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★レオ様とラウル様は……

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わたしの要らない!発言にレオ様は固まっていた。

アランは戸惑いながらも、
「エイミー……ごめん、いつもお前にイライラをぶつけていた…俺は侯爵家に迷惑をかけるだけの人間だと思っていた、なのにお祖父様も父上も優しくしてくれる、それが辛かった。俺はこれからどうしたらいいか少し考えるよ」

前侯爵様はアランを優しく見つめた。
「アラン、お前の居場所は侯爵家だ。それは今も昔も変わらない、ただ、お前がラウル様について行きたいと言うなら反対はしない。でも帰る場所はここだからな、忘れるな」

レオ様もアランを見て言った。
「僕がメアリーの対処を誤った所為でお前に辛い思いをさせた。でもお前が息子でなかったらよかったなどと後悔した事はない。メアリーからお前を引き離して僕が育てるべきだった、すまなかった。お前は僕の大切な息子だ」

わたしは二人に愛されるアランを見てホッとした。


「アラン、わたしは一度領地に帰り両親と話し合い侯爵家に来ようと思っている。君の居場所は、公爵家にも用意させてもらう。君は要らない人間ではない。わたしは愚かな人間だが君はわたしやメアリーと違って綺麗な心があるんだ、それをわたしは守りたい」
ラウル様はみんなに向かって頭を下げた。

「メアリーがこんなことをしたのは全てわたしが元凶です。みなさんに迷惑をおかけしてすみませんでした。何年も苦しんだみなさん、本当にすみません。わたしとメアリーは人として間違えてしまいましたが、アランは、アランだけは違うと思います。わたしは今日初めて会いましたがとても良い子に育っています。どうかこの子だけは温かい目で見てあげてください。よろしくお願いします」
何度も何度も頭を下げていた。

「わたし達はアランに対してどうこう言うつもりはないから大丈夫だ」
お義父様がラウル様に答えた。

陛下は、黙って聞いていたが、一声かけた。
「一応話しは終わったな。レオナルドどルディアのことはここで話すことではない。また、いつか時間を作って話すがいい。アランのことも本人の気持ちを大事にするように。エイミー、お茶の時間だ」

陛下はわたしに退去を促した。

あとは大人達の時間。
わたしと殿下とアランは部屋を出て行った。




◇ ◇ ◇

ハノンはレオに聞いた。

「レオ、お疲れ様、メアリーとやっと離縁できるわね、良かったわ」

「アランはどうするの?」

「今のまま籍は侯爵家に置くよ、彼は俺の息子だ」

「ふうん、そうなの?では、ルディアとの復縁はないわね」

「え?」

「だってエイミーはどうするつもりなの?」

「エイミーは、俺の子だ。ずっと見守ってきた」

「では二人は兄妹になるの?」

「ルディアだって苦しめられたメアリーの子を受け入れるかしら?」

わたしはレオに聞いてみた。


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