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第一章
第14話 初日
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永遠に通学路が伸びているはずもなく、学校についてしまった。
ここで絵里香ともしばしのお別れだ。
校門で分かれ、俺は自分のクラスを確認しに行く。
多分どこかに張り出されてるはずだからな。
歩きながら思ったんだが、そういえば帰りはどうするんだろ。
勿論、絵里香のことだ。
もしかして一緒に帰れたりするんじゃないか?
朝も一緒に登校したんだ、大いにありうる。くそ、しっかりと確認しておけばよかったぜ。
それとも、やはり友達になった人と帰ったりするのだろうか。お兄ちゃんは心配だ。絵里香は可愛いからな、同じクラスになった男どもに声を掛けられまくってるはずだ。あれだけ可愛いのに俺と違って顔を隠したりしていない。
まあ、隠さないのが普通なんだけども。
絵里香ほど可愛い子が顔を隠さないといけないなんて人類の損失だ。
だからと言って、どこの馬の骨ともわからない男と下校なんてお兄ちゃん許しませんからね!
やっぱり帰りも俺と一緒に帰った方が……。
「あ」
思い出した。
思い出してしまった。
というよりも忘れてた。
放課後にやる事があるんだったわ。
女神からもらった能力の真骨頂。
【強欲】によって敵の力を奪うことができるという俺のメインウェポン。
今まで発動しなかったこの能力が、ようやく力を発揮したのだ。
つまり、青クマから奪った能力の検証である。
なるべく人のいない所でやりたいから家では出来ないし、一緒には帰れない。今後のために早いところ能力を試したいからな。
放課後までに人の居なそうな所を考えておかないと。
そ、それなら!
せめて絵里香が女の子友達と帰るところ見届けてからにしよう。もしも絵里香が一人で帰ろうとしていようもんなら俺も一緒に帰る。絵里香を一人で家に帰らせるなんてありえない。
一人で帰らせるなんて危ない。何が起こるかわからないからな。
ただ恐らく、絵里香が一人で帰ることはないはずだ。
絵里香が一緒に下校する相手は決まっている。
俺と絵里香の幼馴染。
あの子もこの学校に進学しているらしい。
今日もあの娘と一緒に登校するんだと思っていたぐらいだ。
まあ、どっちにしろ一緒には帰れなさそうである。
俺に友達ができるという可能性については、殆ど期待していない。年がら年中、顔を隠してるようなやつと友達になりたいと思うやつのほうが稀有だ。
「はぁ」
この学校は1年ごとにクラス替えがある。
個人的には毎年する必要はないと思うんだけどな。折角、去年は特に問題もないクラスで平穏なぼっち生活出来てたっていうのに。
頼むから絡んでくるようなガラの悪いやつとか、ウェーイ系の少ないクラスであってくれ。
奴らの中には偶に距離感のバグった存在がいるからな。絡まれて顔を見られようものなら、面倒くさいことになるのは必至だろう。
そういうのがいなければ、どこのクラスでも構わない。
ついでに龍宮寺さんのクラスも確認しておくか。1年生の間に唯一偶に話す人だったからな。
同じクラスだった場合は遊びに誘うというミッションが発生してしまうんだが。
校舎玄関に学年毎に自分のクラスが貼りだされていてそれを見て各々自分の教室まで行くのだ。
自分の目元を覆う前髪の隙間から自分のクラスが何組か確認する。
えーっと、俺のクラスは…………2組か。
「お?」
龍宮寺さんと同じクラス、か。
……ってことはお誘いミッション受注か。
アラサー引きこもりニートだった俺に?
同じクラスの美少女を遊びに誘う?
で、でき、できるかなぁ?
俺ってば今世でもぼっちだよ?
それよりも何よりも、遊びに誘ったとしてオーケーしてもらえるんだろうか……。
まあ、別にすぐ誘わないといけないってわけでもないし、うん。まだ2年生初日だしな。また今度誘おう。急に誘ったりしたら龍宮寺さんもびっくりするだろう。
俺も今日はやらないといけないことがあるから。うん。
それにずっとここで立ってたら、他にもクラス表を見たい人の邪魔になってしまう。何時誘うかはまた今度決めよう。
別に前世も含めて女子を遊びに誘ったことがないから日和ってるわけじゃない。本当に違う。日和ってる奴なんていない。
うんうん頷きながら一人で新しい教室まで向かう。
あ、もしかしたらクラス表を見間違えたかもしれないしな。龍宮寺さんに名前似てる人がたまたま俺と同じクラスの可能性だってあるんだ。そう考えるとまだ誘うのは確定じゃないよな。
☆
新しい教室に入る時ってなんでこんなに緊張するんだろうな。自分の足がとてつもなく重く感じるよ。
教室の前でずっと突っ立ってたら邪魔になるから足は普通に動くけどね。
教室に入ると龍宮寺さんはもう席について、友人らしき女子の方々と談笑していた。うん、見間違いじゃなかったわ。
後日遊びに誘うことが確定してしまったじゃないか。
龍宮寺さん以外の人も、各々知り合い同士で固まっている。初日の朝なのに既にグループができ始めてるって感じだな。
とりあえず自分の席を探すか。黒板に席順表があるはずだし、最短で見るために前側の入り口から教室に入ったのだ。
黒板に貼りだされている席順表を見て、自分の席に真っ直ぐ向かった。
さて、無事に席には着いたんだが、誰にも話しかけられないな。
教室に入ってから何人かチラチラ見てくるがそれだけだ。
多分すぐ視線を逸らして興味を失くした人たちは去年同じクラスだった人だろう。去年一年間、俺がどれだけつまらないやつだったのかを表してる。
恐らく何人かが珍しそうに見てくる原因は、俺の髪型と身長だろう。
目元をすっぽり覆う長い前髪に、それだけでも目立つのに、ダメ押しの180センチを超える長身だ。
まあ目立ちはするが誰にも話しかけられないから問題はないんだが。
さて、このまま先生が来るまで本でも読んで時間潰すか。視線が集まろうが話しかけられなければ実害はない。
みんなの視線も、変な奴が入ってきたな、ぐらいなもので本を読んで静かにしていればすぐに興味も薄れるだろう。
新学期っていうのは皆、クラス内での自分の居場所を作るのに必死だからな。俺みたいな身長高いだけの陰キャに構っている暇なんてないのだ。
俺としてはここで「あいつ、教室でいつも静かに本読んでるよな」っていうポジションを確保したい。
このポジションが確保できれば平穏な一年間は約束されたようなものだろう。
面倒なことは避けたいのもあるが、今年からはやらないといけないことがある。学校も大事だが、それよりも世界を滅ぼそうとしているような奴らの存在だ。
「ねえ、何読んでるの?」
絵里香には夢だと思ってもらったが、昨日のことは決して夢じゃない。あのぬいぐるみみたいな奴は本当にいたのだ。
「というかそれ見えてるの?」
嘘であってほしいが、多分あいつが言っていたことも本当だろう。世界を滅ぼそうとしてるとかギャグみたいな存在だが、本当なら対策しないなんてことはできない。
「え、無視されてる?」
幸いにも、俺には戦う力があるんだ。まあ、悲しいことに昨日【確殺】を使ってしまったことで戦力は大幅にダウンしただろう。
これから戦わなければいけない相手がどんな奴らなのか知らないが、俺の唯一の心の拠り所だった【確殺】はもうない。
あれなしで世界を滅ぼそうとしているような頭のおかしい奴らと戦っていけるのだろうか。
昨日新たに能力を手に入れることはできたが、正直不安しかない。
「あ、あれ、気付いてない?」
というかこれは、ひょっとしてあれか。
「……もしかして、俺に話しかけてます?」
「あ、やっと気付いた」
ここで絵里香ともしばしのお別れだ。
校門で分かれ、俺は自分のクラスを確認しに行く。
多分どこかに張り出されてるはずだからな。
歩きながら思ったんだが、そういえば帰りはどうするんだろ。
勿論、絵里香のことだ。
もしかして一緒に帰れたりするんじゃないか?
朝も一緒に登校したんだ、大いにありうる。くそ、しっかりと確認しておけばよかったぜ。
それとも、やはり友達になった人と帰ったりするのだろうか。お兄ちゃんは心配だ。絵里香は可愛いからな、同じクラスになった男どもに声を掛けられまくってるはずだ。あれだけ可愛いのに俺と違って顔を隠したりしていない。
まあ、隠さないのが普通なんだけども。
絵里香ほど可愛い子が顔を隠さないといけないなんて人類の損失だ。
だからと言って、どこの馬の骨ともわからない男と下校なんてお兄ちゃん許しませんからね!
やっぱり帰りも俺と一緒に帰った方が……。
「あ」
思い出した。
思い出してしまった。
というよりも忘れてた。
放課後にやる事があるんだったわ。
女神からもらった能力の真骨頂。
【強欲】によって敵の力を奪うことができるという俺のメインウェポン。
今まで発動しなかったこの能力が、ようやく力を発揮したのだ。
つまり、青クマから奪った能力の検証である。
なるべく人のいない所でやりたいから家では出来ないし、一緒には帰れない。今後のために早いところ能力を試したいからな。
放課後までに人の居なそうな所を考えておかないと。
そ、それなら!
せめて絵里香が女の子友達と帰るところ見届けてからにしよう。もしも絵里香が一人で帰ろうとしていようもんなら俺も一緒に帰る。絵里香を一人で家に帰らせるなんてありえない。
一人で帰らせるなんて危ない。何が起こるかわからないからな。
ただ恐らく、絵里香が一人で帰ることはないはずだ。
絵里香が一緒に下校する相手は決まっている。
俺と絵里香の幼馴染。
あの子もこの学校に進学しているらしい。
今日もあの娘と一緒に登校するんだと思っていたぐらいだ。
まあ、どっちにしろ一緒には帰れなさそうである。
俺に友達ができるという可能性については、殆ど期待していない。年がら年中、顔を隠してるようなやつと友達になりたいと思うやつのほうが稀有だ。
「はぁ」
この学校は1年ごとにクラス替えがある。
個人的には毎年する必要はないと思うんだけどな。折角、去年は特に問題もないクラスで平穏なぼっち生活出来てたっていうのに。
頼むから絡んでくるようなガラの悪いやつとか、ウェーイ系の少ないクラスであってくれ。
奴らの中には偶に距離感のバグった存在がいるからな。絡まれて顔を見られようものなら、面倒くさいことになるのは必至だろう。
そういうのがいなければ、どこのクラスでも構わない。
ついでに龍宮寺さんのクラスも確認しておくか。1年生の間に唯一偶に話す人だったからな。
同じクラスだった場合は遊びに誘うというミッションが発生してしまうんだが。
校舎玄関に学年毎に自分のクラスが貼りだされていてそれを見て各々自分の教室まで行くのだ。
自分の目元を覆う前髪の隙間から自分のクラスが何組か確認する。
えーっと、俺のクラスは…………2組か。
「お?」
龍宮寺さんと同じクラス、か。
……ってことはお誘いミッション受注か。
アラサー引きこもりニートだった俺に?
同じクラスの美少女を遊びに誘う?
で、でき、できるかなぁ?
俺ってば今世でもぼっちだよ?
それよりも何よりも、遊びに誘ったとしてオーケーしてもらえるんだろうか……。
まあ、別にすぐ誘わないといけないってわけでもないし、うん。まだ2年生初日だしな。また今度誘おう。急に誘ったりしたら龍宮寺さんもびっくりするだろう。
俺も今日はやらないといけないことがあるから。うん。
それにずっとここで立ってたら、他にもクラス表を見たい人の邪魔になってしまう。何時誘うかはまた今度決めよう。
別に前世も含めて女子を遊びに誘ったことがないから日和ってるわけじゃない。本当に違う。日和ってる奴なんていない。
うんうん頷きながら一人で新しい教室まで向かう。
あ、もしかしたらクラス表を見間違えたかもしれないしな。龍宮寺さんに名前似てる人がたまたま俺と同じクラスの可能性だってあるんだ。そう考えるとまだ誘うのは確定じゃないよな。
☆
新しい教室に入る時ってなんでこんなに緊張するんだろうな。自分の足がとてつもなく重く感じるよ。
教室の前でずっと突っ立ってたら邪魔になるから足は普通に動くけどね。
教室に入ると龍宮寺さんはもう席について、友人らしき女子の方々と談笑していた。うん、見間違いじゃなかったわ。
後日遊びに誘うことが確定してしまったじゃないか。
龍宮寺さん以外の人も、各々知り合い同士で固まっている。初日の朝なのに既にグループができ始めてるって感じだな。
とりあえず自分の席を探すか。黒板に席順表があるはずだし、最短で見るために前側の入り口から教室に入ったのだ。
黒板に貼りだされている席順表を見て、自分の席に真っ直ぐ向かった。
さて、無事に席には着いたんだが、誰にも話しかけられないな。
教室に入ってから何人かチラチラ見てくるがそれだけだ。
多分すぐ視線を逸らして興味を失くした人たちは去年同じクラスだった人だろう。去年一年間、俺がどれだけつまらないやつだったのかを表してる。
恐らく何人かが珍しそうに見てくる原因は、俺の髪型と身長だろう。
目元をすっぽり覆う長い前髪に、それだけでも目立つのに、ダメ押しの180センチを超える長身だ。
まあ目立ちはするが誰にも話しかけられないから問題はないんだが。
さて、このまま先生が来るまで本でも読んで時間潰すか。視線が集まろうが話しかけられなければ実害はない。
みんなの視線も、変な奴が入ってきたな、ぐらいなもので本を読んで静かにしていればすぐに興味も薄れるだろう。
新学期っていうのは皆、クラス内での自分の居場所を作るのに必死だからな。俺みたいな身長高いだけの陰キャに構っている暇なんてないのだ。
俺としてはここで「あいつ、教室でいつも静かに本読んでるよな」っていうポジションを確保したい。
このポジションが確保できれば平穏な一年間は約束されたようなものだろう。
面倒なことは避けたいのもあるが、今年からはやらないといけないことがある。学校も大事だが、それよりも世界を滅ぼそうとしているような奴らの存在だ。
「ねえ、何読んでるの?」
絵里香には夢だと思ってもらったが、昨日のことは決して夢じゃない。あのぬいぐるみみたいな奴は本当にいたのだ。
「というかそれ見えてるの?」
嘘であってほしいが、多分あいつが言っていたことも本当だろう。世界を滅ぼそうとしてるとかギャグみたいな存在だが、本当なら対策しないなんてことはできない。
「え、無視されてる?」
幸いにも、俺には戦う力があるんだ。まあ、悲しいことに昨日【確殺】を使ってしまったことで戦力は大幅にダウンしただろう。
これから戦わなければいけない相手がどんな奴らなのか知らないが、俺の唯一の心の拠り所だった【確殺】はもうない。
あれなしで世界を滅ぼそうとしているような頭のおかしい奴らと戦っていけるのだろうか。
昨日新たに能力を手に入れることはできたが、正直不安しかない。
「あ、あれ、気付いてない?」
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