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第1章 月森ヶ丘自由学園

新たな出発!

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日本での僕の名前は、霧島 岬。勿論、偽名だ。
その僕の今までの日常が“普通”ではないことに気付かされた(←つい最近、人に言われて初めて気が付いた。)

そこで、僕はみんなに悪いけど、同年代の“普通”と言えるべき日常を送るため、姿をくらまし‥
国のお偉いさん(←うるさい頑固ジジイ共ら+兄ズ)に見つからないよう完璧な変装をし…



僕の在住は英国だが、この前、私用で日本へ遊びに行ったときに、ふと、たまたま目に入った私立の小・中・高・大学院がエスカレーター制の、


ボンボンの金持ちが通うマンモス校。僕はこの学園に行ってみたいと思った。なにしろ、いろいろな設備の整った全寮制という待遇、近々家を出ようと思う今の僕にとって有り難い宿付きの男子校。


僕は決めた。そこで“普通”という日常を送ることを‥。そして、自分の人生を僕の好きなようにしようと…


 国家機密情報機関特殊組織の責任者、室長という肩書きを捨て、僕は学園へと足を運んだ――…。

義父アクシオン・シュバルクはCIAの上層部。少し年の離れた長兄のヒュー・シュバルクは対するFBIの幹部。そして、次男のジルタニアス・シュバルクは、20代という若さで、学園の理事長をしているという‥


母という人が結婚した相手の家族は皆揃って美形のエリート。因みに英国人だ。
 話は変わるが、義父なんか、普通に20代に見えるくらい若々しい容姿なのだが、


本人は既に50前だと言う。ある意味詐欺ではないかと思うのは、僕だけじゃないと思う。



と、まぁ…そういう日常生活を送っていたようだが、その日常生活が崩れたのは母が亡くなったときだとヒュー兄は語る。

 因みに僕の本名はクリフェイド・シュバルク。日本では偽名で霧島 岬(キリシマ ミサキ)。帰国子女という形で勿論、パスポートも戸籍も全て手配済み。


全ては計画通りだ。

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