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第17章 強制レベルアップ祭り in 魔の森
第118話
しおりを挟むーーザッザッザッザッ!! ガチャガチャガチャッ!! ーー
荒野のど真ん中に作られた、ほぼ未舗装の街道を、剣や盾、槍を携えフル装備に身を固めた一団が、二列縦隊で駆け抜けて行く。
敢えて改めて言おう、”行軍”では無い。駆け抜けているのだ。
はい、皆さんお疲れ様です、ヒロトです。只今、ロードベルク王国【宮殿近衛騎士団】の”特別強化訓練”(※強制合宿とも言う)に指導教官として同行、指導の真っ最中で御座います。
ーー バラタタタタタタタタッ!! ーー
〈アサルト〉モードに切り替えられた【魔弾】が、走っている騎士団の足元に炸裂して砂塵を巻き上げる。
「オラオラオラっ! ペースが落ちてるぞっ! そこっ!ソコノッケ!スズゥメっ!列を乱すんじゃねえっ!! 」
ーーダンッ! ダンッ!ーー
「ヒィィィィィッ!? 」
「は、はいっ!? 」
「『はい』じゃねえ!返事は『イエス・サー 』だっ!」
「「イエス・サーーッ!! 」」
遅れかけ、列を乱しそうになっている若い騎士の背中や尻へ、低出力に威力を調整した《電撃弾》を容赦無く撃ち込んでやる。
『うわぁ……、今回も容赦ありませんね、マスター…… 』
『はっはっはっ! サン○ース軍曹と呼ばってくれ給え♪ こういう軍隊教練ってのは始めが肝心だからな、身も心も徹底的に追い込まなきゃ意味が無い。まだまだこれからだよ 』
『ああ、そう言えば昨日の朝、お約束のアレ『貴様の生まれは何処だ?そうか、○○に居るのは牛かオカマだけだ。貴様はどっちだ?』ってやってましたねぇ…… 』
『定番だからな♪』
走る騎士達を追い立てながら、アイと呑気に会話を交わす。ちなみに王城から飛竜で飛び立ち、一泊した宿場からは今日で二日目、あと二十キロほどで王都行きの時にも寄った「イ・ズモス」の街に到着する予定である。
「オラオラっ!ペースを落とすなって言ってるだろ!日が暮れる前に街に着けなくなるぞっ!それとも貴様等は野宿がお望みかっ!」
『『『『『ノー・サーーッ!! 』』』』』
「だったらとっととペースを上げろっ!ひとりでも遅れたら連帯責任で全員野宿だ!根性見せろよ近衛騎士団!!」
『『『『『イエスッ!サァァーーーッ!! 』』』』』
もはや半分ヤケクソ気味に気勢を上げる騎士団一同。うんうん、順調、順調。イイ具合に荒れて来てるな?
この手の事は、個別でやっても実はあまり意味が無い。集団で、同じ苦しみを分かち合うこと、『アイツが頑張るなら俺も!』……ではない。『アイツがまだ負けないなら俺も』である。
後ろ向きな頑張り方かもしれないが、正直、軍隊教練とはそんな”甘い”モノでは無い。先にもアイに言ったが、心身共に、徹底的に、それこそ執拗に追い詰め、疲弊させ、その兵士の根底から虐め抜くのだ。
その時、もし一人であればほぼ八割方の人間は折れる。折れてしまう。苦しい思いをしているのは自分だけでは無い、アイツはまだ負けていない、そんな最低の状況の中だからこそ知らず知らずの内に生まれる根性や”負けじ魂”を育む事が出来る。また、教官への反発や反抗心も手伝って連帯感が高まり、自然と共に励まし合い始め、この状況を乗り越えた後には『あの時一緒に頑張ったじゃないか』と、どんな逆境にあってもお互いを信じて乗り越えられる仲間意識が形成される。
所謂『同じ釜の飯を食った仲間』というヤツだが、年齢、性別、ヘタをすれば国籍すらも超えて軍属にある者同士が妙に仲が良いのはこうした経験がある為なんだろう。
それが証拠に ーーー、
「ソコノッケ、気張れっ!」
「ウ、ウッスッ!」
「スズゥメ、次の、街…が、見えて来た、わよ!頑張って!」
「は、はいぃっ!」
先程の二人に、周りの連中が声をかけている。まあ、良い傾向だ。だがまだまだ序の口、いつまでその元気が持つか……? 楽しみだ。さて、本当に「イ・ズモス」の街が見えて来た。そろそろ最後の発破をかけようか。
「街が見えたぞ!あと十ケルグ(キロ)だ、走れーーーーーっ!! 」
~~~~~~~~
「ーーー 鬼だ…!? あの教官、本物のサディストだぜ…っ!? 」
漸く辿り着いた「イ・ズモス」の、割り当てられた宿屋のベッドに倒れ込むように引っ繰り返りながらソコノッケが悪態を吐く。
「まあ、そう言うなよ。お前は参加して無かったから知らんだろうが、厳しいだけはある御方だぞ、教官は 」
「それがイマイチ信じられねぇよ、俺にはよっぽどバレル団長の方が強くて優秀に見えるぞ!? 女のスズゥメにも全く容赦無しだ。絶対必要以上に俺達を痛めつけて悦んでるんだぜありゃあっ!」
同部屋となった魔術学院時代からの友人でもある「オゥンマ・ガトール」が、尻や背中を《魔弾》で強かに痛撃された「ソコノッケ・ソウコノーケ」は納得しようとしない。ヒロトが女性であるにも関わらず、同じく学生時代からの友人である「スズゥメ・ノッコ」にまで厳し過ぎる程の態度と仕置きで当たったのが気に入らないのだろう。
「スズゥメ・ノッコ」「ソコノッケ・ソウコノーケ」「オゥンマ・ガトール」、この三人は狭き門を見事に潜り抜け、今年度【宮殿近衛騎士団】に採用された新人騎士である。
三人は共に魔術学院の騎士科に学び、訓練も兼ねてパーティも組んでいた程の仲だ。身体も大きく最も冷静で防御に優れた技術を持っていたオゥンマは”盾役”として、気が短いのが玉に瑕だが、大剣を軽々と振り回し最も攻撃に秀でたソコノッケは最大火力として。そして《治癒》や《風属性》などの魔法を操り、細剣によって素早い一撃離脱を得意としていたスズゥメは”遊撃”や”回復”をメインというバランスの取れたパーティで、スズゥメとソコノッケは僅かに及ばなかったものの、オゥンマは当時の【学院八傑衆】にまで名を連ねた程の実力者だった。
三人は非常に気が合い、冒険者として依頼を受ける時以外も常に一緒に行動していたが、元々スズゥメは男爵家、オゥンマは子爵家という貴族の家に生まれた子女であるが、ソコノッケだけは平民の身分である。一応家名がある事からも分かるかもしれないが、嘗ては地方領で領軍の騎士爵を得ていたが、その後没落して今では全くの平民の家庭だ。だが、例外は居るものの、学院では身分の差を嵩に着る事は禁止であるし、もとよりスズゥメもオゥンマもそんな色眼鏡で学友を見るような器の小さい者では無かったから、身分の差などまるで関係無く、彼等は本当に仲の良い友人同士だった。
そして、騎士科の者であれば誰もが憧れる【宮殿近衛騎士団】にも難関を突破して、見事三人揃って入団を果たすことに成功した。
さすがに入団後は別々の分隊へと配属された為に、なかなか三人一緒に行動する事は無くなったが、今回の”特別強化訓練”には揃って参加することが出来て、内心非常に喜んでいたのだ。……いたのだが。
「やっぱりあの野郎信用出来ねえっ! ”特別強化訓練”って言ったって、この二日間走ってるだけじゃねえかっ!」
治るどころか、益々激昂するソコノッケ。とうとう教官であるヒロトの事を”あの野郎”呼ばわりである。
憤る親友の姿に溜め息をこぼしながら、やれやれと肩を竦めるオゥンマ。
だが、オゥンマは知っている。この、少々荒っぽいが実は涙脆くて情に厚い親友が、スズゥメに対して”友人以上”の想いを寄せていることを。
そしてもうひとつ知っている。そのスズゥメは、”親友”として特に大切に自分達のことを思ってくれてはいるが、現時点ではそれ以上の感情は全く無いということを。
(「やれやれ、ソコノッケの奴、久し振りにスズゥメと行動出来たはいいが、その所為で舞い上がって悪い面が出て来てしまっているな? おまけにアイツはあの”強襲作戦”には参加していないからな、クーガ教官に対して不信を持ってしまったな……。だがあの時、あの人の指導は本物だった。これまでに無い程の迅速な作戦成功、敵味方合わせても人的被害が殆んど無かった結果が全てを証明している。それに、あの時も『奇襲であるだけでも卑怯なのに、寝込みを襲うなど栄光ある近衛騎士団の”誇り”に傷が付かないか?』という意見はあった。だが、『”誇り”?違うな、貴様等の言うそれは見栄だ。”誇り”は己の胸の内にだけあればいい。”陛下の名代”として多くの人の涙を掬い取りに行く事が、どうやったら傷になるんだ?陛下に忠誠を誓う騎士だと言うのなら、そこの意味を取り違えるな』教官の一言は、その場に居た全員の心に深く突き刺さった。俺はあの時、真の騎士道を教えられた気がしたんだ。あの人は何処か違う。この特別強化訓練を乗り越えた時、きっと”本当の意味”で俺達はもう一歩強くなれるはずだ……! が、ソコノッケは思い込みも激しいからなぁ……、無茶をしなければいいのだが……?」)
今だプンスカと憤る親友を見ながら肩を竦めるオゥンマ。だが、彼のこの懸念がまさか僅か一日後に現実になろうとは、如何なオゥンマでも想像だにしていなかったのだった ーーー。
~~~~~~~~~~~~~~~~
「イ・ズモス」の街を出発して一日、次はいよいよ「秀真の國」のある森の入り口に位置する辺境最果ての村、「デイジマ」になるのだが、如何に強靭な足腰を持つ近衛騎士団であろうと、さすがに馬車で二日はかかる道のりを一日で踏破することは出来ない。
行軍という名の駆け足を止めて、今夜はここで野宿することを騎士団の面々に伝える。
日も随分と傾き、夕闇に包まれだした街道を少しだけ逸れて、野営に適した場所まで移動するが、一日中走り続けて疲労困憊している騎士達は座り込んだまま、なかなか野営の準備を始められない様だった。
だが、ここは荒野のど真ん中、夜になれば灯りとなる物は焚き火などの他には月の明かり程度しか無い。野生の獣や魔獣の彷徨く荒野で暗闇に包まれるなど自殺行為も甚だしい。完全に暗くなる前に火を起こして野営の準備を済ませなければならないので、騎士団の面々を容赦無く追い立てて野営の支度を進めさせる。
騎士団の何人かは、そんな俺に恨めしそうな視線を向けて来たが知ったこっちゃ無い。こうした野営では如何に疲れていようと、先ず安全を確保することが何より重要なのだ。俺は其れらの視線をサクッと無視して怒鳴りつけると、ノロノロとした動きではあるが全員が立ち上がり、野営地の設営を始めた。
その様子を確認し、そういえばソニア達に初めて出会ったのもこの辺りだったなぁ?などと考えながら、騎士団長と明日の予定を話していたその時だった。
ーーー『マスター、敵性反応が接近中です 』
『ああ、アイ。大丈夫だ、問題無い 』
頭の中、俺にだけ聞こえる声でアイから警戒の報告が挙がる。マップにも俺の方に向かって赤い光点が近付いて来るのが確認出来るが、到って問題は無い。一応報告はしたものの、警報を鳴らさなかった辺り、アイも分かっているんだろう。
「団長! お話しがあります。少し宜しいでしょうか!」
肩を怒らせ、声や表情に色濃く不機嫌な色を滲ませている。
「どうした、ソコノッケ? 設営の準備はもう済んだのか? 」
「いいえ、ですがちょうどそちらのクーガ教官と団長のお二人に揃って聞いて頂きたく、失礼を承知で参りました!」
「む? どういう事だ?」
それまで俺の事など全く眼中に無い様に話していたソコノッケが、ギロリと俺の方を睨みつけながら話を続ける。
「団長、俺はもう我慢出来ませんっ!こんな奴に指導されても強くなれるなんて思えない。明日からは直接団長が訓練して下さいっ!! 」
「ん…な……っ!? 何を言っているんだお前はっ…!? 」
ソコノッケからの驚愕の申し出に思わず絶句し、目を白黒させて驚く騎士団長。
だがまあ……、これはある意味折り込み済み、想定通りだ。
盛大に焦りまくる騎士団長を横目に、見えない角度で ニヤリとほくそ笑む俺なのだった ーーー。
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