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第14章 冒険者な日々 1
第89話
しおりを挟む山を下り、ヨウロウ村に戻ると、村の広場には大勢の村人達が集まっていた。
「あぁっ!? おぉーーーい!黒髪の冒険者達が戻ってきたぞーーーーっ!! 」
「なにっ!誰か!誰かベリヌ村長達を呼んで来いっ!! 」
わーわーと何かを叫んでいたかと思うと、何人もの村の男衆が、随分と焦った様子で俺達の方へと走り寄って来た。
「あ、アンタら!だ、大丈夫だったのかっ!? 」
「ん?何がどうしたんだ?皆んなエラく慌てているみたいだけど?」
「どうしたも、こうしたもねえよ!朝、仕事に行く前にアンタらが泊まった家の扉に貼ってあった貼り紙を見つけて、それから暫くしたら山の方から恐ろしい音が聞こえて来て!! 」
「外に出て見たら、山の上の方で、デカい炎やらスゲえ光が見えて!! 」
「挙げ句に何本ものトンデモねぇ竜巻が見えたかと思いやぁ、それがひとつの馬鹿デケぇ竜巻になったかと思ったら、今度はそれが雷を放ちながら空の彼方に飛んで行っちまった!! 」
「もう、もう本当にこれでこの村もお終いか!?って……、俺達ゃあ、生きた心地がしなかったんだっ!! 」
「アンタらいったい何をヤラかしたんだっ!! 」
俺達に詰め寄りながら、口々に捲し立てる村人達。その顔色は一様に青く、表情は焦りと恐怖の色に染まっていた。
そっか~~!? しまったなぁ………。俺達は何とも無かったが、あれ程の派手な戦闘だ。その光や炎なんかの光景は、遠く離れたこの村からもバッチリ見えてしまっていたようだ。
ヴォトカなんか、最後《竜語魔法》まで使ってたもんなぁ……。そりゃ見られもするか。
「お前ら何をしておる!少し落ち着かんかっ!! 」
と、そこにベリヌ村長が数人の壮年男性を引き連れてやって来た。
「だが村長! 今まであんな恐ろしいコトは無かったんだぞ!? きっとコイツ等が”スイ竜”を怒らせちまったに違いねえよ!もしこの村まで襲って来たら……っ!? 」
そう言いながら、今度はベリヌ村長に詰め寄る村の男衆。
なるほど、怒り狂った”スイ竜”が、この村まで襲って来るんじゃないかと心配しているのか。
ヴォトカと戦闘をした森の一角は、確かに地面は抉れて捲れ帰り、木々は広域に薙ぎ倒されてと酷い有り様だ。
この辺りには、野生の獣より少し強いくらいの魔獣しか生息していない。そんな田舎の村では、あんな大規模な魔法戦闘の様子など見た事も無かっただろう。遠目とはいえそんな光景を見てしまい、よほど肝を潰したに違いない。
「じゃから落ち着かんかい! この人らを見てみい、今までの奴等と違って、フラフラになっているどころか、顔色ひとつ悪くしとらん。まずはこの人等から話を聞いてからじゃ、この馬鹿者どもがっ!! 」
ベリヌ村長の一喝に、まだ何かを言いたそうにしながらも、取り敢えず口をつぐむ村人たち。
正直ありがたい。今の状態で俺達が何を言っても半信半疑になるだけだろうし、半分パニックになり掛けているようだから、そんな状況で慌てて逃げ出そうとしたりすれば怪我人も出るかもしれないからだ。
小さな村とはいえ、さすがは村長、皆んなを良く纏めていると改めて感心する。
「ありがとうベリヌ村長。詳しくは後から話すが、ちょっと状況がいろいろ変わったんだ。後で村長の家まで行くから、村の責任者達を呼んでおいてくれるか? それから、村中が不安がってる様だから、ひとつだけは先ず伝えておくよ。『”スイ竜”の脅威は去った』これだけは間違い無いから、村の皆んなに伝えてくれ 」
「……っ!? ほ、本当か?本当に皆にそう伝えてしまってええのか!?」
「ああ、それだけは間違い無い。伝えてくれていいよ 」
そう言ってやると、村長や村の男衆はお互いに顔を見合わせてから、もう一度俺の方をみる。そこで笑いながら頷いてやると、ワッ!っと喜びの声を上げながら、広場の方へと走って行くと、集まっていた村人たちから、更に大きな歓声が上がり始める。
「ありがとう、本当に何て言って良いやら……っ!本当は…、本当はこの村はもうダメかと……っ!」
ベリヌ村長が、俺の手を取り涙ぐみながらお礼の言葉を告げる。
「もう大丈夫さ村長。それよりも、色々報告せにゃならん事があるから、家の方で待っててくれ。俺達も、話をする前に色々準備する事があるんでな。じゃ、また後で 」
村長達に手を振り、俺達は仮の宿である青い屋根の家へと向かった。
村長や村人たちは、これでやっと恐怖から解放された、と全て終わったと喜んでいたが、俺の方はここからが本番だ。村長達をきちんと説得する為に、しっかり準備しないとな?
「さて、お集まり頂いた皆さん、依頼の件で、色々報告させてもらう為に、わざわざ足を運んでもらってすまない。”詫び”という訳じゃないが、俺の方で飲み物を用意した。まあ、一杯やりながら聞いてくれ 」
あの後、村長達に”話をする為の準備”を済ませてから村長宅を訪ねると、村長を含め十人の村の重鎮が集まっていた。
そして、テーブルに座っている重鎮達の前に、今言った通り、薄っすらとピンク色をした液体を注いだグラスをソニア達が並べていく。
「ん?ヒロト殿、このグラスの縁に付いている白い粉は何じゃ?」
「ああ……、それは”塩”だよ。それを舐めつつ中の酒を飲んでくれ 」
「ふむ……? ……っ!? こ、これは!美味い!実に美味い酒じゃな!」
ここ暫くの心労から解放されたとあって、村長や重鎮達の表情は皆明るいが、俺が出した”酒”が気に入ったのか、更に上機嫌になったようだ。
「あ~、まあ飲みながら聞いてくれ。まずは皆んなに聞きたいんだが、皆『ゲンノの昔ばなし』は知っているか?」
「む?何が言いたいのかイマイチ分からんが、この村でその話を知らん者などひとりも居らんぞ? 大概皆、子供の頃からその話を聞いて育つからのぅ… 」
ベリヌ村長が、グラスの縁に付いた塩をチビチビと舐めながら答える。まあ、地元の昔ばなしだしな。
「そうか、なら話は早いな。単刀直入に言うと、”スイ竜”の正体は、その『ゲンノの昔ばなし』に出てくる竜だったよ 」
『『『『………………っ!? 』』』』
酒を飲んでいた全員の動きが”ピタリ”と止まる。よっぽど気に入ったのか、早々に皆がグラスの酒を飲み干してしまっていた為、吹き出してしまう者はいなかったのは幸いか?
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと待ってくれ!何でそんな事が分かるんだ!? 」
「ん?そんなもの、直接本人に聞いたからさ 」
「デ、デタラメを言うな!…さてはアンタ、嘘を言ってるんだな!? 」
「嘘じゃないさ、ほれ 」
そう言って、懐からエメラルドグリーンに輝く掌程の大きさの物体を取り出し、テーブルの上へと放り投げる。
「こ、これは!り、竜の鱗なのか!? 」
「ああ、証拠になる様に本人から直接貰った。”昔ばなし”みたいにな 」
実際ヴォトカに聞いてみたら、何と本当にゲンノの事を憶えていた。
『ああ!あの親想いの勇敢な少年ですか!憶えておりますよ、私の姿に怯え震えながらも、父親の為にと小さな鉈ひとつで立ち向かって来ました。いや、見上げたものよ、と酒と我が鱗を授けましたなぁ…。いや、懐かしい。えっ!?伝説?私がですか!? いやはや照れますなぁ………!』
なーんて、満更でもなさそうな顔でニヤついていたな。
「まさか本当に!? じゃが、グレプルの果樹園は”毒の霧”でおかしくなっておるぞ!? それから今までの冒険者達だって、毒にやられて動けなくなっておったじゃないか!」
「あ、それ勘違い。あの霧を”毒”だと思い込んじまったのが、そもそもの間違いだったんだよ 」
「毒じゃない!? じゃあ、アレは何なんじゃ!村の者で体調を崩した者もおるんじゃぞ!? 」
「その答えは、今アンタ達が美味そうに飲んでいた”酒”にある。具体的には………コレだ。
そう言って、今度俺が取り出したのは”赤い果実”。そう、ベリヌ村長達が、汚染されてもうダメだ、と言っていた赤いグレプルの果実だ。
「………っ!!!? あ、あんた、俺達に毒をっ!? 」
「バ~カ、もともとコイツに毒なんか無えよ、実際アンタ達だって、美味いだけで何ともなかっただろ?………うん!やっぱ美味いわ~コレ!」
取り出した赤いグレプルを皆の目の前で剥き、躊躇う事なく房のひとつを口の中に放り込む。
「確かに何とも無いが……!いや、だがアンタが俺達に飲ませたのは酒じゃないか!」
「そう思うか? 村長、騙されたと思って、一房でいいから、コレを食べてみてくれないか?」
「ワ、ワシがか!? …むう…、分かった。アンタを信じて食うてみよう…… 」
意を決し、房のひとつを口の中へと放り込むベリヌ村長。二度三度、恐る恐る咀嚼する村長の顔が、驚愕に変わって行く。
「そ、村長………?」
「う、」
「う……?」
「美味い!何じゃコレはっ!? 何故剥いただけのグレプルがさっきの酒になっているんじゃ!? 」
『『『『………は?』』』』
村長の言葉に、一同はポカンと口を開けて???な状態になる。そりゃ訳が分からんだろうな。
「そう、あの霧は”毒の霧”なんかじゃ無い、濃い魔力を含んだ”酒の霧”だったんだよ。『ゲンノの竜』、”スイ竜”の正体は”酔竜”で、名を「ヴォトカ」と言うそうだ 」
「酔竜?酒の霧じゃと!? じゃが、実際に畑の作物は枯れ、霧に触れた者は体調不良になったのじゃぞ?」
「そりゃあ、強い酒を作物にやったら枯れるだろうな。あと、体調不良になったのって、子供や酒に弱い者だったんじゃないか?」
「言われてみれば………? おお、そうじゃ!トムんとこの倅に、サルトの女房!皆、酒の飲めん下戸ばかりじゃ!? 」
被害にあった者、一人一人を思い起こしながら、ハッっとした顔になる重鎮一同。
「でな、もともと泉は遥か昔に、酒にして飲む為に、ヴォトカが魔法で湧き出せた物で、あの霧は邪魔をされずに飲む為に施した強力な結界だったらしい。あの赤いグレプルの実は、そんな濃密な”酒の魔力”に晒された事で、あら不思議、世にも珍しい木に成る酒の果実になったという訳さ 」
「じゃあ、先に来て逃げ帰った冒険者達の状態異常は…?」
「目眩に頭痛、吐き気に倦怠感……。アンタ達も経験した事くらいあるんじゃないのか?そう……、」
『『『『ただの二日酔いかっ!? ………なんじゃあそりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!? 』』』』
一気に脱力して、ガックリと力無くテーブルに突っ伏す村長と重鎮達。
無理もない、”竜と毒の霧”という村を襲った未曾有の脅威。明日にも村は潰滅してしまうかもしれないという恐怖の日々が、半分以上が勘違いだったのだから、脱力感たるや相当なモンだろうなぁ………。
「はっ!? そうじゃ!しかしヒロト殿、村の水源である泉の水は、その…酒になったままなのじゃろう? それを解決しない事には、結局ワシ等はやって行けんのじゃが………!」
「ああ、そこで、さっき言った”色々変わった”部分になるんだが、皆んなが笑顔になれて、この村が、今よりずっと豊かになる方法を考えた。聞きたくないか………?」
『『『『……………???? 』』』』
ーー二日後ーー
「ヒロト殿…いや、ヒロト様、本当にお世話になりました。ヨウロウ村の村民一同、皆心より感謝をしております。ありがとうございました 」
『『『『『『ありがとうございましたっ!! 』』』』』』
ベリヌ村長以下、大人も子供もヨウロウ村の村民一同が、村の出入り口に集まって、俺達を見送りに来てくれていた。
「いいよ村長。今回の事は、俺達にとっても得になる話だったんだしな。怖い思いをした分、ガッツリ稼いでくれよな?」
「ヒロト様、本当に何と御礼を言えばいいのか…、何もない村ですが、いつでもまたお越し下さい。村を挙げて歓迎致しますじゃ 」
「いいって、でもまた美味いグレプルが食いたくなったら来させてもらうよ。……じゃあ、頼んだぞヴォトカ! 」
「ま、任せておけ、我がき…ヒロトよ!お前との約束は、竜族の誇りに賭けて守ってみせよう!」
そう、村を取り囲む柵の外にはヴォトカも見送りに来ていたのだった。
大人達はまだおっかなびっくりだが、子供達は、大きく美しい竜の周りに集まって大喜びだ。
何故こんな事になったのかと言えば、俺が村長達に提案した「皆んなが笑顔になれて村がずっと豊かになる方法」が原因だ。その方法とはズバリ、
ーーヴォトカとの「共存」ーー
俺達は、ヴォトカと接触し戦闘状態に入ったが、非常に苦戦した。だが、『ゲンノの昔ばなし』にあった様に、ヴォトカは”竜族”らしく”勇敢に闘う者”を好み、それで俺達は無事和解したんだ。と村長達には報告した。
本当の事は皆さんご存知の通りだが、俺の表の立場は〈ランクB〉冒険者、間違っても言葉を話せる様な〈上位竜〉を倒せる実力では無いので、「ガッツを認めてもらってダチになった」形にしたのだ。
また、その際にヴォトカに対して今回の事情を説明し、話のついでに例の”赤いグレプル”を食わせたところ、酒好きのヴォトカはコレをいたく気に入り、「一年にどれだけかの実を捧げるならば、ヨウロウ村と『共存』しても良い」とも言われた、と。
あの赤いグレプルだが、グレープフルーツに良く似た味、という事と、”グラスの縁に塗した塩” で、ピン!と来た人も多いだろう。そう、あの果実はヴォトカの霧に包まれた事によって、驚いた事にカクテルの定番、天然の「ソルティードッグの実」へとジョブチェンジしており、しかも、柑橘系の爽やかさはそのままに、ツンとした酸味が抑えられた風味になっていた事で、普通のグレプルは苦手、と言っていたソニア達にも大好評な一品へと生まれ変わっていたのだ。
それでも村長達は、最初は渋っていたのだが、「共存」のメリットとして、村の水源となっていた泉の問題について、ヴォトカはもうひとつ、水源専用の泉を湧き出してくれた為に、既に解決済である事、”赤いグレプル”は、生産したい範囲をヴォトカが任意で覆ってくれる為、これからは安定して生産出来る事、更には年間一升瓶で百本分の【龍泉酒】を分けてくれる事を伝え、これ等をヨウロウ村の”特産品”として出荷してはどうか?と村長を始めとした村の重鎮達に提案したのだ。
何しろ”赤いグレプル”など他では絶対にマネをする事は出来ず、ましてや【龍泉酒】など普通では絶対に手に入れる事など出来ない、正に伝説の一品だ。グレプルの他にはこれと言った収入の無いヨウロウ村にとって、莫大な利益をもたらす事は間違い無い、と村長達に語り、ここで俺は自分が「キサラギ辺境伯令嬢の婚約者」である事を明かし、村人達が騙されて損をしない様に、まず辺境伯家が確実にそれ等を適正な高値で買い取る事や、王都に帰還した際には、必ず【龍泉酒】を国王に献上する事を伝えた。
村長達は俺の身分について半信半疑であったのだが、証明の為に馬車の所まで連れて行き、隠してあったキサラギ辺境伯家の家紋を見せると、今度は逆に顔を青くして急に平伏しだしたのには参ったが。
おまけに、ついでとばかりにヴォトカと面通しさせようと思い付いたのは、ハッキリ言って失敗だった。
合図の魔法を打ち上げた後に、大きな翼を広げて飛来した時には、どれほど美しかろうと竜は竜。その恐ろしげな威容に、村中がパニックになって大混乱してしまったのだ。
仕方がないので、何もしないよ~、おとなしいよ~?をアピールする為、村人達が落ち着くまで村の外で待機させておいたのだが、やはり最初に近付いて来たのは子供達だった。
「すっげ~!『ゲンノの竜』だっ!?」「キラキラしてきれい~~!」「お兄ちゃんたち、ねぇ、こわくない?こわくない!? 」「おっき~ね~~!」
「勇気ある子供達、初めまして、我はヴォトカだ。よろしくな 」
「わっ!? 喋った~!」「こんにちは~」「こ!こん…にちわ…… 」「竜さんこんにちは~~!! 」
子供達と穏やかに話すヴォトカの様子に、ちらほらと大人も集まり始め、「共存」の交渉は無事成立。ヴォトカの方から特に村を訪れる事は無いが、有事の際には村を守る”守護竜”となる事まで約束して、再びヴォトカは山へと帰って行った。
余談だが、【龍泉酒】と赤いグレプルは、見事【王家御用達】となった。しかし数年後、今度は逆に豊かになったヨウロウ村を盗賊団が襲撃に来るようになるのだが、約束通りヴォトカは眷族と共にあっさりとこれ等を撃退、こののち村を守ってくれるヴォトカは『酔神様』と呼ばれる様になり、数百年後までも慕われ、信仰までされることとなる。
また、赤いグレプルも、当初は単に『レッドグレプル』と名付けられたのだが、いつからか『ウオッカ』と呼ばれる様になり、『酔神様』と共に、末永く親しまれて行くのだった。
まあ、そんな事は随分と先のお話。見送りの村人や子供達、ヴォトカに手を振りながら、俺達はヨウロウ村を後にするのだった。
ーー『めでたし、めでたし。とっぴんぱらりのぷう!…クスクスクスッ!』ーー
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