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第12章 それぞれの結末
第80話
しおりを挟む「あっはっはっはっ!グソークのクソジジイめ、今頃歯軋りして悔しがってるよ、きっと! ザマァ~♪ 」
空けて一日、昨日は〈第一等商談会議室〉とやらから《空間転移》で馬車に戻った俺達は、直ぐ様行動に移った。
誘拐を依頼した商会と、通じている者が居るであろうロゼルダ支部の冒険者ギルドには話を通さずに、ロードベルク王国の時と同様に、グランベルクで信用のおける冒険者や【影疾】の者達で、複数箇所で一斉に潰滅作戦を実施したのだ。
もし、何も知らない冒険者が護衛任務に就いていたら?とかは……、無い無い。
事前に【影疾】などの各組織の密偵達が入念にチェックをして、無関係な者は間違っても巻き込まない様にした上での強襲作戦だ。
黒幕だった商人達は、誰一人として逃げる事は能わず全員無事捕縛。犯罪であると分かっていながら加担していた冒険者達も、一部激しく抵抗した者達を除き、ほぼ全員が捕まっている。
ちなみに、その”一部”とは、俺達が、というか、婆さんが強襲、突入した商会の時の奴等で、セイリアの事から始まり、シイラの件で更にヒートアップした婆さんの、一連の事件の為に溜まりに溜まった鬱憤を打つけられ、見るも無惨な『撲殺?死体』と変わり果てた。
もうね、擬音で表現するなら、ーー パッかぁーーーーーーーーんっ!! ーーって感じかな?
”自業自得”とはいえ、安易に犯罪などに手を染めるから、そんな死に様を晒すことになる。今度こそ真っ当な人間に生まれてこいよ、合掌。
俺とクランプの、「護衛」という名目が虚しくなるほどの婆さん無双、散々大暴れしてスッキリしたのか、すっごく”イイ笑顔”でした。
ええ、パッかぁーーん!の反動で飛んで来たお釣りに塗れてお見えでしたが。塗れてお見えでしたが!
お陰ですっかり怯えたクランプの動きの怪しいコト怪しいコト…。もう、トンデモなくカオスな状態でしたよ。
さすがにテンション上がりまくった婆さんが、重要参考人の黒幕商人まで”パッかぁーーん!”しようとしたのは慌てて止めましたけど、ハイ。
ともあれ、悪党共を一先ず一網打尽にして、その後は冒険者ギルドロゼルダ支部に直行、悪徳商人達と連んでいた副支部長及び幹部数名を瞬く間に殴り倒し(パッかぁーーん!では無い)、職務怠慢だった支部長と念入りなOHANASHIをした婆さんは、その後のテコ入れを腹心である新副支部長と打ち合わせをし、犯罪者共のロードベルク王国への移送の算段をつけて、日付の変わる前にはライナやサイノも一緒に、馬車ごと《空間転移》して、ここグランベルクへと戻って来た訳だが……、翌日ギルド本部の婆さんの部屋を訪ねると、昨日の件でよほど溜飲が下がったのか、やたらとご機嫌であった。
「くくくっ!”壁の向こう”に居た連中にも、仕込みはバッチリだったみたいだね?」
さすが婆さん、〈気配察知〉で、壁の向こう側に居た護衛達が、意識を失って倒れていくのもしっかり把握していたようだ。
「まあな、婆さんの言い付け通り、しっかり悪戯しておいたよ 」
「悪戯ねぇ……?いったい何をどうやったんだい、アタシにゃサッパリだったんだが?」
「ん?ああ、アレか。簡単だよ、隠し部屋の酸素濃度を下げて、酸欠状態にしてやっただけさ 」
そう、アレは、《土属性》の地形操作の魔法を応用した、《風属性》の”大気”操作の魔法で、隠し部屋内の酸素を徐々に抜き、強制的に酸欠状態に陥れてやっただけだが、この方法の利点は対象人物に直接魔法をかけない為、魔力波動に敏感な相手であっても、何をされているのか気付かれ難い、ということに尽きるだろう。
屋外で使うなら、相手を結界や《土属性》の魔法を使って創った密室に閉じ込めて使うといいかもな?
人間に限らず、”呼吸”を必要とする生物全般に、絶大な効果が見込めるだろう。素材の剥ぎ取りなんかでも、無傷で手に入るしな?
今度、ソニア達を訓練に連れて行く時に、色々な種類の魔獣で試してみよう。
「『サンソノウド』?『サンケツ』?何だいそりゃあ?アタシにはアンタが何を言ってるのかサッパリなんだが?」
婆さんが、しきりに首を捻って考えている。ああ!そうか、【黒殻龍蟲】の時もそうだったが、この世界では、ヘタに魔法がある弊害で、簡単な物理現象すらあまり解明されていないんだった! そりゃ”酸素”って言ったって分からんわなぁ……。
「えーとな、婆さん、春になってもなかなか雪が溶けないような、すっごく高い山とかに登った経験はあるか?」
「ん?そりゃあ何度かはあるさ。そんな事が何か関係あるのかい?」
「まあな。で、その時だが、山頂に行く程息苦しくならなかったか?」
「ああ、そういやそんな感じだったかね?スグに慣れたけど」
慣れたのかよ!? スゲーなダークエルフ!
「それはな、『山頂に行く程、”呼吸に必要な空気”が、薄くなっていった』って事なんだ。で、どんどん空気が薄くなって行くと、やがて意識を保つ事すら出来なくなって、最後には呼吸すら出来なくなって、生き物は死んでしまう訳だな 」
「なるほど読めたよ!アンタはあの隠し部屋の”空気”を、連中に気付かせないまま、どんどん抜いてやったという訳だね!? ……ってか、冷静に考えると恐っそろしい事を考えるねぇ……、その方法なら、いくら強い奴でも、確実に倒せるって事じゃないか!? 」
さっきまで頭の上に?マークを浮かべていた婆さんは、「謎は全て解けた!」と言わんばかりにまた”イイ笑顔”になったのだが、すぐに渋い表情となってしまった。
「ヒロト、今の”サンケツ”とやらの話は、絶対に他で話すんじゃないよ?今の話を聞く限り、《風属性》の適正がある奴なら別段難しい話じゃない。もしも碌でもないヤツがこの方法を知ったら、暗殺し放題になっちまうよ」
「そうだな、この話は、この先も婆さん以外には誰にも話さない事にしよう。正しく”無味無臭の毒”になりかねない方法だからな」
「ああ、そうしておくれ 」
元の世界ならば、こんな方法は完全に密閉された部屋と、巨大なエアーコンプレッサーでも無ければ成立しない、三文推理小説のネタに過ぎないが、この世界には”魔法”が存在する。ちょっと《風属性》への適正さえ有れば、誰でも実行出来てしまうからだ。
この世界では、まだまだ解明されていない物理法則を識っている事は、俺にとって大きなアドバンテージだ。しかし、今回の様な事もある。
今後は慎重に、調子に乗って、地球の知識をひけらかし過ぎない様に気を付けないとな?
ーーコンコンッーー
「失礼します。セイレン様、お茶をお持ちしました 」
なんて事を考えていると、ドアをノックする音が聞こえて、シイラが部屋へと入って来た。
「ヒロトさん、こんにちは 」
「よっ! お邪魔してるよシイラ。あれから調子はどうだい?」
「はい、ありがとうございます。お陰様で、体調はすっかり元通りに戻りました 」
応接用のソファーに座っている俺と婆さんにお茶を出しながら、シイラはニッコリと微笑む。
その笑顔の中には、先日までの悲哀や、暗い陰は見当たらない。どうやら、本当の意味で”新しい一歩”を踏み出す決意を固めた様だ。
「そりゃ良かった。しかし、婆さんが面倒を見るって事は、ギルド職員になるのか?それとも私的な秘書とか侍女っぽいもの?」
「今は席を外してるけど、秘書とか侍女はクレアがもう居るからねぇ…、でもね、さすがに最高ギルド長なんてのは色々忙しくてね? シイラにはギルド職員の他に、クレアの補佐をしてもらおうと思ってるんだよ。まあ、それだけじゃなくて…… 」
良い香りのする紅茶を口に運び、一旦区切った後で、婆さんはニヤリと口の端を吊り上げて言葉を続ける。
「シイラからの頼みもあってね、アタシが直接鍛えてやることにしたんだよ 」
「へぇ! そりゃあまた、思い切った事を!? しかし、いったいどうして…?」
驚いた。いや、婆さんが直接鍛えるってのもそうだが、”シイラの方から”という事の方にだ。
そう言いながらシイラの方を見れば、少し照れながらも、はっきりと自分の想いをシイラは口に出した。
「”強く”…強くなりたかったんです。悔しかった…、本当に辛かった…。あの時の私は、只々、死を望んでました。『早くこの耐え難い苦痛から逃れたい』って…。でも、ある人が、カーフの薫りのする人が言ってくれたんです、苦しくても『生きろ』って…… 」
……ん?んん…ん?
「それから、私の為に、真剣に怒ってくれました。その時聞いた、その人の過去の方が、私なんかよりよっぽど……。その時分かったんです。『不幸そのものよりも、その不幸に負けてしまう事こそが本当の不幸なんだ…』って。だから…、私も”強くなりたい”って、どんな時にも、どんな事でも、負けない、折れないくらい強くなりたい……って。だから、セイレン様にお願いしました 」
……あれ?これって……?
ジト目で婆さんの方を見るが、婆さんは澄ました顔で紅茶を飲むばかり。
「おい……、婆さん…?」
「何だい、その目は?言っとくけど、アタシは何にも喋ってないからね?」
シイラの方に視線を戻すと、こちらを見るシイラの目には涙が溜まっていた。
「ありがとうございます、”『零』様” ……いいえ、ヒロトさん。本当の事を言えば、まだまだ苦しいです。でも、こんな私に、セイレン様やジェイーネ様、皆さんが、本当に良くして下さいました。だから…頑張って『生きて』行きます。それが…あなたへの報酬だから… 」
そう言って、深々と頭を下げるシイラ。
ふぅ…、参った、完全にバレてるなこれは。”カーフの薫り”ねぇ…?ま、仕方ないか。
「シイラ、弱音を吐くのは悪い事じゃない。泣いたって良い。大事なのは”負けない事”だ。そこに気付けたなら、もう大丈夫だ。心配するな、君は”強い”。それに、皆んなが、婆さんだって、俺だって、いつでも君の味方だ。何かあったら、遠慮なく言ってくれよ?」
「……!? ハイ!ありがとうござい…ます!」
泣き笑いのシイラ。今はまだ苦しいだろうが、きっと乗り越えて幸せになっていけるだろう。助けた以上、俺も協力は惜しまないつもりだ。
「しかし、思い切ったなぁ……、婆さんに鍛えてもらうなんて……!? 」
「あっ!? ハイ、そこは、まあ…、セイレン様ご本人に、ってつもりでは無かったんですけど、セイレン様が直接教えて下さるって。でも、まさかセイレン様が、あの伝説の【炎禍の魔女】様だったなんて……! クレアさんからそれを聞いた時には、何て大それたお願いをしてしまったんだろう!?って思ったんですけど……!? 」
なるほど、そういやシイラは婆さんが【炎禍の魔女】ってのは知らなかったか!? そりゃ吃驚するわなぁ……。
元々シイラは冒険者だったらしいし、ソニアの話だと、〈ランクS〉まで上り詰めた様な女冒険者は数が少なくて、その中でも救国の英雄でもある【炎禍の魔女】は、女冒険者にとって憧れの存在だ、って言ってたな。
「アタシとしちゃあ、そんなに恐縮される様なモンじゃ無いと思うんだけど…ねぇ?」
「いいえっ!? セイレン様はスゴイです! 女性の冒険者で、【炎禍の魔女】に憧れていない人はいません!」
やや照れながら、自分の事をそう評する婆さんの言葉を、シイラはブンブンと首を横に振って否定してから、持っていたトレイを抱きしめて、そう断言する。
「あ…っ、ああ、そうかい?そりゃ光栄だねぇ…… 」
「ハイ!」
シイラのあまりの勢いに負けたのか、若干頬を赤らめながら、婆さんは礼を言う。だが、そんな照れ臭い思いを誤魔化すかのように、俺の方へと話の水を向けて来た。
「ああ、そうだヒロト、今のシイラの話に関係した話なんだが、アンタのパーティの蒼豹族のお嬢ちゃん、あの娘も格闘家だったね?」
「ん?ソニアの事か?……そうだな、ただ、きちんとした流派を学んだ訳じゃなくて、完全に我流らしいけどな?」
そう、ソニアだけじゃなく、【蒼い疾風】の全員が、獣人族特有の鋭い勘や高い身体能力任せという、完全に”本能任せ”の戦い方だった。
それでも基本スペックが高い故に、それなりにでも戦えて来てしまったんだろう。
だが、その辺の戦闘時の”駆け引き”や、虚実織り交ぜた戦い方を学んでこなかったせいで、結局は数が多いだけの野盗相手に全滅しかかったのだから、”この先”を考えるなら、今のままでは高レベルの相手には通用しなくなってくるだろう。
そこで、今回、連携や強制レベリングなど鍛えるのに併せて、その辺も基礎から鍛え直そうと思っているところだったのだが?
「そりゃ丁度良い、シイラと一緒にお嬢ちゃんも鍛えてやるよ。どうせ、まだ上手いこと、攻撃に魔力を乗せる事とか出来ないんだろ?」
「マジかっ!? あいつ婆さんにめちゃくちゃ憧れてるから、そりゃ喜ぶよ!……って、でもいいのか?婆さん、色々と忙しいんじゃないのか?」
「なに、シイラも手伝ってくれるし、その辺は問題無いさ。ひとりも二人も変わらない、アタシが直々に仕込んでやるよ。…ただ、アタシが心配してるのは、ヒロト、アンタも【魔闘術】とやらを教えてんだろ? そこはどうするんだい?」
婆さんの心配はもっともだ。偏に「格闘技」と言っても、構え方ひとつ、足運びひとつが流派によって微妙に違う。その為、普通は”師匠”が複数居る、なんて事は有り得ない。
「問題無いよ、俺が教えるのはとにかく基本だ。”効率良く魔素を取り込む為の呼吸法”や、”体や武器への行き渡らせ方や纏い方”、とかだな。実際の格闘技術は、婆さんが仕込んでくれていいよ 」
「そうかい、なら問題無いね。じゃあ、依頼やアンタのつける訓練の合間に来させておくれ」
「分かった……が、もう少し後でもいいか?」
婆さんに稽古をつけてもらうなら、もう少しレベルを上げておいた方がいいだろう。…ってーと、どこで鍛えるのがいいかなぁ……?
あっ!あそこでいいか!
「どうしたんだい?他に何か予定でも立ててたのかい?」
「いや、元々そのつもりはしてた事なんだが、せっかく婆さんに直接教えてもらうなら、婆さんが少々本気を出しても壊れないようにもう少しレベルを上げておいた方がいいかな?と 」
そう答えると、婆さんは軽く目を見開いて、なぜか溜息を吐いた。おまけに、今度は逆に俺の方が婆さんからジト目で見られてしまった。
「アンタ、『レベルを上げる』って簡単に言うけどねぇ、普通は地道に、何年もかかって上げるモンなんだよ?いったいどうするのさ?」
「ああ、そんな事か。簡単だよ、せっかくノアのお陰で《空間転移》が出来るようになったからな、「秀真の國」の【黒門】から出た先の森の奥にでも連れて行くよ。セイリアの時と一緒さ。…まあ、一週間もありゃLv70~80くらいには成るだろ 」
そう言いながらカップに残った紅茶を飲み干して二人の方を見ると、シイラはキョトンとして、婆さんは「信じられない!?」とでも言いたげに、目を見張っていた。
何かを言おうと口をパクパクとするが、何故か口を閉じて眉間に皺を寄せると、暫く頭痛に堪えるような表情で大きく息を吐く。
「”そんな事”って…、アンタねぇ……、”【黒門】の先の森の奥”って言ったら、最低でも〈ランクC〉上位、〈ランクA〉クラスの魔獣がウヨウヨ居る”魔境”なんだよ? それをピクニックにでも行くみたいに……!? 」
「ええっ!? そんな危険な所なんですか!」
「いや、”この間の一件”で、大分間引きされたんじゃないか? そこまで危なくはないだろ?」
行き先の”危険度”を漸く認識して、顔を青ざめるシイラと、更に”頭痛が酷くなった”ような感じの婆さん。
「はぁぁぁぁ……、そういやアンタはそこから押し寄せた魔獣共を、ほぼ単騎で一万体、その上、暴走に釣られて出て来た伝説の巨獣まで倒しちまったんだっけね……、なら問題無いか…… 」
「えっ!ええっ!? 一万体!? 伝説の…巨獣っ!? 」
疲れきった顔で、何処か遠くを見ながら何かを悟ったように呟く婆さん。しかし、ん?と急に考え込みだすと、何かを思い付いたらしく、ぽんっ!と手を叩く。
「………よし、決めたよ! ちょうど良いって言ったらちょうど良いじゃないか、渡りに船だよ! ヒロト、そん時ゃあシイラも一緒に連れて行っておくれ!」
驚きに理解が付いていかないのか、俺と婆さんの方の間を、何度も視線を往復させていたシイラの動きが、婆さんの最後に発した言葉で ピタリ と硬直する。
「…………え?…え?……えぇっ!?……ちょっ!まっ!? セイレン様っ!?…えええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!? 」
どうやら、婆さんの”鍛え”は、もう始まっていたようだ。
哀れシイラ、婆さんの”鶴の一声”で、『強制レベリングキャンプin魔の森』に突如参加決定。
ふむ?シイラも混ぜるとなると、ちょっとやり方を考え直さなきゃいけないな?
『あの~、マスター?大丈夫なんですか、シイラさん?すっごく取り乱してますけど……? 』
『ん?大丈夫だろ、たぶん。さて、シイラって、レベルいくつだっけ~ 』
『………………… 』
「ウッソぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ……っ!?」
あきらめろー、シイラ。お前が〈師匠〉に選んだのは、こういうヤツだ。
頑張れシイラ。超ガンバレ。
『強くなる』と決意したはずのシイラの悲鳴(絶叫?)が響く中、俺はアイと頭の中で、ソニア達+シイラの訓練プログラムを組み立て直すのだった。
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