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第1章 月森ヶ丘自由学園

皆、自分が大事ネ!

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「…なんだ、あれ?霧島は一体どうしたんだ?」

顔を引き攣らせる伊集院をじりじりと愉しむかのように追い詰める岬を見て結城は首を傾げる‥


そして、岬のターゲットから外された崙はというと…

「ふぅ…ヤバかったネ。もう少しで危ない道に行くとこだったヨ!! 命拾いしたネ!」

と、もはや他人事だった。


「ちょっ…、崙さん!!それは人として、どうなんですか!」

「…関係ないアル。皆、自分が大事ネ!」

そんな会話を交わすシフォンと崙、伊集院はそれを恨めしげに睨んだ

「おい!!そこの二人っ!!!お前ら、コイツの知り合いなら、どうにかしろッ」

岬の鞭攻撃を必死に躱す伊集院は切羽詰まった声でシフォン達に怒鳴る

「くっくっ… 良い顔だな?その反抗的な瞳、威勢が強い奴は好きだぞ。その方が調教がいがあるってもんだよ。とくに、その整った顔をグチャグチャに‥歪んだ顔は……ククッ、最高なんだぜ?知ってたか?」


「「「「………………」」」」

(…え、S!?しかも、超が付くほどのドSじゃねーか?!)

(Σ き…き、鬼畜ーっ!?出た!出たよ!!まさかの鬼畜発言ッ!)

(…ものっ凄いタチ悪すぎやないか!)


((((サディスト…))))

全員が伊集院に同情の目を向ける…


(((ご愁傷様)))

そして、瞬時に見捨てられた伊集院だった───。
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