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序章 英国フォルティア学院

イライラ…。

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「ぁ゙ー… くそっ!!」


バラバラにされた紙切れを袋から出すと、パズルのように繋ぎ合わせてみるが、やはりそれは厳しいものだった…

途方に暮れていたクリフェイド。しかし、そんなクリフェイドにも嬉しいことがあった。


それは‥


  ピチュチュ!

(だーいじょーぶ…??)


イオの身体の傷が癒え、飛べるようにまでになった。そればかりか…

「ああ、大丈夫だ」

最初はあんなに小さかったイオは少し大きくなり、言葉も徐々に覚えていく… という、なんとも微笑ましいことだろうか。


もはや今のクリフェイドにとって、イオとの時間は癒しだった。


――‥しかし、そんな幸せな時間も長くは続かなかった。


ガチャッ!


「あーーっ!!捜したんだぞクリフェイド!昨夜、何処に行ったんだよ!?」

ノックもせず、我が物顔で堂々と生徒会室を出入りする転校生、周。そして、そんな彼に付き纏う取り巻き組‥


「まったく、周に心配かけさせるなんて反省してくださいよ副会長っ!!!」

英理、お前は自分のことを棚上げか?


「本当に周は優しいな…」


リチャード、お前コレを優しいなどと言えるのはお前の目は節穴か?

口に出すと、また周が喚きだし、取り巻き軍団があーだこーだと余計に五月蝿くなることは想像つくため、クリフェイドは口を閉ざす


――‥ こっちはたださえ眠れなくてイライラしてるというのに…

無言で席を立つクリフェイドはさっさと荷物を抱えると英理たちがまた何か言い出す前に、生徒会を後にした。

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