131 / 284
第17章 強制レベルアップ祭り in 魔の森
第128話 side 三人娘
しおりを挟むーー ハッハッハッハッハッ! グァルルルルゥッ!ーー
荒い呼気と共に、いくつもの獣の足音が駆ける。だが、それは決して無秩序ではない、統制されたひとつの陣形。リーダーであるボスの号令一下、如何様にも変化し、獲物へと襲い掛かる。全てが計算された”狩り”の疾走であった。
駆けているのは〈ランクD〉上位の魔獣〈スパイク ウルフ〉、野生の狼の二倍はある四メートル程の体長に、その背には体毛が硬質化した大小様々な円錐状の棘を生やしているのがその名の由来だ。
単体での強さこそ〈ランクD〉ではあるが、彼等の強さは軍隊の如き統率の取れた”群れ”でこそ発揮される。群れそのものが一匹の魔獣であるかのように統率された動きで狩りを行い、時には〈ランクB〉下位の魔獣すらその牙の前には餌食になると言う。その為群れとして見た場合には一気に適正ランクは跳ね上がり、その討伐適正ランクは〈ランクC〉。だがその適正ランクである〈ランクC〉パーティですら、複数のパーティが協力して事に当たらねば全滅の危険すらあるという油断ならない魔獣だ。
そしてこの群れを率いるのは五メートルを超す体躯を持つ上位種〈ハーケン ウルフ〉。円錐状のスパイクではなく、さらに大きく長く、その名の通り凶悪な鉤状になった物が体側や背中にズラリと並んでいる。
これらはもはや防御用だけではなく、すれ違いざまに獲物の身体を引き裂く立派な武器としても機能する鋭さを備えていた。討伐適正ランクは単体で〈ランクC〉、間違いなく森の王者の一体である。
だが、その森の王者たる〈ハーケン ウルフ〉は、焦燥感に駆られていた。なぜなら、彼の率いる群れは非常に”飢えて”いたからだ。
原因は、数日前から彼等のテリトリーである森に入って来た複数の人間達。元々この森に住まう魔獣達よりも、更に強いその気配、迂闊に手を出せば自分達の群れに危険が及ぶだろう。
本来なら魔獣にとって人間など量の少ない肉の塊にしか過ぎないが、ここは【魔の森】の中深部、わざわざ旅人が迷い込むような場所ではない。デイジマを拠点とする冒険者達とて素材採集の為に足を踏み入れるのはせいぜい『秀真の國』のある森の表層部の一番奥ぐらいまでだ。
〈ハーケン ウルフ〉が選んだのは潜伏。ここまで踏み込んで来るのは演習と間引きを兼ねた狩りを行う【秀真武士団】のみ。だが、ダークエルフ達は、いつも最長でも三日ほどで引き揚げて行くからだ。
前回狩りをしたのはもう何日も前だが、その程度ならば耐えられると踏んだのだ。
意外に思うかもしれないが、野生の獣は狩りを行う際には驚くほど慎重だ。これは狼だけに限らず、ライオンや熊など猛獣と呼ばれる肉食獣ですら極力無理を避ける。
理由は簡単、いくら狩りが成功しようとも、死に物狂いになった獲物の予期せぬ反撃によって、自らが大怪我を負ってしまっては何にもならないからだ。
少々の怪我ならばいい。だが、その怪我が元で死んでしまったり、傷が癒えたとしても後遺症が残ってしまうようでは、厳しい自然の世界では子孫を残すことは疎か、生き延びることさえ出来ない。弱ってしまえば今度は自分が他の捕食者の餌と成り果てる。弱肉強食、それが不変の自然の掟だ。
その中でも特に狼系、いや、犬科の野生動物は無理に仕留めようとはせず、統率された動きで淡々と獲物を追い詰めて行く。時には何十キロと休ませること無く追い詰め、もはや抵抗どころか身動きすら儘ならぬほど獲物を疲れさせたところで、やっと襲い掛かるのだ。
また、犬科の動物は社会性が高く、非常に群れの仲間を大切にする。群れが危険にでも曝されない限り、無謀な戦いを挑むことはない。”餓狼”などの狼の凶暴なイメージは、人が森を拓き、狼達の生息域を奪ったことで、飢えた狼が家畜や人を襲うようになったからであり、特に飢えていなければ、逆に危険を避けようとするのが普通なのだ。
とはいえ、今回に限っては彼は判断を間違った。人間達が、一向に森から出て行かないのだ。強く、賢い彼の群れは五十匹を超える大所帯だ。幸い発情期や子育ての時期ではない為、そこまで無理に狩りをする必要は無いが、それでも空腹に耐え兼ねた若い雄達が諍いを起こすようになってきていた。
森を吹き抜ける風が、人間達の匂いを運んで来る。依然として自分達を遥かに凌駕する強い気配は森の中にいくつも点在しているが、バラけた気配の中でも弱い個体がいることに気が付いたのだ。
ーー この匂いは人間の雌が三匹……?ーー
ボスにとって最も重要な事は群れを飢えさせない事。判断を迫られた彼は、敢えて危険を犯すことを承知で、とうとう狩りを行うことを決意したのだった ーーーー 。
魔力によって研ぎ澄まされた一陣の風が吹き抜ける。
ーー ゴトッ、ゴトゴトッ!ゴトリッ! ーー
三人の少女達の周囲を取り囲み、飛び掛かろうとしていた〈スパイク ウルフ〉達の首が数匹まとめて落ちる。だが、”風”はそれだけに止まらなかった。
「《千刃嵐舞》!」
緩やかなウェーブの銀髪をたなびかせ、前に進み出たダークエルフの少女の嫋やかな唇が唱えたのは、竜巻の巻き起こす風を千にも勝る刃へと変える力ある言葉。
ーー ギャウウゥゥゥンッ!? ーー
魔力によって力を与えられた旋風は、一瞬にして暴風孕む竜巻と化す。しかもただの竜巻ではない、刃の竜巻だ。
凄まじい殺戮の暴風。しかし、少女の攻撃は、まだここからが本当の仕上げだった。
オーケストラの指揮者のように、フワリと両手を上げた少女の腕で、ブレスレットのように腕に通された無数の戦輪が、場違いなほど涼しげな音を立てる。
「行きなさい…!」
ーー シャララララララランッ!ーー
舞うように腕を一振りした少女の両腕から、次々と風の中へと戦輪が放たれていく。
恐るべき暴風によって全てを薙ぎ倒し、天高く吹き飛ばしてしまうなど、様々な被害をもたらす竜巻。だが、この被害の中でも最も恐れられているものは何か?
それは、巻き揚げられた石や、砕かれた無数の破片が散弾の雨のように無数に叩きつけて来ることだ。その威力はただのコンクリートの破片が防弾ガラスすら貫く事すらあるという。
暴風に曝され、吹き飛ばされないように耐えることしか出来ない魔狼達。獲物を逃がさぬように、密集していたことが、返って被害を拡大させてしまった。無数の風の刃と戦輪が、十重二十重と取り囲んでいた餓狼の群れをを呑み込んでいく。
それはまるで巨大なミキサー。次々と襲い掛かる風と鋼鉄の刃が魔狼達を切り裂き、ズタズタの肉片へと変え、暴風によって紅い竜巻となって巻き上がり、生き残った者達の毛皮を紅い雨が濡らしていく。
飢えた魔狼達があれほど求めた血の味は、皮肉にも自分達の兄弟の、姉妹の、家族の血の味だった。
ーー グァルルルルゥッ! グアァァッ!! ーー
暴風が止んだのを見計らい、一瞬にして多数の仲間の命を奪われ激昂した〈ハーケン ウルフ〉が、〈スパイク ウルフ〉達に一斉攻撃を命じる咆哮を上げる。
怒りに燃えた〈スパイク ウルフ〉達は、憎っくきダークエルフの少女を引き裂き、喰い殺さんと殺到するが ーーー 、
次に前に出て来たのは、ふさふさとした尻尾と、先の黒い大きな耳をピンと立てた狐人族の若い女性。
だが、その美しい顔からは、凄まじい形相で殺気を漲らせて迫る餓狼の群れを前にしても微塵の恐れも感じられない。
「《爆連火砲》」
スッっと上げた両手に構えるのはショートソード。その刀身を取り巻くように、十センチ程の炎の矢が何本も浮かび上がり、刀身を中心として回転を始める。そしてーーー、
「ファイアッ!! 」
ーーキュキュキュキュキュキュンキュンキュンキュンキュンッ!! ーー
ーー ギャンッ!? キャイィィィンッ! ギャウンッ!! ーー
目にも留まらぬ速さで、連続で放たれていく炎の矢。刀身の周りを回転する炎の矢は、発射された先から生成され、また次々と撃ち出されて行く。先日の〈雷角牛魔〉に放った《炎槍》のように爆発こそしないものの、炎の矢はまさにガトリングマシンガンの一斉掃射のように、襲い掛かろうとした〈スパイク ウルフ〉達をまとめて貫き、薙ぎ払っていく。
辺り一面に、血臭と毛皮と肉の焼け焦げる匂いが立ちこめる。驚くべき光景だった。いったい誰がこの状況を想像出来ただろうか?
本来であれば、捕食者であるはずの狼の魔獣。しかも五十匹を超える規模の群れが無残にも蹂躙され、哀れな犠牲者と成り果てるしかないはずだった少女達こそが無数の屍の山を築き、その中で悠然と立っている姿など!?
次々と討ち倒され、残るは群れのボスである〈ハーケン ウルフ〉と側近である数匹の〈スパイク ウルフ〉のみ。
本当ならば、刃の風を受けて初手を失敗した時点で、彼等は撤退を選択するべきであった。飢えと渇き、さらには強い仲間意識による怒りが、警鐘を鳴らす本能による判断を誤らせてしまったのだ。
彼等は知らなかった。野生動物は威嚇の為に自らを強く見せる事はあるが、人間は逆に敵を欺く為に弱く見せる事があるということを。故に彼等は気付けなかった。判断を誤ったその時に、既に死神の鎌へと己の首を差し出していたということを。
そして彼等に最後の破滅の歌を奏でる歌姫が、風のように舞い出ずる。
その髪色はダークエルフの少女のような銀色。だが、その頭頂には彼等と同じ狼の耳。そして背後にはフサリとした銀色に輝く尻尾が揺れる。
音も無く駆け出した銀狼族の少女は、舞の仕種のように顔の前で両腕を交差させる。その両手で開くのは氷で出来た扇……いや、扇状に開いた何本もの氷の刃だった。
「〈氷弔華〉飛び苦無!」
交差した両腕を開くように投げ放たれた氷の苦無が、冷たい光の輝きを引きながら〈スパイク ウルフ〉の身体に突き刺さる。だが、四メートルを超える体長の〈スパイク ウルフ〉から見れば、それは少々大きな棘と変わらない。僅かな痛みを与えただけで、先程からの攻撃に比べれば微々たるものだ。
多少は身構えたものの、大した攻撃力は無いと判断した魔狼達は、今度こそその牙で少女を引き裂かんと飛び掛かろうとするが……、
ーー ギャンッ!? ギャイィィィンッ!ーー
突如として氷の苦無の刺さった箇所から鮮血が噴き上がる。それは見る間に凍り付いていき、形造ったものは正しく〈氷華〉。ただしそれは美しくも恐ろしい鮮血で作られた紅の華。
やがて〈氷華〉が根を伸ばすかのように魔狼の全身が凍り付き ーー ビキッ! ーー 硬質な音を立てて砕け、崩れ落ちる。後に残る物は魔獣だったモノの残骸と〈氷弔華〉の名に相応しき、弔いの紅い氷の華一輪だけであった。
銀狼族の少女は、魔獣の残骸を跳び越え、ただ一匹残った〈ハーケン ウルフ〉へと駆ける。
「〈夢幻氷身影分身〉」
そう呟いた途端、少女の背後に銀色の煌めきが広がる。まるで彼女の髪が広がり伸びたかのような錯覚に陥るが、それは白銀に輝く冷気だった。
しかし、〈ハーケン ウルフ〉が己が目を疑う光景はそこからだった。駆ける少女の背後にたなびく冷気が段々と人の形となっていき、銀狼族の少女と寸分違わぬ姿を形造ったのだ!?
その数は七人、合計八人となった少女が〈ハーケン ウルフ〉の周りを縦横無尽に跳び、駆けながら先程の氷の苦無を無数に放っていく。
〈ハーケン ウルフ〉も、ただ漫然と座して攻撃を待つばかりではない、獣特有の反射神経を駆使して氷の苦無を避け、隙あらば少女へと反撃を試みるのだが……?
ーー カシャアァァァンッ! ーー
どれほど上手くその牙や爪で八人の少女の内のひとりを捉えようと、儚げな音とともに輝く氷の粒となって砕け散るばかり。
姿は八つ、されど気配はひとつ。しかし、鍛え抜かれた彼の五感どころか、〈気配察知〉などの”第六感”を以ってしても少女の本体を見つけ捕らえることが叶わないのだ。
周囲を跳び回る少女達はさらに舞の速度を上げて魔狼の長を翻弄する。飛来する氷の苦無は数と密度を増し、避けきれない刃がその身体へと突き立っていく。
〈ハーケン ウルフ〉はそれでも何とか反撃を試みるが、傷を受けた場所から徐々に徐々に、その身体を氷の根が蝕んでゆく。
やがて ーーー、
凍て付いた身体は全く動かなくなり、冷気によって彼の意識も朦朧となる。霞む視界の中、ひとりに戻った銀狼族の少女が静かに正面へと立つのが見えた。
「〈氷弔華 夢幻百花繚乱〉」
厳かに、詠うように紡がれた最期の言葉と共に、一本の氷の刃が放たれ、〈ハーケン ウルフ〉の眉間へと突き刺さる。
「散華……!」
ーーー カシャアァァ…ァ…ァンッ……! ーーー
何もかもが凍り付き、森の王者であった〈ハーケン ウルフ〉は儚い響きだけを残して砕け散り、薄氷となって風に舞う。
風に吹かれ、薄氷が銀狼族の少女の周りを舞い踊るその光景は、恐ろしい魔獣の”成れの果て”とは思えぬほどに美しく、少女の言葉通り”百花繚乱”の花びらが風に舞い散るかのようであった ーーーー 。
1
お気に入りに追加
1,271
あなたにおすすめの小説
月が導く異世界道中extra
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
こちらは月が導く異世界道中番外編になります。
異世界召喚されたのは、『元』勇者です
ユモア
ファンタジー
突如異世界『ルーファス』に召喚された一ノ瀬凍夜ーは、5年と言う年月を経て異世界を救った。そして、平和まで後一歩かと思ったその時、信頼していた仲間たちに裏切られ、深手を負いながらも異世界から強制的に送還された。
それから3年後、凍夜はクラスメイトから虐めを受けていた。しかし、そんな時、再度異世界に召喚された世界は、凍夜が送還されてから10年が経過した異世界『ルーファス』だった。自分を裏切った世界、裏切った仲間たちがいる世界で凍夜はどのように生きて行くのか、それは誰にも分からない。
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
転生発明家は異世界で魔道具師となり自由気ままに暮らす~異世界生活改革浪漫譚~
夜夢
ファンタジー
数々の発明品を世に生み出し、現代日本で大往生を迎えた主人公は神の計らいで地球とは違う異世界での第二の人生を送る事になった。
しかし、その世界は現代日本では有り得ない位文明が発達しておらず、また凶悪な魔物や犯罪者が蔓延る危険な世界であった。
そんな場所に転生した主人公はあまりの不便さに嘆き悲しみ、自らの蓄えてきた知識をどうにかこの世界でも生かせないかと孤軍奮闘する。
これは現代日本から転生した発明家の異世界改革物語である。
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
女神スキル転生〜知らない間に無双します〜
悠任 蓮
ファンタジー
少女を助けて死んでしまった康太は、少女を助けて貰ったお礼に異世界転生のチャンスを手に入れる。
その時に貰ったスキルは女神が使っていた、《スキルウィンドウ》というスキルだった。
そして、スキルを駆使して異世界をさくさく攻略していく・・・
HOTランキング1位!4/24
ありがとうございます!
基本は0時に毎日投稿しますが、不定期になったりしますがよろしくお願いします!
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる