室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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第1章 月森ヶ丘自由学園

やっぱりお前そっちが地か

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「そういえば、委員長…何処に向かってるん??」


「…何処って……

結城先生のところですよ。幸いにも、後3秒で「キーンコンカンコーン…」チャイムも鳴りましたし、いいタイミングですね」


岬はそう言うと、足を早めた。


「…さっさと行きますよ?結城先生とすれ違いは面倒ですし‥。」

途中、帰り支度をすませた生徒らとすれ違う中、三人は結城がいるであろう1-Sの教室へと向かった…。

――…
――――‥…

         ガラガラガラ…


「うぉっ!!?なんだ…霧島に幸村かよ!!つか、お前ら終礼遅刻だぞ??遅刻!!!」


中から出てきたのは、ちょうど捜していた人物で‥



「あ…すみません。ですが、僕達も色々と立て込んでいまして、ね…?

それに結城先生を捜していたのですよ」


「……? 俺に用事?」

「えぇ…。とりあえず、見たところ、中には誰もいないようですし、教室で話しませんか?」


「それは別に構わねぇけど…」


岬達は自分達以外誰もいない教室に入り、岬は本題へ入った‥。

「……では、さっそく本題に入らせてもらいますね。結城先生、僕は風紀委員長に任命されたことにより、学園の風紀を正すため…

片っ端から片付けていっているのをご存知でしょう?」


適当に見つけた教卓前の机に、どかり、と乗り足をクロスさせ、腕を前で組む岬の態度は…

   もはや、優等生の欠片もない。岬の本来の性格がおもいっきり出ていた‥。



「………霧島、やっぱりお前そっちが地か」


対して、担任結城はというと何となく気づいていたのか、大して驚いていなかった。
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