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第1章 月森ヶ丘自由学園
こうして、僕の完璧な計画が始まりつつあった。
しおりを挟む――――……
――…
『え~…次は、新入生代表…大竹 宏昌君。前へ!!』
司会者がマイクで大竹という新入生代表の男子生徒を呼び出した。
何故、大学院を飛び級で卒業した僕が新入生代表ではないのは、勿論、僕が入試で手を抜いたからだ。
入試は一応、形だけなのだが、新入生代表の挨拶を述べるのは、その入試の結果で在校生も外部生でもなれるらしい。
外部生だというだけで目立つ上に、入学式の新入生代表はそれを遥かに超す…
だから、僕はわざわざ手を抜き、外部から入れる点数ギリギリにし、当たり障りない普通の学生を演じきる…。
――‥ こうして、僕の完璧な計画が始まりつつあった。
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