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お父様の秘密①
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「また部屋へ引き篭もったままなのか!」
侍女長のサリーにダイアナの様子を聞くと
「お嬢様は本日お疲れのようです。お食事もとられないとのことです」
と心配そうに答えた。
「放っておけ、我儘な奴なんだ」
「貴方……」
妻のミリアが俺に話しかけようとした。
「あいつのことは相手にするな。お前達も話しかけてはいけない。わかったな?」
子供達にもダイアナとの接触は禁止している。
ダイアナは……
愛する妻の忘形見だ。
13年前、ダイアナが3歳の時に妻は倒れた。
肺の病気を患い、少しずつ起きている時間は減ってきた。
もう子供を産むことができない体になった時、父親である当時の公爵が俺に言った。
「後継を産めない嫁とは離縁をしなさい。新しい嫁をこちらで見繕うからな」
「父上、エレファは子供を産むためだけに結婚した訳ではありません」
「そんなことわかっている。だがこのままでは後継が居なくなるのは困るだろう?」
「でしたら養子をもらうなりダイアナの夫に婿養子に入ってもらうなりすればいいのではないですか?」
「もしダイアナに何かあったらどうする?お前の血が途絶えるんだぞ」
「エレファを裏切るなんて絶対出来ません」
「いい加減に甘いことばかり言うな!エレファが男の子を産んでいればこんなことは言わなかったんだ!エレファは自国へ帰ってもらえ!ついでにダイアナも一緒にな!」
「絶対に嫌です」
俺は父上の言葉に頷かなかった。
それからは何を言われても聞く耳を持たないようにして過ごした。
そんなある日父上の屋敷に呼ばれてまたお小言を言われていると、突然目の前が暗くなった。
そして、そのまま意識を失った。
夢の中のエレファは病気が治っていた。
ダイアナと俺とエレファと三人でピクニックに行った。その夜久しぶりにエレファを抱いた。
体が弱りエレファを抱けなくなっていた俺は我慢ができず貪るように抱いた。
目が覚めたら……温かい女の肌を感じた。
寝ぼけていた俺はエレファだと思い、
「愛している、もう一度抱いてもいいか?」
キスをして胸を触り体中を堪能した。そして彼女の中で果ててから照明のライトをつけるとそこには知らない女が蕩ける顔をして俺を見た。
「お前は誰だ?」
「……わ、わたしは……貴方の新しい妻となるミリア・フォードと申します。貴方の子種をたくさん頂きました」
「は?何を言っているんだ?」
わかってはいた。エレファを抱いたつもりでこの女を抱いてしまったことは。だか認めたくはない。
「すぐに避妊薬を飲め!なんてことをしてくれたんだ!」
「だ、ダメです!貴方の子供を産まないとわたしの実家は破産してしまいます。わたしが貴方に嫁ぐことが支援をしていただく条件なんです」
「そんなこと知るか!俺には関係ない!」
「関係なくありません。貴方ももう巻き込まれたのです、貴方が拒否をすればわたしの実家の子爵家の領民達は飢えて死んでしまいます。どれだけの人たちが死ぬと思うのですか?その人たちを助けるためにわたしは貴方に操を捧げたのです」
その言葉を聞いてシーツを見ると赤い血がついていることに気がついた。
「俺は君の初めてを奪ってしまったのか?」
「はい」
「だが俺には妻がいる。愛する妻がいるんだ」
「この手紙をお読み下さい」
震える手で俺に渡した手紙は父上からだった。
侍女長のサリーにダイアナの様子を聞くと
「お嬢様は本日お疲れのようです。お食事もとられないとのことです」
と心配そうに答えた。
「放っておけ、我儘な奴なんだ」
「貴方……」
妻のミリアが俺に話しかけようとした。
「あいつのことは相手にするな。お前達も話しかけてはいけない。わかったな?」
子供達にもダイアナとの接触は禁止している。
ダイアナは……
愛する妻の忘形見だ。
13年前、ダイアナが3歳の時に妻は倒れた。
肺の病気を患い、少しずつ起きている時間は減ってきた。
もう子供を産むことができない体になった時、父親である当時の公爵が俺に言った。
「後継を産めない嫁とは離縁をしなさい。新しい嫁をこちらで見繕うからな」
「父上、エレファは子供を産むためだけに結婚した訳ではありません」
「そんなことわかっている。だがこのままでは後継が居なくなるのは困るだろう?」
「でしたら養子をもらうなりダイアナの夫に婿養子に入ってもらうなりすればいいのではないですか?」
「もしダイアナに何かあったらどうする?お前の血が途絶えるんだぞ」
「エレファを裏切るなんて絶対出来ません」
「いい加減に甘いことばかり言うな!エレファが男の子を産んでいればこんなことは言わなかったんだ!エレファは自国へ帰ってもらえ!ついでにダイアナも一緒にな!」
「絶対に嫌です」
俺は父上の言葉に頷かなかった。
それからは何を言われても聞く耳を持たないようにして過ごした。
そんなある日父上の屋敷に呼ばれてまたお小言を言われていると、突然目の前が暗くなった。
そして、そのまま意識を失った。
夢の中のエレファは病気が治っていた。
ダイアナと俺とエレファと三人でピクニックに行った。その夜久しぶりにエレファを抱いた。
体が弱りエレファを抱けなくなっていた俺は我慢ができず貪るように抱いた。
目が覚めたら……温かい女の肌を感じた。
寝ぼけていた俺はエレファだと思い、
「愛している、もう一度抱いてもいいか?」
キスをして胸を触り体中を堪能した。そして彼女の中で果ててから照明のライトをつけるとそこには知らない女が蕩ける顔をして俺を見た。
「お前は誰だ?」
「……わ、わたしは……貴方の新しい妻となるミリア・フォードと申します。貴方の子種をたくさん頂きました」
「は?何を言っているんだ?」
わかってはいた。エレファを抱いたつもりでこの女を抱いてしまったことは。だか認めたくはない。
「すぐに避妊薬を飲め!なんてことをしてくれたんだ!」
「だ、ダメです!貴方の子供を産まないとわたしの実家は破産してしまいます。わたしが貴方に嫁ぐことが支援をしていただく条件なんです」
「そんなこと知るか!俺には関係ない!」
「関係なくありません。貴方ももう巻き込まれたのです、貴方が拒否をすればわたしの実家の子爵家の領民達は飢えて死んでしまいます。どれだけの人たちが死ぬと思うのですか?その人たちを助けるためにわたしは貴方に操を捧げたのです」
その言葉を聞いてシーツを見ると赤い血がついていることに気がついた。
「俺は君の初めてを奪ってしまったのか?」
「はい」
「だが俺には妻がいる。愛する妻がいるんだ」
「この手紙をお読み下さい」
震える手で俺に渡した手紙は父上からだった。
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