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Internally Flawless
12 熱情 4
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「……続き。していい?」
優しい声に、否定なんて全く思いもよらなかった。むしろ続けてほしいと懇願したいくらいだ。
けれど、なんだか、胸がいっぱいになって、スイは頷くだけで答える。
「愛してるよ」
もう一度、深いキス。
それから、指の動きが再開された。
「あ……っ。や。あ………そこ。……んん」
スイの弱い場所なんて、アキには全部知られている。焦らす。なんて言葉を知らないかのように、アキの指はスイの中のその部分を的確に刺激してくる。
久しぶりだからなのか、それとも気持ちが盛り上がってしまっているのか、快感を受け流すことができない。いつの間にか増やされている指で中と、緩く握り込んだ前を同時に刺激されて、自分でも驚くほどに身体が高ぶるのが早い。
「……ぁあっ。だめ……ぁあっ……すぐに……っ。イっちゃう……よぉ……っあ」
びりびり。と、痺れるような感覚に言葉がうまく出てこない。がくがく。と足が震えて、アキの肩に捕まって手も、もう限界で、立っていることができなくて、崩れ落ちそうになると、その身体をアキが支えてくれた。
「……アキ……も。無理……ほしい」
散々攻められたソコは、もう、アキがほしいとひくついている。下腹部がきゅん。と、切なくて、はやく、アキ自身で満たしてほしいと、思う。
「……じゃ、翡翠、これも挿るようにしてくれる?」
ぐり。と、それを腹部に押しつけられて、その硬さに眩暈がした。
「……うん」
アキの顔を見上げて、それから、頷く。きっと、顔は真っ赤になっていたと思う。
ずりずりと、壁を背にしたまま、座り込んでアキの前に膝をつく。手は、震えていた。アキのボトムのボタンを外すのすら覚束ない。それでも、どうにかそれを外して寛げて、下着をずらすと、ソレが目の前に現れた。
「……あの……多分……うまくはないよ?」
上目づかいで見上げて言う。けれど、返事は待たずに、ちゅ。と、その先端にキスをする。
その感覚だけで、ふる。と、アキのソレが震えた。
「いいよ。これから、俺が教えてあげるから」
頭上から聞こえるアキの掠れた声。堪らない。
細い指先を添えて、遠慮がちにソレに舌を絡める。たっぷりと唾液を含ませた舌先で、根元から先端まで、つつ。と何度もなぞってから、くびれの部分をくるくると円を描くように舐めあげると、アキの口から、くぐもった声が漏れた。
「……きもちいい?」
ちら。と、見上げた先、寄せた眉が何だか苦しそうに見えて、一旦唇を離して問うと、そのままの表情でアキの手が頬を撫でてくれる。
「気持ちいいよ。翡翠にしてもらってるなんて、最高だ」
その貌がなんだか、すごく色っぽくてスイ自身の身体もどく。と、熱を拾う。
その貌がもっと見たくて、スイはその小さな口にソレを迎え入れた。細い指先で上下に刺激しながら、口の中のソレに舌を絡める。それから、そのまま頭を上下させる。
「……っ」
口の中のソレがあまりに大きくて、苦しくて涙が滲む。でも、いつもはすぐに訳が分からないくらいに気持ちよくなってしまって、見ている余裕がないアキの欲情した貌が、もっと見たい。だから、スイは喉の奥までソレを迎え入れた。喉の奥からこみ上げてくるえづきを押さえて、激しく動かすと、ソレは次第に熱さと固さを増していった。
優しい声に、否定なんて全く思いもよらなかった。むしろ続けてほしいと懇願したいくらいだ。
けれど、なんだか、胸がいっぱいになって、スイは頷くだけで答える。
「愛してるよ」
もう一度、深いキス。
それから、指の動きが再開された。
「あ……っ。や。あ………そこ。……んん」
スイの弱い場所なんて、アキには全部知られている。焦らす。なんて言葉を知らないかのように、アキの指はスイの中のその部分を的確に刺激してくる。
久しぶりだからなのか、それとも気持ちが盛り上がってしまっているのか、快感を受け流すことができない。いつの間にか増やされている指で中と、緩く握り込んだ前を同時に刺激されて、自分でも驚くほどに身体が高ぶるのが早い。
「……ぁあっ。だめ……ぁあっ……すぐに……っ。イっちゃう……よぉ……っあ」
びりびり。と、痺れるような感覚に言葉がうまく出てこない。がくがく。と足が震えて、アキの肩に捕まって手も、もう限界で、立っていることができなくて、崩れ落ちそうになると、その身体をアキが支えてくれた。
「……アキ……も。無理……ほしい」
散々攻められたソコは、もう、アキがほしいとひくついている。下腹部がきゅん。と、切なくて、はやく、アキ自身で満たしてほしいと、思う。
「……じゃ、翡翠、これも挿るようにしてくれる?」
ぐり。と、それを腹部に押しつけられて、その硬さに眩暈がした。
「……うん」
アキの顔を見上げて、それから、頷く。きっと、顔は真っ赤になっていたと思う。
ずりずりと、壁を背にしたまま、座り込んでアキの前に膝をつく。手は、震えていた。アキのボトムのボタンを外すのすら覚束ない。それでも、どうにかそれを外して寛げて、下着をずらすと、ソレが目の前に現れた。
「……あの……多分……うまくはないよ?」
上目づかいで見上げて言う。けれど、返事は待たずに、ちゅ。と、その先端にキスをする。
その感覚だけで、ふる。と、アキのソレが震えた。
「いいよ。これから、俺が教えてあげるから」
頭上から聞こえるアキの掠れた声。堪らない。
細い指先を添えて、遠慮がちにソレに舌を絡める。たっぷりと唾液を含ませた舌先で、根元から先端まで、つつ。と何度もなぞってから、くびれの部分をくるくると円を描くように舐めあげると、アキの口から、くぐもった声が漏れた。
「……きもちいい?」
ちら。と、見上げた先、寄せた眉が何だか苦しそうに見えて、一旦唇を離して問うと、そのままの表情でアキの手が頬を撫でてくれる。
「気持ちいいよ。翡翠にしてもらってるなんて、最高だ」
その貌がなんだか、すごく色っぽくてスイ自身の身体もどく。と、熱を拾う。
その貌がもっと見たくて、スイはその小さな口にソレを迎え入れた。細い指先で上下に刺激しながら、口の中のソレに舌を絡める。それから、そのまま頭を上下させる。
「……っ」
口の中のソレがあまりに大きくて、苦しくて涙が滲む。でも、いつもはすぐに訳が分からないくらいに気持ちよくなってしまって、見ている余裕がないアキの欲情した貌が、もっと見たい。だから、スイは喉の奥までソレを迎え入れた。喉の奥からこみ上げてくるえづきを押さえて、激しく動かすと、ソレは次第に熱さと固さを増していった。
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