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序章 英国フォルティア学院
溜め息が止まらない
しおりを挟む――…
屋敷に帰ったあと、アクシオンとヒューがまだ仕事なのを良いことに、こっそり屋敷を抜け出し仕事場についたクリフェイドは小さく溜め息を漏らす‥
カタカタカタ…
カタッ、
クリフェイドの溜め息に、マコーネルはピクリと片方の眉を吊り上げ、パソコンの画面に打ち込んでいた手を止めた
「………」
じっ…と、見つめてくるマコーネルの視線にも気づかないほど、クリフェイドは手元に置く書類に目が食い入っている。
その書類は、生徒会室の部屋に散乱していた報告書などの書類の一つだった。
はぁぁー…
クリフェイドは悩ましげに手を額に当てる
そんなクリフェイドに周囲からは視線が集まる一方、ノクスは知っていた。クリフェイドが何をしようとしているのかを‥。
「……また溜め息ですか」
隣のデスクでつくクリフェイドの溜め息にマコーネルはちらりと目を向ける
「明日のことで… 少しな、まさか生徒会があそこまでだらしないとは思っていなかったが」
――‥生徒会?
マコーネルは首を傾げる。
面倒くさがりやの貴方がよくもまぁ生徒会なんてモノに入りましたね‥‥
内心ぼやくマコーネルは、クリフェイ ドをじっ…と見つめる
「僕は明日…… 忙しい。だから、明日は来れないと思う」
見つめてくるマコーネルにクリフェイドは目を向けると、顎に手をあて… 何か考えるような仕種をして言った。
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