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序章 英国フォルティア学院
……俺ら、お邪魔みたいだったな。
しおりを挟む『…………』
『…………』
「…………」
暫し、無言で見つめ合う三人。
そして、幾度かパチパチと瞬きしたクリフェイドは瞬時に顔を赤くすると『ドンッ!』と昴を突き飛ばした。
「……俺ら、お邪魔みたいだったな」
「んな゙ッ!?、な… なななな゙ッ!?」
キサラの一声に、言葉にならぬ声を上げて後退するとクリフェイドはわなわなと震える手でビシッ!とキサラとアンリを指差す
「な゙、ななんでッ お前達が此処にいる!?いや、そんなことはどうでもいい!!いや、良くもないが!
いるなら、いると声をかけろ!!」
そして、理不尽に怒られた。
「いや、そういうけどな…
あれで声をかけろって無理だろ」
いつの間に用意したのか、クリフェイドを含め自分達の前に新しいティーカップを置き、紅茶を注いでいく執事の昴をキサラは一瞥しつつ、さりげなく目の前のお菓子類に手を伸ばすアンリに溜め息ついた。
「はぁーっ。……で?クロスに拾われた可愛い可愛い仔猫サン。もう、すっかり元気そうデスネ。
お前のそっくりさんとクロスのせいで、今、王宮がゴタついているのは知ってんのか?」
「・・・僕のそっくりさん? あぁ!」
モグモグ…と、既に食べ始めているアンリをちらりと見、クリフェイドはキサラの言葉に心当たりがあるのか、俄かに口角を突き上げた。
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