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第24章 混沌の序曲
第211話 閑話 勇者パーティ結成⁉︎ 3
しおりを挟む「お、おいー、ティーリ。大丈夫なのかー?」
いつもは根拠もないのに妙に堂々としているダイが、眉尻を下げて心配そうに私を見てくる。
「大丈夫よ!問題無いわっ‼︎ 」
「でもよー、バーニャはかなり強いぜー?」
「うっさいわねっ!いいからアンタはそこで黙って見てなさいっ‼︎ 」
この二週間、ダイに挑戦し続けていたバーニャの姿を見ていたんだから、あの娘が強いのは分かってる。
その実力が私より上だ、ってことだって…。
でも、だからって私は負けない!この十六年、ダイの隣に居たのは私なの!その場所は絶対に譲るもんですか‼︎
ちょっとズルいかもしれないけど、その為の"力"を、ヒロトさんから貸して貰った。
その"力"とは ーーーー 。
あの後、私はヒロトさんがもしもの時に連絡が取れるように、と繋いでくれていた念話を使ってノア様に連絡を入れ、ヒロトさんに勝負のことを相談した。
『何だよ~!何かスッゲー面白そうなことになってるじゃん⁉︎ しまったなぁ、もう少しそっちに居れば良かったなぁ…!』
「もう!ヒロトさん、ちっとも面白くなんてありませんってば!…それで、何とかバーニャと対等に戦える方法はありませんか?」
『そうだなぁ…。魔法使いのティーリちゃんとスピード重視の戦士であるバーニャだと、前衛の居るパーティ戦ならともかく一対一の戦いだと、魔法の詠唱時間分ティーリちゃんが不利だよなぁ…。ん~~~~?あっ‼︎ そうか、アレがあったかっ!………いやいやいやアレはさすがに………!』
ヒロトさんは何かを思い付いたらしい。だが、その直ぐ後には自分でそれを否定している?
でも、何かあるのねっ?
「何かいい考えがあるんですねっ?お願いします、教えて下さい!」
『ん~~、しまった、口が滑ったよ…。分かった、一応教えるよ。あのな、【国家錬金術師】達が試作で作った新型魔道具の杖があるんだ。名付けて【魔導機杖】『バスターフルート』コレは、ダイにやった〈二輪駆動型ゴーレム〉にも使われている〈魔導ジェネレーター〉を小型化して組み込み、〈制御用魔術回路〉を刻印した魔晶石で制御する仕組みで、"魔力自動補完""詠唱短縮""詠唱破棄""魔法自動詠唱"なんかが出来る。また、五つまで《中級魔法》までの魔法を登録出来て、自動発動も可能。これだけでも充分凄いんだが、たった五分間だが〈オーバーブーストフルドライブ〉つまり〈魔導ジェネレーター〉を全開にすることで、使用者の能力、魔力だけでなく身体能力や思考速度まで爆発的に引き上げることすら出来るというものなんだ 』
「す、凄いじゃないですかっ⁉︎ 」
ヒロトさんが言う通りの性能なら、破格、なんてものじゃない。迷宮産の魔導具にすら匹敵する程の超性能だ。
『ああ。だけどな?ティーリちゃん。コレはやめた方がいいと思うんだ。何でかって言うと、あの面白さ最優先の【国家錬金術師】達が、俺が話した"異世界の創作物語"に刺激を受けて、あのノリと勢いで斜め上の情熱をかけて創り上げた曰く付きの一品なんだよ。おまけに試作品だから、どんな不備があるか分からない。こんなモノを使ったら、ティーリちゃんの精神や身体に大きなダメージが残るかもしれない 』
「【国家錬金術師】、ノリと勢い…。そ、それは怖いかも……。いえ、でも!その〈オーバーブーストフルドライブ〉さえ気を付ければいいんですよね?それは今どこに?」
『一応、俺のアイテムボックスに入ってるよ 』
「お願いします、その『バスターフルート』を貸して貰えませんかっ?このままじゃバーニャには勝てない…。どうしても負けられない戦いなんですっ‼︎ 」
そう、これは"女の戦い"だ。絶対に負ける訳にはいかないの!その為には少々のリスクなんてどうって事ない!
『………分かった。でも、くれぐれも使用には注意してくれよ?じゃあ、今からそっちに《転移》して……、あ~いや、やっぱノアに持ってかせるわ。様式美だしな 』
そう言って暫く戦法なんかのアドバイスを貰っている間に、黒猫姿のノア様が【魔導機杖】を持って来てくれて、その使い方をヒロトさんにレクチャーしてもらってから念話は終わった。
でもわざわざノア様に持って来させた理由が『こういうのはマスコットキャラクター的小動物から手渡すのが"お約束"』って、いったい何なのかしら?
「それでは、これより冒険者パーティ【閃光の一撃】所属ティーリと、獣王特別戦闘部隊【ナインゼ・ロゼイロ】所属バーニャの一戦を行う。双方共に正々堂々、互いに敬意を持って力の限りを尽くして闘うように‼︎ 」
勝負の立会い(を押し付けられた)ラジルさんが私達を呼び、ラジルさんを間に置いてバーニャと対峙する。
「この前も言ったけれど、私は本気よ。あなたには申し訳ないけど、今日は絶対に勝たせてもらうわっ‼︎ 」
バーニャが闘志を漲らせた目で、真っ直ぐに私を見詰めて宣言して来た。
でも、私だって…!
「負けないわよバーニャ!アイツの隣は渡さないんだから!」
手にした【バスターフルート】を握りしめながら、私は決意を新たにして宣言し返す。
「双方準備は整ったな?それでは………始めっ‼︎ 」
「イヤアァァァァァァァっ‼︎ 」
ラジルさんの開始の合図と共に、バーニャが間合いを詰めて蹴りを放って来た。
私に魔法の詠唱時間を与えない為に、速攻をかけてきたのだ。最初はその背の翼で頭上を取るかも?と思っていただけに、少し先手を取られてしまった!
でも、私は魔法使いとしての弱点を補う為に、「秀真の國」で体術の訓練もジェイーネ様から受けている。さすがに反撃までは出来ないけれど、避けるくらいなら出来るわ!
「くっ⁉︎ なかなかやるわね!でも、まだまだぁっ‼︎ 」
バーニャの、長い脚を鞭のようにしならせた連続蹴り。上に下にと攻撃を散らし、防御を固めさせない見事な攻撃だ。だけど、私だって伊達にこの二週間、ダイに挑戦し続けるアナタをみてきたの。その無意識のうちに組み立ててしまっている攻撃パターンは読めているわ!
「〈魔術回路〉接続。〈魔導ジェネレーター〉始動。さあ、目覚めなさい、【バスターフルート】‼︎ 」
ーーー バシャッ!バシャン! フィン、フィン、フィフィフィフィィィィィィィィィィィンッ‼︎ ーーー
「な、何っ?いったい何の音っ⁉︎ 」
バーニャの攻撃を避けながら起動準備を終え、魔力を流すと【バスターフルート】表面のスリットが開き、内側に内蔵されている〈魔導ジェネレーター〉が唸りを上げて作動し始めた。
バーニャがその音に驚き、警戒しているうちに、先ずはコレよ!
「《氷盾》X2‼︎ 」
「えっ?無詠唱⁉︎ いえ、詠唱短縮っ?しかも二連続で⁉︎ そんなバカなっ!」
現れた氷の盾が、バーニャの猛攻を塞き止める。でもコレは次の為の一手。まずはこの息つく暇もない程の連続攻撃を止めないと話にもならないから。反撃はこれからっ!
「《氷礫散弾》‼︎ 」
バーニャは素早い。狙って一発一発撃っていてもきっと当たらない。だから私が選んだ魔法はコレだ。点ではなく面での攻撃。無数の小石大の氷礫が、バーニャへと一斉に襲い掛かる。
「クッ!舐めないで!巻き起これ《ブレードゲイル》‼︎ 」
やるっ⁉︎ 旋風を発生させて、氷の礫を弾き飛ばしたっ?でも、全てを避け切るのは出来なかったはずっ!
でも、旋風が巻き上げた土埃で一瞬バーニャを見失ってしまった……、何処にっ?
「はあああああああああああああっ‼︎ 」
裂帛の気合いが聞こえ、左の斜め背後からボンッ!と土埃を突き破ってバーニャが飛び込んで来た!でも、死角を突いたつもりでしょうが、《氷盾》は【バスターフルート】の機能で自動で私を護る。動きを止めたところに反対に魔法を叩き込めばっ!
「甘いわ!《風裂爪・刃》‼︎ 」
バーニャの獣化させた腕の鉤爪が、《氷盾》ごと空気を引き裂いた⁉︎
「キャアァァァァァァァァァァッ⁉︎ 」
「悪いわねティーリっ!これで決めさせてもらうわっ!『絡め取れ風の縛鎖!囲みて封ぜよ!』《暴渦風界縛》‼︎ 」
「あ、あ、あああああああああああああああああっっ‼︎ 」
《氷盾》を砕かれ、迫る風の刃を何とか防いだものの、畳み掛けるようにバーニャが発動した竜巻が足元から巻き上がり、引き千切られるかと思うほど手足は引っ張られて自由に動かすことも出来ず、完全に動きを封じられて【バスターフルート】を手離してしまわないようにするのが精一杯…⁉︎
「トドメよ!喰らいなさい、〈飛翔、螺旋烈渦暴風角〉‼︎ 」
ツノを獣化させて伸ばしたバーニャが、一旦高く飛翔し、勢いをつけて大きく、ぐるん!と旋回したかと思えば、ギュルギュルと体を回転させながら突っ込んで来た!
いけない、いくらなんでもあんな技をマトモに喰らえば本当に終わってしまう⁉︎ こうなったら……!
「リ、〈リミットブレイク〉ッ!オ、〈オーバーブースト〉スタンバイっ‼︎ 」
ヒロトさんには止められたけど、このまま負ける訳にはいかない。だったら、一か八かの勝負よ!
『〈リミットブレイク〉スタンバイ完了。〈オーバーブースト〉発動ノ為ノ認証コードヲ音声入力シテ下サイ。認証コードハ === === === ===デス 』
【バスターフルート】から無機質な声が聞こえてくる。えっ?そ、それ本当に私が言うのっ⁉︎
『認証コードヲ入力シテ下サイ…』
「わ、分かったわよ!『トゥインクル、マジカル、スイートチェェェンジッ‼︎ 』」
『認証コードヲ確認。〈リミットブレイク〉〈オーバーブーストフルドライブ〉』
ーーー ガシュッ!ガシャガシュン‼︎ ギュオォォォォォォォォォォオンッ‼︎ ーーー
直後、あちこちが変形した【バスターフルート】から膨大な魔力が光の柱となって巻き上がり、バーニャの風の檻を吹き飛ばした。その勢いは凄まじく、私目掛けて突っ込んで来ていたバーニャまでも弾き飛ばす!
「な、何っ⁉︎何が起こってるのっ⁉︎ 」
「キュルン!」「キャランッ!」と、光に包まれた私の体の周りで名状し難い音が鳴り響く。その度に舞う花びらや星の形をした光は何なんだろう?
光の柱が消え、濃密な魔力を纏った私は地に降り立ち ーーーー。
「『素敵に無敵!魔法少女【トゥインクル・ティーリ】!』…って、何なのよコレぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉︎ 」
淡いパステルブルーでフリルとレースでフリッフリでキラッキラの格好へと変身してしまった私は、変わり果てた自分の姿に驚愕の絶叫を上げてしまったのだった ーーーー 。
「あちゃ~~、やっぱり使っちまったかぁ~~ 」
「うおっ⁉︎ヒロト、お前いつの間にーーって、そうか《空間転移》かー。いいよなぁ~~。じゃねぇ!何なんだよアレはー、お前の仕業かぁーーっ?」
突然自分の隣に現れたヒロトに、ダイはついうっかり普通に話しかけそうになったが、ティーリの惨状を思い出してヒロトに抗議する。
「お前ー…、アレはやり過ぎだろうよー?」
「俺が作ったんじゃねーよ!【国家錬金術師】共が、『魔法少女』の話に異様に食いついて、いつの間にか作ってたんだよ!まあ、魔法発動体の杖に〈魔導ジェネレーター〉を仕込むアイデアは良いと思うんだけどな?アイツ等の悪ノリがな~~。実物を見たことも無いクセに、ニュアンスだけでそれらしくツボを押さえた物を作っちまったよ 」
ヒロトには珍しくややゲンナリとした表情に、何かあったと察するダイ。
「何かあったのかー?」
「いや、初めて見せられた時な?アレを使って変身したのがむさい男だったんだ……… 」
ティーリが着ているからこそ成立した『魔法少女』。あの格好をむさい男がやったとしたら………、もはや犯罪、ただの変態である。
「うわぁ………!」
「もう得意満面でな?フリフリ着た男がポーズとか取ってやがんだよ。オマケにあれまだ試作品でな~、五分過ぎると〈魔導ジェネレーター〉がオーバーヒートで停止して、***になっちまうんだよ」
「はぁっ⁉︎***だとーっ‼︎」
「だからティーリちゃんには、やめとけって言ったんだけどな、どうしても、って聞かないから仕方なく貸したんだが…。使っちゃったなぁ、はっはっはーーっ!」
「はっはっはっじゃねーよ!どーすんだよっ⁉︎ 」
「う~~ん?五分以内に戦いを終えるか、切れた瞬間、お前が助けてやるしかないんじゃね?」
「こ、こ、このサル頭ーーーーっ!」
「ま、怒られないうちに俺は帰るわ。後はよろしくなーーっ!」
「丸投げかよ⁉︎ あっ?逃げやがった⁉︎こぉのバカヤロォォォォォっ‼︎ 」
伝える事だけ伝えて、さっさと逃げてしまったヒロト。どれだけ罵倒しよと、もうヒロトには届かない。
「クッソォー!覚えてろよぉっ!」
悪態をつきながらも、ヒロトから教えられたティーリの危機に備えて、準備を始めるダイであった。
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