サイレントキラー

花雨

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 第五章 無法地帯

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 運転手の男は表情一つ変えずに真鍋 遼太郎の首を右手で掴み、そのまま体を持ち上げるのであった…
 
 『 俺はやると言ったらやる………脅しなどではない……
 殺人鬼だか何だか知らんが二度目はないぞ……
 ……お前に人権などない……
 ……大人しく指示に従っていればいいんだ………
 もう一度だけ言う、理解できたか? 』

 そう語ると真鍋 遼太郎を地面に投げつけるのであった……
 
 『 ………ゲホゲホ………。
 …………クククク…………
 ……随分、怪力なんだな………
 ………だが勘違いしてるな……

 それで無理矢理従わせたつもりか?…………… 』
 
 真鍋 遼太郎は運転手にスーツの下に装着した拳銃をまるでマジックのようにいつの間にか抜き取っていた……
 そしてその拳銃を躊躇なく運転手の顔に向かって撃つのであった……
 その拳銃の弾は一発目は空砲であった……

 『 ……クククク………
 勘違いしているのはお前の方だったな………
 俺はその気になればお前ごときすぐに殺せるんだ………クククク……
 一発目は十中八九空砲だと分かっていたが、予想が当たって良かったな…………
 …命を救われたな………テグの棒…
 この拳銃は返してやろう…クククク… 』

 運転手の男は表情一つ変えずにその拳銃を受け取った……。
 本条 麗乃もその様子を見ながら表情一つ変えていない…

 『 なるほどな……本条に深手を負わせることはあるな……
 …………あーあ……勘違いしてるのはお前の方だ………
 これはテストだ……わざと拳銃を抜かせた…状況判断力とそれを行う正確な動きを試した……』
 
 『 …まぁまぁじゃないかしら… 』

 『 …お前ら俺を試したのか?…………。
 だが2発目を撃つ可能性もあったんだぞ………2発目以降も空砲だったと言う事か…?……… 』

 『 2発目以降は全て実弾よ………
 まぁ…あなたは2発目は撃たないと思ったわ………
 仮に2発目を撃とうとしたらその時はその時で………
 ……まぁ何とかなったんじゃない……… 』

 『 ………クククク…………
 踊らされてたのは俺の方だったとはな………クククク………
 食えない奴らだ…
 まぁ…いい………… 』

 そして3人はまた車に乗り込み走り出すのであった………。
 そしてある雑居ビルに車は辿りついた……
 


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