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第17章 強制レベルアップ祭り in 魔の森

第133話 間話 とある若侍の恋 後

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「お願いします!必ず幸せにすると誓います!どうか私と付き合って下さいっ!! 」

 両手どころか額まで床に敷かれた絨毯へと擦り付けながら、綺麗な?土下座でシイラへと告白するスケール。
 いつものスマートさなど欠片も無い。だが、ただただ愚直に、ストレート過ぎるその告白は、言葉以上にその想いが真剣であると見る者の心に訴えかけるひた向きさに溢れていた。

 スケールの告白に困惑した表情をしているのは告白された本人であるシイラ。しかし、部屋の中では、それぞれが様々な表情を浮かべているのだった。

 スケールが告白の場として選んだのは"冒険者ギルド本部、最高ギルド長室"だった。そうなると、部屋の中の四人とは、まず告白した当人であるスケール。告白されたシイラ。スケールに頼まれてとして同行したカークスとあとひとり、当然ながらこの部屋の主人である、最高ギルド長ことセイレンであった。

 スケールの一世一代の大告白に対して、口を開いたのはシイラではなくセイレンだった。不機嫌そうに形の良い眉を顰めながら、部屋の中央で土下座を続けるスケールに声をかけるセイレン。

「……おもてを上げな、スケール。こりゃあいったい何のマネだい? しかも、そんなで。アンタ、切腹でもしようってのかい?それからカークス、アンタまで付いてて何バカな事やらせてんのさ?」
「拙者はスケールの見届け人として罷り越しました。セイレン様、御無礼の段、何卒御寛恕下さい。されど、どうかスケールのは認めて頂けないでしょうか?」

 ギロリとセイレンに睨まれ、その苛立ちを含んだ魔力波動に内心ヒヤリとしたモノを感じながらも、何とか堪えるカークス。その姿はスケールと違いいつもの執事服のままだ。"見届け人"とは言うものの、白装束で土下座をしているスケールの横に立つその姿は、先程のセイレンの言葉を借りれば、まるで切腹の苦しみを長引かせないためののようであった。

「ほぅ……、こいつスケールの女癖の悪さを分かっていてなお、付き添って来たのかい。ふぅん、どうやらいつもの"火遊び"って訳じゃあ、なさそうだね?」
「無論ですっ!我が決意を示すために、この装束を纏って参上致しました!」
「そうかい、まぁ、いつもの遊びのようにこの娘シイラを考えてるんだったら、たとえサーキ家の息子だろうと殺してやるつもりだったんだけどねぇ? カークスに免じて取り敢えずは信じてやるよ。だがよくお聞き、この娘はアタシの"お気に入り"なんだ。もしも、アンタがこの娘を少しでも傷付けようもんなら、すぐにでも消し炭にしてやるから覚悟しておきなよ?」

 ニタリッと、スケールに笑いかけるセイレン。セイレンに言われ、両手を着いたまま顔だけは上げていたスケールだったが、その凄みのある笑みで覗き込まれ、そんな不埒な事を考えている訳では無いが、プレッシャーでダラダラと脂汗が止まらない。だが、そう簡単に信じてもらえなくても当たり前だ、今までの自分の行いは充分理解している。

 ゴクリと硬い唾を飲み込みながら、それでももう一度、腹の底に力を込める。

「承知しております、御懸念は御もっとも。もしもそのようなことがあるならば、この首、即刻差し出す所存にございます 」
「ふん、いい覚悟だ 」

 顔を青くしながらも、しっかりと目を見詰め返してきたスケールに、漸くプレッシャーを納めるセイレン。と、そこでやっとシイラが口を開く。

「あ、あの!スケール様……、何故そこまで?スケール様とは先日お会いしたばかりですよね?お言葉は嬉しいのですが、それではさすがに私も信じることが出来ないと言うか…… 」
「……シイラさんの言われることは御もっともです。正直に言えば、私も我が事ながら驚いております 」
「でしたら何故……っ!? 」

 シイラが自分の言葉を信じられないのも当然の話だ。スケールとて、自分が無茶を言っているのは分かっている。だが…、瞼の母と重なるあのシイラの憂いを帯びた笑みを見て、どうしても我慢が出来なくなってしまったのだ。

 両手をやっと床から離し、スッとシイラの方へと向き直して姿勢を正すと、しっかりと目を見てもう一度想いを告げるスケール。

「シイラさん、貴女に"一目惚れ"してしまったからです。それも、自分でもどうしようにもないくらいに、強く 」

 スケールの言葉に呆気に取られるシイラだったが、直ぐにあの微笑みを浮かべて目を閉じると、あまりにも真っ直ぐなスケールの視線から逃れるように辛そうに眉を顰めて視線を逸らす。

「スケール様……っ!? ありがとうございます。でも私は……、あなたのような立派な御サムライ様に想って頂ける女ではありません。私は……!」
「貴女は汚れてなどおりませんっ!! 」

 被せ気味に遮って、シイラの言わんとした言葉を断ち切るスケール。シイラはハッとして、スケールの方を見る。

「スケール様…、あなたはご存知なのですね、私の身の上に起こったことを…… 」
「詳しくは知りません。そんなことがあった、という程度ですが、先日シイラさんにお会いした時に気付きました 」
「でしたら尚更!」
「……シイラさん、少しだけ……、わ…俺の話しを聞いてもらえますか?」
「え!? あ、はい……?」

 そこで初めてスケールはいつもの優しげな笑顔を浮かべ、ゆっくりと話し始めた。

「俺の母は、俺が十歳の頃に病気で亡くなりました。辛かったと思います。苦しかったと思います。ですが、決してそうしたことを口にはしませんでした…。ですが、熱を出して苦しそうな母を見て、俺は泣きながら母に言ったんです。母上が可哀想だ、何故母上だけがこんな不幸な目に……って。そんな時、母は俺にこう教えてくれたんです。『泣かないでスケール、私は可哀想なんかじゃないわ、あなたやお父さんに出会えたんですもの、とってもよ?病気のせいで何もスケールにしてあげられないのは申し訳ないけれど、そのかわり"病気に負けない姿"をあなたに見せることが出来ているわ。いい、スケール?病気になるのは仕方がないこと、"不幸ではない"わ。というのはね、その病気に負けてやる気も元気も無くして絶望に囚われてしまう事よ。だから私は。だって、私はスケールのお母さんだもの!何もしてあげられない、そんな私がたったひとつ教えてあげられること…、この母の姿をしっかりと覚えておくのですよ』って。その言葉通り、母は最期まで絶対に病気に負けませんでした……… 」
「……………………… 」

「俺はね、思うんです。シイラさん、貴女は運悪くとても辛い目にあってしまった。貴女が受けた苦しみや辛さを分かるなんて到底言えるはずもない。けれど、これだけは分かる。貴女は苦しさに立ち向かい、生きる道を選んだ。辛さや悔しさを必死に乗り越えて、運命に闘いを挑んでいる。そんな貴女が汚れているはずが無い!だって、貴女はじゃないですかっ!俺はっ!そんな貴女を、母と同じく理不尽な運命に打ち勝とうとする貴女を!尊敬します!」

「……………っ!? 」

「だけど……、貴女のどこか儚げな笑顔が、病床で苦しみに耐えながら微笑む母と重なって見えました。シイラさん、"強くあろう"とするのは尊い事です。ですが、んです。泣きたい時には泣けばいい、弱音だって言っていいんです。……あの頃俺は、泣く事しか出来なかった。でも今なら!貴女の涙を拭いてあげるくらいは出来る。貴女が、本当の笑顔で笑えるようになれるのを、俺にも手伝わせて下さい!お願いします!!」

 スケールの心からの叫び、真摯な想いに、シイラの心が震える。

 "死"しか、あの苦しみと屈辱から逃れる術は無いと思っていた。しかし、絶望の淵からヒロトに救い出され、生きること、強くなろうと決意した。

 だが、どう自分を誤魔化そうとも、性奴隷という身に貶められ、人間としての尊厳まで踏み躙られた自分に対し、"汚い"という思いが拭いきれなかった。
 事実、そんなはずはない、でも、どんなに綺麗に洗っても、自分の身体から獣臭が、精液の臭いが染み付いているような気がして、度々悪寒や吐気に襲われる。夜もその時の場面や罵詈雑言を悪夢に見て、悲鳴とともに飛び起きて、恐怖に震えながら眠れなくなるなどしょっちゅうだった。

「あ……、ああ…………っ!? 」

「シイラさん、弱さに打ち勝つってことは、ってことだと思う。勇気を出して信頼出来る人に弱い自分を晒け出すって事も、きっと大切なんだ。弱い自分から目を背けるんじゃなくて、それも自分だと、弱い自分も認めてあげて欲しい。強くなれると思うんだ。………よく頑張ったね、シイラさん、でも、無理して笑おうとしなくていい。ひとりで頑張らなくてもいいんだ 」

 渇いてひび割れた大地に降った慈雨の滴のように、スケールの言葉がシイラの心の深い部分まで染み込んで行く。視界がぼやけて滲んでいく。

 "強くなる"と自ら宣言した。そして、こんな自分を励まし支えてくれようとするセイレンやクレアを心配させてはいけないと、誰にも言わず耐え続けていたのだ。
 これではいけない、こんな弱い自分ではダメだと、自分で自分を叱り続けていた。その為、シイラの精神は疲弊し、最近では極偶にだが、ふとした弾みでやはり自分は死ぬべきではなかったのか?これは、両親や兄の言うことを聞かず、我儘を突き通した自分へのなのではないか?そんな自分が、周りに迷惑をかけていいのか?などという考えまで頭を持ち上げてくることさえあるようになって来ていた。
 
 そう、シイラの心は均衡を崩しかけていたのだ…… 。

 スケールが、無理に告白を急いだのはこの為だった。普通ならばこんな無茶なマネはしない。だが、結果などどうでもよかった。
 シイラの微笑みの中に、かつての母のような誰にも苦しみを感じ取ったスケールは、どうしてもシイラを放っておけなかったのだ。

「う…、ああ…、うああああああああああああああああああぁ……っ!」

 堪え切れなくなったシイラがその場に座り込んで、声を上げて泣き始めた時、スケールはその体を支えようと、思わず腰を浮かせかけたが……、ギリッと奥歯を噛み締めて堪え、セイレンの目を見やる。するとセイレンは一瞬だけ哀しげに微笑んだ後、小さく頷いてシイラに近寄り、優しくその頭を胸に搔き抱いた。

「セ、セイレン…様、ごめ…んなさい!…私、私ぃ……っ!」
「いいんだ、いいんだよ、謝らなきゃならないのはアタシの方さ。すまなかったねぇ、本当はもっと早くアタシが気付いてあげなきゃいけなかったのに…。今は気の済むまで泣きな、泣いて泣いて、奥につかえているモンを、全部吐き出しちまいな。ずっとこうしていてあげるからさ」
「セイレン…様…っ!うああああぁぁぁぁぁぁぁんっ!」

 セイレンの胸に取りすがり、その心の内に溜めてしまった濁りを、全て涙とともに洗い流そうとするかのように泣きじゃくるシイラ。そんなシイラの頭をセイレンは優しく撫で続け、スケールとカークス静かに見守るのだった……。







「お見苦しいところを見せてしまって、申し訳ありませんでした!…それから、本当にありがとうございました……。」

 暫く泣き続け、やっと感情が落ち着いてきたところで、シイラはセイレンに支えられながら立ち上がり、スケール達に頭を下げる。
 思わず取り乱し、子供のように泣き喚いてしまったことが恥ずかしいのか、少しだけ羞恥に頬を染めて謝罪と感謝の言葉をスケールに告げる。

「いえ、気にしないで下さい。……それより、どうですか?少しは胸のつかえは取れましたか?」
「はい…、ありがとうございます 」

 泣き腫らした目はしていても、先程までよりも明らかにスッキリとした明るい顔で微笑むシイラ。その笑顔を見て、スケールは漸く心中でホッと胸を撫で下ろすのだった。

「アタシからも礼を言わせてもらうよ、スケール。それから……、すまなかったねぇ…… 」
「えっ!? いえっ!…その、セイレン様、お気になさらないで下さい、その…、それに関しては私の普段の行いの悪さ故ですから……!さ、さあ!それじゃあカクさん、そろそろおいとましようか!」
「あっ!? ま、待って下さいっ!! 」

 の目的は達成し、半分口実とした"告白"の方に話が戻って、またシイラを困らせてしまわない内に、急いでその場を固辞しようとするスケールを、慌ててシイラが呼び止める。

「えっと…、何…でしょうか?」
「……まだ、お返事をしていませんでしたので……。よろしいですかスケール様?」
「は、はいっ!?」

 一目惚れしたのは紛れもない事実だが、出会ったばかりに加えて、つい最近まで男によって酷い目にあわされていた相手シイラだ、スケールにしてみても、はなから良い返事が貰えるなど露ほども思っていない。だが、のぞみなど殆ど無く、ダメだと分かっていても、拒否の言葉を聞くのは少々辛かった……のだが?

「ごめんなさい、私はやっぱり男の人が信用出来ません、まだ怖いんです……。ですからお付き合いは出来ません…… 」
「は…、はは!ですよね~!いえ、いいんです、気にしないで……『だけど!』……え?」
「スケール様が言って下さった言葉が、本当に嬉しかった……。もし、もしスケール様が「それでいい」と言って下さるなら、我儘を聞いて下さるなら……、お友達になって頂けないでしょうか!」

 真っ赤になりながら、それでもスケールの誠意に応える為に、今の自分の精一杯の想いを、スケールへと返すシイラ。
 その言葉を聞いて、初めはポカンとしていたスケールだったが、シイラの笑顔に、ジワジワとこみ上げてくる喜びに身体の芯から嬉しさが溢れてくる。


「は、はい!…はいっ!! こちらこそ、よろしくお願いします……っ!! 」








「…………と、いうことがありまして……」
「なるほどなぁ、やるじゃないかスケール! 」

 三人娘の訓練が終わった後、ニコニコと仲良さげに話しをしているシイラとスケールの姿に、いったいどうしたことか?とカークスに尋ねてみれば、俺が留守中にあった出来事を教えてくれた。

 "強くなろう"と思い込みすぎて、シイラの傷付いた心が更に疲れてしまわないかを心配していたが、俺の懸念は残念ながら当たってしまっていたようだ。

 だが、偶然それにいち早く気付いたスケールが上手く対応してくれたようだ。シイラが潰れてしまわなくて本当に良かった。

 本人の意思は勿論大事だが、こうした場合、周りで支える人間が非常に重要なのだ。
 かつて俺がそうだったように、別に優しい言葉をかけるとかじゃなくてもいい、何も言葉を交わさなくても、自分の全てを受け止めてくれる人が、ただ寄り添ってくれている、それだけで傷付いた者は救われるのだから……。

おとこだな、スケール 」
「はい、素晴らしいともです…… 」

 仲良く……とは言っても、その交わす笑顔はどこかまだぎこちなく、その距離も親しい友人と呼ぶには、余りにも

 だが、スケールがシイラの全てを受け止め、支えようとする限り、その想いがある限り、あの距離は少しずつ少しずつ縮まっていくのだろう。


 『大丈夫ですよ、マスター。シイラさんはきっともっと元気になりますよ、スケールさんが居るんですから!』
『そうだなアイ、俺にとっての親父やお袋、そしてお前が居てくれたようにな…… 』

 
 早くあの距離がゼロになればいいな、と、笑い合う二人を見詰めながら、俺は心の中で二人の明るい未来を祈るのだった ーーーー 。






~~~~~~~~~~~~~~~~


 いつもお読み頂きありがとうございます!

 予想以上に長いは難産だわ、重~~い…というよりメッセージ性の強い回になってしまいましたが、セイリアとの対比で酷い目に合わせてしまったシイラを、何とか幸せにしてやりたかったのです。
 それには既にハーレムルートに乗ってしまっているヒロトよりも、シイラひとりの為に誠意を持って寄り添う一途な奴で無けりゃいかん!と、スケールに白羽の矢を立てました。これで一応シイラについては決着です。今後はあまりストーリーに絡んで来ることはないでしょう。
 
 如何だったでしょうか?
 
 ちなみになぜ「カクさん」ではなく「スケさん」にキャスティングしたのか?は、私が里見浩太朗さんのファンだからです!(笑)
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