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序章 英国フォルティア学院
鈍いですね
しおりを挟む「いえ、たぶん俺の気にしすぎなんだと思います‥‥ 最近、よく私物が失くなる上に視線を感じるなんて…
自意識過剰もいいところですよね」
ふっ… と、疲れた顔で苦笑するシフォンに、マコーネルとクリフェイドは声を揃えて言った
「いや、それって…」
「いえ、それは――‥」
『ストーカー(でしょう?)だろう?』
思わず、二人揃って顔を見合わせたくらいだ。
「ストーカー? んな馬鹿な… 室長やマコーネルさんならともかく、俺に限ってありえませんよ」
「……シフォン、お前意外と鈍いのか」
「鈍いですね」
クリフェイドとマコーネルは大体の見当はついていた。物質的証拠はないが、シフォンと周りを見ていると嫌でも気付く。
「あ… シフォンーーーっっ!!!!あんた、何やってんのよ!?また、この二人!?? 室長、副長って、いっつもいるじゃない?デキてんじゃないの?!」
「レナっ!!室長になんて言い草を…っ!すみません。室長、マコーネルさん! レナっ!!!今すぐ二人に謝ってください」
レナの酷い言いように、驚愕し目を見開くもシフォンは血相をかえてレナに叱責するが・・・
「ふんっ イヤよ!!なんで私がその二人に謝らなきゃいけないのよ!?本当のこと言っただけじゃない!!
それとも何!?シフォンは私よりあの二人を庇うつもり?!」
ざわざわ…と、ざわめいていた部署に異様な沈黙が訪れる――‥
「レナっ!!!」
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