室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

序章 英国フォルティア学院

なんです？その目は…

大きく見開かれたその瞳に、マコーネルは溜め息つく

「なんです？その目は…」


自分よりも遥かに小さい上司を抱え上げ、ベッドに下ろすと一言。


「陛下より伝言です。会議の資料はもういいからゆっくり休め､とのことです」

「……わかった」



マコーネルから聞いた言葉に有り難く頷くと、クリフェイドはベッドから起き上がる…


「え、室長… 何処へ行くつもりです？今の話を聞きましたでしょう？」


眉間に皺を寄せはじめるマコーネルにクリフェイドはふらつく足で立ち上がった。



「生徒会の仕事が…」


あいつらをキレた勢いで脅したとはいえ、きちんと仕事を熟しているとは思えない。



そのクリフェイドの言葉に二人は…


「ちょっと待つです！何考えてるですか!? テメェ自分の体調を考えやがれ！…なのです!!」



シズ、無理に敬語使わなくてもいいと思うぞ？


とは、ひそかに思っても口にしないクリフェイドは小さな吐息を漏らす。

「仕方ないだろう。僕だってやりたくないさ。だが、そんなことを言ってたら今の生徒会は機能しなくなる」


眉間に皺を寄せるマコーネル、これ以上言われないうちにクリフェイドは重たい身体にムチ打って医務室を出ていった‥。