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第23章 クレイジージャーニー in 【獣王闘国】
第191話
しおりを挟む「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!お母さん!お母さーーーーんっ!」
「何…じゃお前た…ちはっ!ぐわぁぁぁぁぁぁっ⁉︎ 」
「年寄りなど役には立たん、邪魔だ、殺せ!女は犯してもいいが、ヤルなら子持ちにしておけ!だがまずは捕獲だ、傷物は値が落ちる!急げよっ‼︎ 」
燃え盛る炎に包まれて崩れ落ちる家屋。
響き渡る怒号と悲鳴に時折混じる、金属を打ち合わせる甲高い剣戟の音。
森の中にある獣人族の小さな集落を襲った悪夢。始まりは、ほんの僅かな違和感だった。
「おとーさん、おかえりなさーーい!うわぁ!おっきなイノシシーー⁉︎ 」
「はははっ!ただいまコロ。お母さんに美味しいご飯にしてもらおうな 」
「はーい!おかーさーん、みてみて!おとーさんがねー! 」
日は傾いて夕暮れ時。男達が狩りから戻り、夕餉の支度が始まる。
竃から立ち昇る煙りに、パチパチと炭火の爆ぜる音に、肉から落ちる脂が時折ジュウッと大きな音を立てる。
子供達はそんな美味しそうな匂いにはしゃぎ周り、そんな子供達を危ないと叱る母親達の声が混じる。そんな、いつもと変わらぬ平穏な、穏やかな時間。
だが、そんな穏やかな時は、はしゃいでいた子供達のひとりが、突然よろけたように倒れた時から崩れ始めていく。
子供など、遊んでいればよく転ぶもの、大人達も初めはそう思って大して気にしていなかったのだが、次々と倒れ始める子供達の姿に異変を感じ、慌てて父親が駆け寄り抱き上げる。
「どうしたコロ…っ⁉︎ 」
「お…、おろーはぁん……… 」
「何だこれは…⁉︎ この症状は…麻痺毒か?………まさかっ⁉︎ 」
立ち昇る煙りの中に僅かに混じる仄かな甘い香り…。夕餉の支度の為に焚かれていた煙りや肉の焼ける匂いに紛れて漂うその香りに、大人達が漸く気が付いた時には既に遅きに失していた。
獣人族はヒト族のおよそ数十倍の嗅覚を誇るが、今回はその鋭敏さが仇となった。彼らの鼻を誤魔化す為に、わざわざ煙りや食材の調理される時間帯、しかももっとも気持ちの緩む家族との団欒時を狙って仕掛けられた厭らしい罠。普段から本能レベルで匂いを嗅ぎ分けている筈の彼等の、完全に虚を突かれた形だ。
事態は更に悪化を辿り、子供達に次いで年寄り達が、次に女達が倒れ、屈強な筈の男達ですら、身体に走る痺れの為に自由な身動きが取れなくなっていった。
「クソっ!身体が……!」
身体能力に優れた獣人族だけに、完全に動けなくなるようなことは無い。
しかし、段々と自由が効かなくなっていく身体を必死で支えながら、悔しさに歯噛みをするコロの父親。
そんな男達の視界に、ジャリジャリと地面を踏み付ける足音と共に、村に侵入してくる大勢の見知らぬ男達の姿が映る。
無遠慮に近付いてきた男達のその目に浮かぶ色は"侮蔑"。少なくとも、人間が人間を見る目付きでは決してない。
「ふふふ、やはりケダモノはケダモノ。野の獣はこうして罠に掛けるのが一番手っ取り早い。よし、薬の効果はあと十分程、急いでかかりなさい!」
間違いない、コイツらは場当たり的な盗賊の類いなんかじゃ無い。それ専門の"獣人(奴隷)狩り"だ!
麻痺毒で力の入らぬ身体に鞭打ち、ふらつきながらも武器を構えて侵入者を威嚇するコロの父親達。
「き…貴様…等ぁ!出て…行け!む、村から…、出て行けっ‼︎ 」
だが、そんな必死の抵抗は、侵入者達の嘲笑によって掻き消されてしまう。
「おやおや、所詮はケダモノ。まだ自分達の置かれた立場が分からないとは。そんな頭の悪い犬ッコロには躾けが必要ですねェ 」
ニタァリ、と嗜虐的な笑みを浮かべて、メイスを振り上げるリーダーらしき男。
普段ならば鼻で笑って避けられる程度でしかないそれも、麻痺毒に侵された身体では叶わない。ゆっくりと自分の頭部に振り落とされるメイスを、コロの父親はただ睨みつけるしか出来なかった ーーーー 。
『マスター!目標地点まで、あと距離一五〇〇です!』
『敵の規模は分かるか?』
『集落を襲撃していると思われる敵性反応は四十二です。生体反応の推移にそれ程変化が見られない事から、盗賊などによる襲撃では無いと思われます。動きのパターンなどから推測して、おそらく"奴隷狩り"の可能性大です!』
『またか…!胸糞の悪い話しだな。皆んな聞いたな?敵は"奴隷狩り"の可能性が高い。マーニャ、ダイ、足の速いお前達が先行しろ。アーニャはポイントを見付けて援護と狙撃、ソニア、ゴウナムは左右に別れて村の側面から突入しろ。ティーリは後衛からの援護と負傷者の手当てだ。既に村人に被害が出ている。指揮官や隊長クラス以外は始末しても構わん。一気に殲滅、制圧するぞ!」
『『『『『 了解っ‼︎ 』』』』』
アイから"すぐ近くの集落が何者かに襲われている"という報告を聞いた俺達は、一旦バイクや高機動車をアイテムボックスにしまい、森の中を駆けていた。
目標となる村が街道から外れた森の中にあること、マップで確認したところ、道が通じていることは通じているが、かなり遠回りな迂回をしなければならなかったからだ。
そんな悠長な真似をしていたら、とてもではないが間に合わないと判断した俺達は、迷わず一直線に森の中を突っ切っていくルートを選択した。
人の手が入っていない原生林を踏破することは、本当ならば非常に困難を伴うのだが、俺達はメンバー全員が〈ランクC〉以上。おまけにソニア達【蒼豹族】は森こそがホームグランドだ。ダイとティーリも爺さんに相当鍛えられていた為、殆んど障害にもならず森の中を進んでいた。
目標地点までの距離まであと僅か、各自に指示を出すと、それぞれが弾かれた矢のように、一気に散開する。
さて、どんな連中だか知らないが、俺達がすぐ側にいたのが運の尽きだ。狩られるのは獣人族じゃなくお前達の方だ、ってことを思い知らせてやる ーーーー 。
「あぁっ!悪い奴等がお爺ちゃん達を刺してる⁉︎ ダイ、アイツ等からブッ飛ばすよ‼︎ 」
「了解だー!アイツ等絶対に許さねーーーっ‼︎ 」
ヒロトからの指示によって、先行したアーニャ、ダイがまずその目にしたものは、"商品にならない"というたったそれだけの理由で、麻痺毒によって身動きの取れない老人達を殺して回る襲撃者達の姿だった。
だが、マーニャとダイが最も激怒したこと。それは、無抵抗な者に危害を加えるということですら許されざる行為であるのに、そいつ等は遊んでいたのだ。一撃で命を奪うのではなく、まず腕や足を突き刺し、老人達が悲鳴を上げ、苦痛に悶える様を嗤いながら楽しんでいたのだ。
「お前等なんて!こうだっ‼︎ 」
「年寄りは労らねぇかー!このアホー‼︎ 」
ーーー スパッ!スパンッ‼︎ メギャッ!バキッゴキゴキゴキッンッ‼︎ ーーー
マーニャの黒い刃の一閃、ダイの棍の一撃によって、一瞬の内に老人達をいたぶっていた襲撃者達の頸椎は切断され、首の骨が粉砕され絶命する。
「あ、あんた等は……⁉︎ 」
「味方だよー。取り敢えずこの回復薬を飲んでてくれー 」
「もうちょっとだけ待っててねお爺ちゃん達、絶対に助けるからーー!」
助かったと老人達が思ったのも束の間、応急処置だけを済ませた二人は、次の凶行を止めるべく、すぐ様走り去ったのだった。
「なあ、そろそろいいだろうよ?俺ァもうナニが張ち切れそうなんだよ、もう犯しても構わねェんだろう?」
「仕方がない奴だな…。わーかったよ!黙っててやるからサッサと済ませろよ!
「へへっ、話が分かるじゃねーか!待ってろ、すぐに終わらせるからよ!」
次々と倒れている女や子供達を縛り上げ、〈隷属の首輪〉までも手際良く取り付けていた男達のひとりが、女達を下卑た欲望にギラついた目で舐め回すように見ながら、仲間のひとりへと訴える。
他の仲間達とは距離があり、この場には自分達しかいない。この場に転がる獣人達はまだ痺れて碌に動けない。
この後には自分も愉しむつもりだった為、女達に手を出す口実作りに仕方なくと言った表情を作りながら、許可を出す男に、もうひとりの男は嬉々とした表情で応え、ひとりの獣人女性の衣服の胸元を引き裂いた。
「いやあああああああああああああああっ‼︎ 」
女の悲鳴を背後に聞きながら、残りの獣人女性達を拘束していくが、突如として聞こえた一際大きな悲鳴に、ビクッと首を竦ませる。
(「碌に濡らさねぇまま突っ込みやがたのか?やれやれ…、壊したら俺まで怒られちまうじゃねーか…… 」)
「おい、あんまり乱暴に扱うなよ?第一ちゃんと子持ちのメスを選んだんだろぅ……ヒィ…っ⁉︎ 」
一言注意しようと振り返ったその先に見たものは、女に覆い被さったまま頭の半分を失って絶命する仲間の姿だった。
「な、何が…!いったい何が… ーー バチュンッ!ーー ぁ……っ?」
次の瞬間、何が起きたのか訳が分からず、悲鳴を上げようとした男の頭も同じように弾け、自身が零した血と脳症の中へドサリと倒れ込む。
その後も、同じように頭を弾けさせた襲撃者の男達が、続け様に己が撒き散らした血肉の中へと崩折れていく。
「下衆どもが。あの世で後悔なさい 」
遠く離れた林の中で、身の丈程もある長大な「魔導ライフル」を構えたままアーニャは吐き捨てる。
男達は知らなかった。暫く前からずっと自分達が捕捉されていたなど。ここが既に彼女の"キリングフィールド"と化していた事を。
ヒロトより貰い受けた彼女の新しい相棒。今やアーニャは《身体強化》での〈視力強化〉まで体得し、二百メートル先に置いたゴルフボール大の標的すら難無く撃ち抜く事が出来るようになっていた。
以前にヒロトが賞賛したように、アーニャは優秀だ。だが、そんな彼女の唯一の弱点が"火力不足"だった。だが、「魔導ライフル」はその威力、その射程に於いて弓などとは比べ物にならない。新しい相棒を得て【魔導スナイパー】へと昇華したアーニャに、もはや死角は無い。
呼吸を止めて狙いを付け、トリガーを、絞る。それだけ。吐き出された氷の弾丸は、照準の遥か先でまたひとつ真っ赤な血の華を咲かせるのだった。
「おぉぉう…らああああああああああっ‼︎ 」
「ぃいいいぃやああああああああああああああああっ‼︎ 」
黒く艶光る独特な形状の"大剣"と"拳"が閃き、唸る。
「な…っ!何だテメェはっ⁉︎ ぐはぁぁぁぁぁっ!」
「んだぁ?まだ別のメスが居やがったのか?おら!おとなしく…ごハァッ⁉︎ 」
二手に別れたソニアとゴウナムが、側面から村を取り囲む柵を飛び越えて躍り込む。
その目に映った襲撃者達の蛮行、凶行は一気に二人の心に怒りの炎を燃え上がらせた。
「クズ共が…!覚悟しやがれっ!」
「…っざっけんじゃないよ!テメェ等全員、ブッ飛ばスっ‼︎ 」
襲撃者達は、当初こそ突如現れたソニアとゴウナムに驚いていたが、飛び込んだ場所は共に集落の端と端、それぞれの場所では一人ずつである。いくら身体能力に優れた獣人族といえども多勢に無勢、この人数には敵うまい。よく見れば希少種である【蒼豹族】である上に黒く艶光る武具まで装備していて、捕まえれば大儲け間違い無しと、すぐに動揺は治り傲慢さまで取り戻し、舌舐めずりまでする男達。
男達の目的は殲滅ではなく「捕獲」。故に腰に剣こそ挿していたが、その手に構えていたのは痛め付け、殴打し痛ぶる為のメイスである。
ニヤニヤとバカにした笑いを浮かべながら無造作に近付いた男達は、直ぐにそれが間違いであったとその身を以て思い知ることになった。
ソニアの拳打、ゴウナムの大剣が暴風となって荒れ狂う。そこに技は無く、ただ振るわれたのは圧倒的な暴力でしかなかったが、それだけで充分であった。それ等が一振りされる度、メイスごと、鎧ごと骨はヘシ折れ体は両断される。
元々、弱者を痛ぶることしか出来ない連中である。大した抵抗すら出来ず、醜い骸と成り果てるのに時間はかからなかった。
「頭、何だか騒がしくないですかい?」
一番最初の場所で獣人族達を拘束していた男がリーダーの男に話しかける。
「ハァ…ふぅ…… 、遊んでいるのでしょう。まったく一応大事な商品です、壊し過ぎてなければいいんですがねェ?」
荒い息を整えながら、リーダーの男が問いに答える。その手に握るメイスからはポタリ、ポタリと赤い雫が滴っていた。
「ぐぅ……カハァッ…!貴様…ら…の、ゴホッ…、匂いは覚え…たぞ…。必…ず、殺し…てやる…っ!」
リーダーの男の足下に血塗れで転がるのはコロの父親であった。相当に酷い暴行を受けたらしく、既に身を起こす力すら無いようだ。だが、その瞳に宿る光に屈服した色は無い。それは大切な家族を守る為ならば、例え首だけになろうとも喉笛を噛み砕いてやるとの決意に満ち溢れていた。
「チッ!これだけされてもその反抗的な目をやめないとは…、クソ生意気な犬ッコロですね…!」
ガスッ!と苛立たしげにその頭を踏み付けるリーダーの男。
「ああぁ…っ!アナタ!アナタぁぁぁっ!」
「ん?そのメスはこの犬ッコロの番いですか? ………なるほど、いい事を思い付きましたよ 」
二チャリ、と悪辣な笑みを浮かべたリーダーの男は、拘束していた部下達から二人を選んで呼び寄せた。
「何ですか頭?」
「ああ、アナタ達二人にご褒美をあげましょう。そこのメス、そのメスはこの生意気な犬ッコロの番いのようでしてねぇ?身の程を分からせる為に、この犬ッコロの目の前でそのメスを犯してあげて下さい 」
「なぁるほど、へへっ、そういう事なら遠慮なく…!」
「な…っ⁉︎ や、やめろっ!妻を、チコを放せぇ…っ‼︎ 」
「いやっ⁉︎いやぁっ!アナタ!アナタぁぁぁぁぁっ‼︎ 」
二人の男に引き倒され、力任せに引き裂かれた衣服の胸元から、豊かな乳房がまろび出る。その光景を見て、更に嗜虐心と劣情を刺激された男達は、一層厭らしい笑みを深くする。
このままでは、何よりも大切な妻が穢されてしまう。コロの父親は必死になってもがくが、折り砕かれた手足には力が入らず、芋虫のように無様に這いずることしか出来ない。
己れの無力を呪いながら、ギリ、と噛み締めた奥歯が砕けて唇の端から新たな血が滴り落ちる。
せめて、せめて最愛の妻が嬲り物にされ、恥辱に塗れる姿を見てはならない。いや…見たくない、と固く目を閉じて地面に顔を押し付けるが、リーダーの男が待っていたのは、コロの父親のまさにその姿だった。
「おやおや、さっきまでの威勢はどうしたんです?クヒっ!ほらほら、愛しい妻とやらの"艶姿"ですよ?どうせ二度と会えなくなるのですから、しっかり目に焼き付けておきなさい。お前以外の男のナニでよがり狂う姿をなぁぁぁぁっ!ヒィははははははははははははははっ‼︎ さあっ!『目を開けてよく見ろ』ぉっ!」
髪を掴まれて無理矢理顔を上げさせられ、【隷属の首輪】によって抵抗も虚しく抗えぬ命令を下される。
だが、"生意気な犬ッコロ"の絶望に歪む顔をよく見ようと、顔を近付けていたリーダーの男の表情が怪訝なものへと変わる。何故なら、無理矢理命令して目を開けさせたその顔は、期待した絶望の表情ではなく、ポカンとしたものであったからだ。
いったい何が?と振り向いたリーダーの男の目の方が驚愕に見開かれる。
「な………っ⁉︎ 何者ですかアナタはっ‼︎」
予想していたのは部下の二人に無残にも陵辱される哀れで下等なメスの姿。だが、そうではなかった。
「よう、随分と楽しそうにはしゃいでるじゃねぇか?俺も混ぜてくれよ……… !」
そこに見たのは、左右の手で一人ずつ、部下の二人の首を宙吊りにして締め上げながらニヤリと嗤う、見知らぬ黒髪の冒険者らしき男の姿だった ーーーー 。
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