たしかに、日本の車を初めて運転したって言わなかった!!?」
半泣きに近い望、
「う、うう嘘やんなぁ!!!委員長っ!!わい、嫌やで!!?こんな所で事故死とか、マジで嫌や!!!」
岬に下ろしてくれ、と縋る幸村。彼は今日学校に来なければよかったと‥。そしたら、こんなことに巻き込まれることはなかったんじゃないかと――…
心底、後悔していた。
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